<パルサー・スケート>
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
<パルサー・スケート>は、ブースター・テリックが所有していた改良型バウドー級スター・ヨットである。
歴史
コレリアに生息する同名の深海生物に似ていることから名付けられた<パルサー・スケート>は、密輸業者ミラックス・テリックが所有していたバウドー級スター・ヨットである。この船はかつてはミラックスの父ブースターが所有していたものだった。ヤヴィンの戦いの6年前、当時15歳だったウェッジ・アンティリーズも、両親が経営していたガス・トリータの燃料補給所でこの船の右舷エンジンにある融合装置を交換したことがあった。ウェッジの両親、ジャグドとゼナはブースターの友人だったのだ。
その翌年、ロカ・ハースクとボーンスター海賊団がガス・トリータを襲撃したとき、<パルサー・スケート>は再びこの星系を訪れていた。ウェッジの両親は海賊たちによって殺害されるが、彼はブースターが船を巧みに操縦する間に、副操縦士のポリプによってフライト・デッキに匿われていたため無事だったのである。
それから何年も経った後、新生ローグ中隊を率いてチョーラックス星系へ向かう途中だったウェッジは、帝国軍のインターディクター級クルーザー<ブラック・アスプ>に拘留されている<パルサー・スケート>を発見した。ローグたちは<ブラック・アスプ>を追い払ったが、逆にこの戦いで航行不能となったコラン・ホーンのXウィングが<パルサー・スケート>によって救助されることになる。しかし、ミラックスとコランにはある確執があった。その昔、ブースター・テリックがこの船でスパイスの密輸を行っていたとき、それを知ったコランの父ハル・ホーンによって逮捕されたことがあったのだ。そのときホーンはテリックをケッセルの刑務所送りにしている。親交のあるウェッジがローグ中隊に忠誠を誓っていることもあり、ミラックスは決して感情を表に出さなかったが、彼女のコランに対する不信感は決して小さくはなかったのだ。
コルサントを巡る攻防の最中に起こったクライトス危機の間、ミラックスはしぶしぶながら新共和国への支援に同意する。彼女は表面上はバクタの輸送船団の先導機を務め、タイフェラからオルデランを経由してコルサントまでバクタを輸送していたのである。しかし、ローグ中隊がコルサントへの護送を行うために到着する前に、船団はバクタの輸送計画を手に入れたズンジ大将軍からの攻撃を受けたのだった。ミラックスと彼女のパイロットを務めるリアット・セイヴ、そして<パルサー・スケート>はこの襲撃によって全滅したと思われていた。しかし、実は彼らは輸送船団から抜け出しており、無事にボーレイアスにバクタのサンプルを届けることができたのだった。