ティバナ
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ティバナは、気体と液体の両方の形態で流通する珍しい物質である。天然のティバナは、ベスピン、タローラン、クリルドアなどの惑星で気体として存在しており、特にベスピンのクラウド・シティは有名な精製施設として知られていた。
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特徴
ティバナはガスで満たされた巨大生物、ベルドンの排泄物であり、ベルドンが消費した気体の副産物として大気中に放出されている。ベスピンの大気中に含まれるティバナは、クラウド・シティのユニポッドを通過する上昇気流の中から大気成分の1つとして抽出される。その後、この気体は加工され、カーボナイトに封印された形で惑星外へ輸送されるのだ。
ティバナ・ガスは内部を収束した光が通過する際に通常の4倍のエネルギー出力を生じさせる。そのため、スピン・シールド(原子レベルにまで凝縮)されたティバナはブラスターや他のエネルギー兵器の伝導媒体として利用され、より大きなエネルギーを生み出し、より大きなダメージを与えることができるようにしている。多くの携帯用武器はこのパワーの増大に耐えられないが、艦載ブラスターではティバナ・ガスを利用することで大きな恩恵を得ることができるのだ。ただし、ブラステック工業社のDCシリーズ・ライフルは例外であり、知的種族にそのエネルギー出力を感知されないように改造したDC-19でさえ、ティバナ・ガスを利用することで大きな効果を得ている。
スピン・シールド処理には多大な費用がかかるが、ベスピンではそれが天然下で行われている。一方で、スピン・シールドされていないティバナ・ガスはハイパードライブの冷却材として利用されている。
用途
ティバナは多くの惑星で暖房燃料として使われることが多かったが、使用するためには固体または液体に精錬しなければならなかった。またガス状のままでは、ブラスターや他の武器のパワー源としても使用されていた。非スピン・シールド・ティバナと呼ばれるタイプのガスはハイパードライブの冷却材としても使用された。さらに爆破装置に転用された場合には、軍事基地を完全に破壊してしまうこともできたが、その効果は使用量に依存した。
ティバナXはステルスXに使用されるティバナ・ガスの特殊な同位体である。ティバナXの生産元であるエクスティブ社は、後にボーナリン・トレーディング社によって買収されている。ステルスXのイオン放射は数ミリ秒で冷却されてしまうため、追跡することがが非常に難しいのだ。
歴史
クローン大戦中、クローン・トルーパーたちはリシ・ムーンの情報収集基地を爆破するために可燃性が極めて高い液体ティバナを使用した。
銀河内乱の最中には、犯罪王タイバー・ザーンがベスピンから大量のティバナを盗み出し、それを闇市場で売却することによって多額の金を得ている。
エンドアの戦い以前には、反乱同盟軍にとってこのガスは極めて重要な必需品だった。ウェッジ・アンティリーズとローグ中隊はクラウド・シティへの空襲を行ったが、その最重要目的は都市上空に浮かぶティバナ・ガス・プラットフォームを可能な限り多く確保することだった。また、ローグ中隊は帝国がガス状巨星タローランから採掘したティバナ・ガスの巨大貯蔵施設に対する攻撃も行っている。
新共和国の時代には、ルーク・スカイウォーカーがティバナ・ガス・カートリッジを不正操作で爆発させ、キャヴリルフの海賊団の基地における罠から脱出している。
ヤヴィンの戦いの14年後、クリルドアでは新共和国によって残存帝国軍からティバナ・ガス採鉱プラットフォームを解放する作戦が実行された。この任務を成功に導いたのは、ジェイデン・コーアとウェッジ・アンティリーズだった。
またダーク・ネスト危機までには、キリックの軍事力増量のため、ジョイナーによって大量のティバナ・ガスが盗まれている。ティバナ・ガスの同位体であるティバナXも、ジェダイ専用のステルスX・ファイターで使用される重要な資源だった。
その後、ティバナXを製造する企業、エクスティブ社は、ボーナリン・トレーディング社によって買収された。ティバナXのイオン放出は数ミリ秒で冷却されるため、ステルスXの追跡を難しくしているのだ。