ベスガス・スリー
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ベスガス・スリーは、アウター・リムの惑星ベスピンの上空に浮かぶ、ティバナ・ガスの浮遊精錬施設である。この施設はクローン大戦勃発の直前に建造されたものだった。
解説
クローン大戦当時に新しく建造されたティバナ・ガス精製所、ベスガス・スリーは、独立星系連合がベスピンを攻撃した際に破壊されたものだと思われていた。コマース・ギルドの艦隊が、独立操業していた収穫プラットフォームを分離主義勢力の使用する施設として徴発するため、体系的に無力化したのである。実際に、これらの自動精製所はあらゆるデータ記録から削除されており、空中からも姿を消していた。だが真相は、不似合いの労働者の一団と彼らを支援するドロイドたちがこのステーションを乗っ取り、ベスピンの果てしなく続く空の、より高密度な低層部に隠していたのだった。
彼らの作ったドロイドたちは異常な独立性と知能を持ち合わせており、この機械コミュニティは、無慈悲な連合軍によって植えつけられた反ドロイド感情が銀河中に蔓延していることを恐れていた。彼らは共和国がこの戦争に勝利すれば、おそらくすべてのドロイドが法による保護を奪われるだろうと推測したのだ。こうして、彼らはベスガス・スリーを避難所として利用することを決意し、ライフ・ゾーンの最下層へと移動させたのである。
およそ25年にわたって、ベスガス・スリーは隠れ続けていた。この全自動ステーションの効率に手を加え、改良するという目的を見出したドロイドたちは、平和な日常を送っていたのである。だが、下層ライフ・ゾーンの気圧が増加したことによって、ドロイドたちは住居の浮遊状態を維持するために、絶えず修理を行い続けなければならなかった。さらに、彼らは外界の惑星との接触が自分たちの存在を暴露する危険性に繋がると考えていたため、銀河系全域に及ぶ変化に気づいていなかったのだ。
全てが一変したのはホスの戦いの直前のことだった。サディスティックなEV-9D9によって、クラウド・シティでドロイドの反乱が巻き起こされ、スパナと呼ばれるLEシリーズ修理ドロイドが空中都市から逃走した。彼はクラウド・カーを強奪し、安全なティバノポリスへと向かったのだ。この逃走のなかで、彼は偶然にもベスガス・スリーを発見したのである。
労働ドロイドたちは親切心からスパナに保護を申し出る。そして、彼の話から、ドロイドたちは自分たちの認識が間違っていたことに気づくのだった。連合軍は敗北したが、ドロイドは未だ広範囲に使われていたのである。彼らは危険を覚悟でクラウド・シティとの再接触を決断する。だが、彼らの通信装置は到達距離が限られているため、精製所をクラウド・シティからかなり近い位置にまで移動させなければならかった。
この復帰のタイミングはそれほど悪くはなかった。だが、その直後に、ベスピンと全ての精製所が帝国の支配下に置かれてしまう。長く休眠状態にあったベスガス・スリーは、帝国の旗の下に再びガスの精製を開始したのだった。平和的な労働ドロイドのコミュニティは帝国軍のドロイド・プールに統合され、おそらくは記憶消去された後、他の任務へと割り当てられた。その後、ベスガス・スリーは何十年もの間、操業を続けることになる。
そして、ダーク・ネスト危機のとき、ジェイナ・ソロとゼックがベスガス・スリーの捜索を行った。彼らはこのエリアの精製所から吸い上げられている疑わしいティバナ・ガスに関して調査を行っていたのだ。