ミラックス・テリック・ホーン
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解説
コレリアンのミラックス・テリックは、豪腕な密輸業者として知られるブースター・テリックの娘である。父がコルセックによって逮捕されて以来、彼女はテリック家に伝わる<パルサー・スケート>を操縦し、密輸家業を引き継いでいた。ミラックスとコラン・ホーンの最初の出会いは、<パルサー・スケート>がチョーラックス星系で帝国軍のインターディクター級クルーザー<ブラック・アスプ>に捕まったときのことだった。そのとき、彼女はコランとローグ中隊によって救われたのである。ミラックスは自分を助けてくれた相手がコランだったことに複雑な感情を抱いた。なぜなら、コランの父親ハル・ホーンこそが、父のブースターをケッセル送りにした張本人だったからである。
父が危険な仕事に出ていたとき、ミラックスはウェッジ・アンティリーズの家族と一緒に過ごしていることが多かった。後にブースターがウェッジの両親を殺害した海賊の追跡に力を貸すようになると、ウェッジとミラックスは親友同士となったのである。当時の2人は、あたかも本当の兄妹であるかのようだった。
やがて、ブースターはケッセルのスパイス鉱山に送られてしまうが、そのときミラックスはまだ成人に達していなかった。しかし、彼女は何の妨げもなく父の仕事を引き継ぎ、独自のビジネス感覚によって事業を利益率の高い違法ビジネスへと転換させていく。こうしてミラックスは反乱同盟軍基地に必需品や武器を密輸するようになり、同盟軍と新共和国を支える機会を多くしていったのである。
クライトス危機の最中にも、ミラックスはタイフェラからコルサントへバクタを護送する仕事を引き受けていた。しかし、オルデラン星系で護送部隊が帝国軍の攻撃を受け壊滅したときは、運良く別の場所にいたため難を避けていた。そのとき彼女と相棒のリアット・セイヴはある検査を行うため、バクタのサンプルを持って<パルサー・スケート>でボーレイアスへ向かっていたのだ。最終的にこのサンプルはヴラティックスのクレアン・ハーフの手にわたり、クライトス・ウイルスに対する治療薬リルカの合成に使用されたのだった。
タイコ・ソークーの裁判が中止になった直後、ミラックスは再びコルサントに姿を現した。そしてバクタ戦争が始まろうとしていたとき、彼女とコランは家族間の確執を乗り越え、お互いの愛情を深め合う。タイフェラの戦いの直前には、ついにコランがミラックスに結婚を申し込み、彼女も即座にこれに応じたのだった。やがて戦いが終わると、2人はウェッジらの見守るなか<ルサンキア>の艦上で挙式する。ブースターもこれを無言で認めるしかなかった。その後、ミラックスとコランはコルサントで盛大なセレモニーを迎えたのである。
コランがローグ中隊の一員として宇宙を飛び続ける一方で、ミラックスは独自の貿易ビジネスを展開し、人々に本当は不要なものを必要であると思い込ませていた。やがて新共和国とスローン大提督との戦いが始まると、彼女はこの仕事を隠れ蓑とし、スローンに侵略された惑星への物資輸送や、こうした惑星からの難民救助を行うようになる。また、帝国軍のモフ・レオニア・タヴィラが海賊を使った略奪行為を開始すると、ミラックスは自分にタヴィラを捕らえる手伝いをさせてほしいと新共和国に申し出た。彼女はコランに少しでも自由な時間を与え、子供のことを考えさせたかったのだ。しかし、ミラックスはジェンサレイの人々によって意図を読み取られ、ナル・ハッタでの任務開始直後に捕らえられてしまう。彼女はスアービ7/5で拘束され、結局コランとルーク・スカイウォーカーによって救出されたのだった。