ドレッドノート級ヘヴィ・クルーザー
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ドレッドノート級ヘヴィ・クルーザー、あるいは単にドレッドノートは、銀河共和国、銀河帝国、新共和国、地域政府、その他様々な組織によって、惑星の占領や宇宙戦で使用するために建造された大型艦船である。
特徴
ドレッドノートはクローン大戦以前に銀河共和国で使用されていた旧型重巡航艦であり、ヴィクトリー級スター・デストロイヤーが登場するまでは、共和国グランド・アーミーで最大の戦艦だった。クローン大戦以降の標準的な戦艦と比べると低速、軽武装ではあるが、銀河内乱以降も何年にもわたって多くのドレッドノートが使用されており、事実、帝国軍で使用されていた艦船の中では最も古いタイプのものである。
速度の遅さ、シールドの弱さ、エネルギー効率の悪さ、火力の低さ、必要人員の多さなど、多くの問題を指摘されたことから、帝国軍はドレッドノートの使用を段階的に廃止しようとしていた。財政的な問題はないが、帝国軍にとってもこれらの戦艦を修復するよりは、全く新しいものを造るほうがコスト的に安上がりだったのだ。
それでも帝国軍で多く使用されていた標準的なドレッドノートは旧共和国時代のものと明らかに違っており、大幅な武器システムの改良によって10基のレーザー・キャノン、20基のクワッド・ターボレーザー・キャノン、10基のターボレーザー・キャノンが装備されていた。しかし、亜光速度が低いことは改良を受けた後でもさほど変わっておらず、ヴィクトリー級スター・デストロイヤーにかろうじて勝っていた程度である。ハイパードライブや偏向シールド発生装置もこのクラスの艦船としては不十分なものであり、操艦に16,000人もの乗員が必要とされることも大きな弱点となっていた。
速度が低かったため、初期のドレッドノートには長期間の任務に必要な食料や備品のための巨大な貨物区画が用意されていた。しかし、技術の発達によってより高速なハイパードライブが開発されると、このような空間のほとんどが不必要な存在となった。帝国軍はこれらの航行デッキを改造し、TIE1個中隊を格納できるようにしたのである。
ドレッドノートは帝国軍において様々な目的に使用されていた。例えば、初期の時代には銀河帝国の権威をより強固なものとするために、あえてアウター・リムや技術水準の低い平和な星系を航行したこともあるが、その後は主に帝国領内の星系パトロールや、物資の補給作業に使われることが多くなっていった。
一方、ドレッドノートは反乱同盟軍でも大幅な改良を施され、アサルト・フリゲートと呼ばれる全く新しい艦船として利用されていた。主な改良点は亜光速度の向上だが、船体重量を軽減させるために余分な装甲をすべて取り外し、大型のソーラー・パネルを装着させることによってエネルギーの供給量を増大させていた。しかし、改造にかかる時間とコストが非常に高いことから、実際に完成したものはごくわずかでしかない。
そもそもドレッドノートの最大の欠点は乗員の力に頼りすぎていたことである。新型戦艦の多くはドロイド化および自動化が進んでおり、生きた乗員の数は最小限に抑えられている。しかし、ドレッドノートは改造されたものでさえ、他の帝国軍の戦艦よりもはるかに多くの乗員を必要としていたのだ。
歴史
ドレッドノート級ヘヴィ・クルーザーは、クローン大戦の少なくとも80年前、レンディリィ・スタードライブ社によって銀河共和国の司法艦隊のために設計、開発された大型艦船である。この船はマンダロリアン大戦時に使用されていた大型のマンダロリアン製カンドシ型ドレッドノートをベースに作られたものだった。
かつて銀河共和国は高性能従属回路を搭載させることによって、多大な乗員を必要とするドレッドノートの弱点を克服した。カタナ艦隊またの名をダーク・フォースと呼ばれたこの200隻のドレッドノートは、操艦に必要な人員を1隻当たり2,000人にまで削減することができ、共和国の権威の維持に大きな役割を果たしたのである。しかし、この艦隊は突如として200隻の乗員すべてが謎の死を遂げ、行方不明となってしまった。そして50年後、スローン大提督率いる帝国軍と新共和国との間で激しい争奪戦が繰り広げられることになる。
また、ドレッドノートを利用したもう1つの有名な計画は、哀れな末路を遂げた<アウトバウンド・フライト>による外宇宙航行計画である。この船の構造は中央コアの周囲を6隻のドレッドノートが囲むという壮大なものだった。