カダーン
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黒髭を生やした小柄なカダーンは、ダークサイドの預言者と呼ばれる神秘的な集団を代表する最高預言者である。彼はエンドリアン・ツリーの菌糸に覆われた樹皮から醸造されるお茶を好んで飲み、その力によって未来に起こる出来事を予見するのだという。また、彼は銀河系で最も優れた美術品の収集を行っており、これらを本拠地スカーディア・ステーションのホール内全体に飾っていた。
解説
シス卿によるジェダイの抹殺が開始される直前に、カダーンはダース・シディアスと接触した。そのとき、彼は預言者として銀河帝国に仕えることを打診されたのである。やがてエンドアの戦いが始まろうとしていたとき、カダーンはこのまま戦いを始めれば帝国が大きな禍を被ることになると預言した。しかし、パルパティーンはカダーンとその預言を受け入れようとしなかった。カダーンは他の預言者を招集してコルサントから逃亡し、スカーディアに本拠地を移したのである。
パルパティーンとダース・ヴェイダーがエンドアで滅びると、カダーンは韻を踏まない4つの文から成る預言を発した。エンドアの戦いで失われたヴェイダーの手袋を手にした者が次の皇帝として銀河系を支配するというのだ。当時、ダークサイドの預言者たちは、依然として帝国内で大きな影響力を維持していた。残存帝国軍の主要なリーダーたちは銀河系の支配権を合法的に手に入れるため、カダーンの暗い祝福を求めて一斉に動き出したのである。
やがて、グランド・モフ中央委員会が担ぎ上げたペテン師トライオキュラスがヴェイダーの手袋を発見し、新皇帝として承認される。しかし、彼はゾーバ・ザ・ハットとの抗争などによってほどなく失脚し、以後、誰も皇帝の後継者としての賛同を得られる者は現れなかった。カダーンはついに自らの手で帝国を支配しようと考え、皇帝を宣言した。だが、ヤヴィン4ではジェダイの王子ケンの捕獲に失敗し、カダーンはジェダイの失われし都に幽閉されてしまう。その後脱出に成功したものの、既にイセイン・アイサードがコルサントで権力の座に就いており、彼の計画は失敗に終わるのだった。
権力の座を追われたカダーンはスカーディア・ステーションに敗走したが、かつての政敵マカティ大提督によって捕らえられてしまう。かつてマカティの部下がカダーンのきらめくローブを嘲笑ったとき、カダーンは彼に警告としてフォースの電撃を浴びせたことがあったのだ。一方でアイサードもカダーンを完全に失脚させようと目論んでおり、マカティに個人的復讐を行う許可を与える。そして大提督は屈辱を一掃するため、艦隊のターボレーザーでスカーディア・ステーションを破壊したのである。カダーン自身もそのときの攻撃によって滅ぼされたのだった。