ドローマ
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解説
既知銀河系でも珍しい種族の1つとされるリンのドローマは、オード・マンテルの軌道上に浮かぶ宇宙ステーション、ジュビリー・ホイールで、ハン・ソロを困らせながらも彼の友人となった。ハンはこの宇宙ステーションで旧友ロアと共に、同じく旧友であるレック・デッシュを探していた。一方のドローマも妹を含む他のリンたちのグループを捜索するため、リナル行きの便を探していたのだ。だが、彼らは突如としてユージャン・ヴォングの攻撃を受け、ロアも行方不明になってしまう。ドローマはハンがこのステーションから脱出するのを手助けし、一旦は別々の道を歩むが、後に<クイーン・オブ・エンパイア>の船上で再会することになる。
ハンは新共和国軍のショーウォルター少佐と共に、ユージャン・ヴォングの亡命者である女司祭エランの護送任務に就いていた。しかし、彼女を奪回しようとするピース・ブリゲードの襲撃を受け、ハンとドローマは危険の真っ只中に晒されてしまう。この戦いでショーウォルターは負傷し、ハンとドローマが任務を引き継いで、エランとヴァーゲアをコルサントへ連れて行くことになる。ドローマは幾度となく迷惑を巻き起こしてハンを失望させるが、ハンはいつの間にかこのリンを気に入っていることに気づくのだった。彼はチューバッカの死が残した心の隙間を埋めるためにドローマを利用しているだけだと何度も自分に言い聞かせた。それでも、ドローマは自分が仲間であることをひたすら証明し続けた。事実、ドローマは彼らがオード・マンテルから脱出し、エランを護送する間に、一度とならず二度までもハンの命を救っているのだ。
ヴァーゲアが既知銀河系の生物であり、ユージャン・ヴォングが連れてきた種族ではないことに気づいたのもドローマだった。また、彼はサバックのカード・デッキを使ってハンの将来を占い、この結果からエランが亡命者ではなく、ジェダイ・ナイト抹殺のために送り込まれた刺客であることを見破っている。そしてロアの捜索を打ち切ることを決断したハンは、ドローマが妹を探すのを手伝うことに同意したのだった。
ルーアンでリンの集団を見失った後、ドローマはこの惑星で働く難民たちにパスポートを偽造した容疑により、ソーリッシュ農業社に逮捕されてしまう。だが、このパスポートはドローマの身内であるガフによって偽造されたものだった。ハンは彼を助ける羽目になり、ドロイドのバッフルの助けを得た。その後、彼はソーリッシュ社で抑圧されていた数千体のドロイドの解放を強いられるのだった。こうしてドローマは無事に家族との再会を果たし、戦禍を避けるため宇宙へと逃れていったのである。