カミーノ
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カミーノ、別名プラネット・オブ・ストーム(嵐の惑星)は、銀河共和国のクローン軍やカミーノ防衛艦隊が製造された海洋惑星である。この惑星には、クローン技術によって自らを維持してきた長身の優雅なヒューマノイド種族、カミーノアンの出身地として知られている。カミーノはリシ・メイズの南に位置しており、首相を長とする統治評議会によって統治されていた。
歴史
謎の惑星カミーノに関する情報は、何者かの手によってジェダイ公文書館からも完全に削除されていた。アウター・リムを越え、リシ・メイズのちょうど南に位置するこの孤独な惑星が、共和国の衰退期に大規模な政治的変革をもたらす鍵になるとは、誰にも予想し得なかったことだろう。
カミーノはかつて内陸部の巨大な氷棚を溶かした全惑星規模の温暖化を経験しており、帝国の時代に至ってもなおこの状態から脱却していなかった。海洋が増大し、すべての大陸が覆い尽くされたため、原住民のカミーノアンたちはこの環境に適応することを余儀なくされたのだった。支柱に支えられた水上都市はかつて陸上にあった入植地の名残りだが、これらは常に吹き荒れる嵐にも耐えられるように建造されている。
カミーノアンはこの惑星の混沌とした厳しい環境を和らげるために遺伝子科学を発達させたが、自給自足の生活を行うまでには至っていない。彼らは外界から必要な天然資源を得るために、見返りとして高度なクローン技術の提供を行っていたのである。
ラマ・スー首相はティポカ・シティからこの惑星を統治しており、カミーノの最も重要な輸出産業であるクローンの製造を厳重に監視していた。この事実を知る者はほとんどいないが、カミーノアンは銀河系で最も優れたクローン技師なのだ。クローン大戦で投入された共和国の大規模な軍隊もカミーノの工場で製造、成長、訓練されたものである。また、この軍隊で使用する装甲服や輸送艇を供給するため、カミーノアンは隣接するロザナ星系と提携し、高度な戦闘用機器の開発も行っていた。
クローン軍の提供によって築かれたカミーノと共和国とのパートナーシップによって、この雨に覆われた惑星は突如としてこれまでにないほどの脚光を浴びることになった。カミーノは必然的にクローン大戦序盤における分離主義勢力の攻撃目標となり、モン・カラマリのメライ司令官が宇宙と地表の双方の攻撃を指揮していた。しかし、クインラン・ヴォスによって収集された情報から、共和国は既にこの攻撃を予期しており、この重要な惑星を防衛するというジェダイの任務は成功に終わったのだった。
やがてクローン大戦が激化すると、共和国のクローン製造拠点は銀河系の各地へと広がっていった。共和国のクローン技師たちによってカミーノアンの独自技術が迅速に展開されていくと、これまでクローニングを最重要機密として頑なに守っていたカミーノアンの誇りと執念も、取り返しのつかないほどまでに損なわれたのだった。孵化場全体が外界の惑星へ移動させられ、カミーノは共和国に対して保持していた優位性を失ったのである。そして、この惑星は再び暴力の的となった。獰猛なマンダロリアン・プロテクターが分離主義勢力のバトル・リージャネア・ドロイド軍を使って多数の水上都市に破壊をもたらし、残っていたクローン技師たちを震撼させたのである。
その後、新たに台頭した帝国は、なおもカミーノに強い影響力を保持していた。帝国はこの惑星が持つ価値ある技術が、誤った勢力の手中に落ちることを最低限阻止する必要があったのだ。一方で、帝国をカミーノの苦境の元凶とみなす数名のカミーノアンたちは、帝国に対抗し得る祖国に忠実なクローンの解放軍を密かに製造し、育成を開始していた。その結果、帝国の創立からおよそ10年後にクローンの暴動が勃発したが、最終的にはエリート・ストームトルーパーの第501大隊によって鎮圧されてしまう。第501大隊の指導者だったダース・ヴェイダーは、この戦いで兵士たちを指揮するために特別な傭兵、カミーノの施設で誕生したボバ・フェットを雇ったのだった。