ラルティア
Ralltiir | |||
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位置: | コア・ワールド、ダーパ・セクター、ラルティア星系 | 重力: | 不明 |
太陽: | ラルト | 地形: | 都市、砂漠、山地、草原 |
衛星: | 28 | 大気: | タイプI(通常の大気) |
コアからの距離: | 不明 | 湿度: | 不明 |
自転周期: | 不明 | 海洋比率: | 不明 |
公転周期: | 不明 | 居住種族: | 人間、ウーキー、イソーリアン |
種別: | 地殻惑星 | 人口: | 10,000,000,000人 |
直径: | 不明 | 主な輸出品: | 不明 |
気候: | 不明 | 主な輸入品: | 不明 |
解説
ラルティアはコロニー界との境界上に位置するコア・ワールドの同名星系の惑星である。ダーパ・セクターに属するこの惑星はパーレミアン交易ルート沿いに位置していることから、グラリア宇宙港を通じて行き交う人々も多く、古くから金融産業を始めとする各種産業が盛んだった。近年ではハイテク惑星としても有名であり、同セクター内で近接するチャンドリラやエッセレスなどの有力な惑星から過去数百年にわたって独立した状態を維持している唯一の惑星としても知られている。
ラルティアの堅固な金融機構は政治的中立を保っており、投資家たちの間でも資金の安全な隠し場所として高い評価を得ていた。しかし帝国の時代を迎えると、この惑星の金融システムにもある種の内部紛争が勃発し、金融市場が一斉に帝国の顔色を伺うようになる。やがては人間以外の投資家の財務記録が抹消されるという事態にまで進展したのだった。ラルティア政府もこの異常事態に危機感を抱き、ヤヴィンの戦いの直前には市場の公正さを取り戻そうとする動きも目立ってきた。それに応じてラルティア最高議会の中にも同盟軍を支持する声が広まっていき、やがてこうした態度はパルパティーン皇帝の逆鱗に触れることになる。
ラルティアは帝国軍による綿密な調査の対象となり、帝国官僚であるタイオン卿が反乱の鎮圧のためこの星系に召還された。タイオン卿はラルティア議会を解散し、政府もまた帝国から派遣されたデニックス・グリーバー総督を頂点とする軍事政権に置き換えられてしまう。さらにタイオン卿は尋問局を設立し、反乱軍指導者や反乱軍との接点の嫌疑を掛けられた者たちの公開処刑を開始した。そして、ラルティア星系の完全封鎖(民間の救援組織ですらこの封鎖領域の通過を禁じられていた)も行われ、パーレミアン交易ルートを経由する貿易事業は壊滅的な被害を被ったのである。
ラルティアの経済が再興の兆し見せぬまま、多くの大企業が他の惑星へと移転していった。一方でグリーバー総督も裏では反乱軍の地下組織に武器を供給し、私腹を肥やしていたのである。しかも彼は自分で武器の横流しをしておきながら、武器の不法所持を理由にラルティア市民をさらに厳しく迫害し、タイオン卿への点数稼ぎに利用していたのだった。レイア・オーガナ姫が帝国元老院からの使節団の一員としてラルティアを訪問したのもその頃だった。レイアは医薬品や医療装置を救援輸送するという名目でタイオン卿から着陸の許可を受け、1人の負傷した反乱軍兵を救助する。この兵士が彼女に告げた言葉が帝国軍で建造中とされる究極兵器デス・スターの名前だったのだ。以前からレイアに想いを寄せていたタイオンは、反乱軍寄りの姿勢が問題視されているオルデランの立場を守るため、晩餐会の席で彼女に自分との結婚を持ちかける。しかし、レイアはタイオンの前でデス・スターの名を口に出してしまい、口論の中でブラスターの暴発によって彼を殺害してしまったのである。このときからレイアは帝国への反逆者として危険な立場に立たされるようになり、ラルティアも公式に帝国への敵対姿勢を表明したのだった。
反乱軍がラルティアにおける帝国支配に立ち向かったことで、この惑星は広範囲な戦争状態に突入した。帝国軍は圧倒的な武力でこの惑星を侵略し、皇帝に反旗を翻す他の惑星への見せしめとして徹底的な攻撃を行う。その結果、大陸の景観の多くは激しい戦闘によって平らにならされ、100億もの生命が失われたのだった。
こうした凄惨な歴史と、初代デス・スターの設計図奪回に関する功績から、ラルティアはエンドアの戦い後に新共和国によって復興される最初の惑星となった。これは同時に帝国支配から解放された最初の惑星という栄誉にもなるのだった。