TIE/Dオートメート・スターファイター
この項目はTIEドロイド・スターファイターについて記述しています。あなたが探している項目はTIE/Dディフェンダーかもしれません。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
TIE/Dオートメート・スターファイター、またはドロイドTIEファイター、ドローンTIEファイターは、銀河帝国のTIEシリーズ宇宙戦闘機の一種である。このドロイド・スターファイターは、ヤヴィンの戦いの10年後、蘇ったパルパティーン皇帝によって新共和国への攻撃に使われたのだった。
特徴
TIE/Dオートメート・スターファイターは、ツイン・イオン・エンジンとツイン・レーザー・キャノンを持つ標準型TIEシリーズのコマンド・ポッドに、さらに追加装甲プレートと角度を調整可能な矩形ウィング・パネルを組み合わせた宇宙戦闘機である。TIE/Dは重防備だが、TIE/LNスターファイターを超える速度で大気圏内を航行することができ、全体的に高速、小型、そして非常に消費しやすかった。TIE/Dの1機の価格は170,000銀河標準クレジットである。
歴史
かつてクローン大戦は、生身のパイロットがドロイド・スターファイターと比べてはるかに効率的であることを銀河系に教えてくれた。そして銀河帝国の絶頂期には無尽蔵に供給されるクローンの兵士とアカデミーで訓練された志願兵によって、無人戦闘兵器の需要も極めて低かったのである。しかしエンドアでの敗北後、弱体化した帝国軍はパイロットの命をこれまでのように無駄に消費することができないという現実に直面したのだった。
旧共和国の時代に通商連合によって使用されていたヴァルチャー・ドロイド・スターファイターを超える性能を持つ完全無人戦闘機の実用化は、帝国の技術者たちにとって数十年来の夢だった。実際のところ、こうした兵器の実現は到底不可能なことだと思われていたが、帝国の晩年におけるドロイド・テクノロジーの進歩によって人工頭脳の性能も飛躍的に向上し、パイロットを必要としない全く新しい自動戦闘機が誕生したのである。
この技術革新はアーンダル・ロット将軍によってもたらされたものだった。ロット将軍はエンドアの戦い後に独自の帝国を築いた男であり、カタナ艦隊とその従属回路に刺激された技術者たちの助力によって、ついに合理的な信頼性を持つ完全自動型システムを開発したのである。ロット将軍の初期型プロトタイプは数台の戦車に搭載され、1人のパイロットによって複数のAT-ATウォーカーを遠隔操作することができたのだ。しかし、当然このシステムには問題点も多く残されていた。コンピューター・システムがまだ洗練されていなかったため、性能面ではパイロットが直接操縦しているものに遠く及ばず、妨害電波やエネルギー放射の影響も受けやすかったのである。
ヤヴィンの戦いの10年後になると、こうした自動システムもロット将軍の初期型から大きく改良がなされたが、それでもまだ完璧には程遠い状態だった。だが、第1次モン・カラマリの戦いで初めて使用されたTIE/Dファイターは、ドロイド・ブレーンとして改良型サイボット・ギャラクティカ社製Ace-6戦闘ユニットを搭載しており、ドロイドの判断または大型艦船に装備された従属コンピューター・システムによる遠隔操作によって、完全に独立した機体として飛行することができたのである。その他の部分は基本的にTIE/LNやTIEインターセプターに準じており、搭載兵器はTIE/LNと全く同じだった。異なる点としてTIE/Dでは機動性を高めるために小型矩形ソーラー・パネルを採用したことが挙げられ、装甲も強化されているが、パイロットがいないために重量はTIE/LNと同じである。
TIE/Dには定期的に新しい戦術がプログラムされ、演習もアップデートされていたが、やはり生身のパイロットほどの柔軟性は再現できず、不自然な動きも多かった。その結果、新共和国のパイロットたちはクローン大戦における旧共和国のクローン・パイロットやジェダイたちと同じ戦術で自動ドローンの裏をかくことが可能だった。
結局、TIE/Dは製造コストに見合う成果を挙げられなかったが、帝国軍の技術者たちはこの戦闘機の可能性に大きな期待を抱いており、さらなる研究と改良によってより高性能なTIE/Dの製造が可能であると信じていた。しかし、TIE/Dの初期の製造施設はモン・カラマリの戦いで破壊されたワールド・デヴァステーターの内部に集約されていたため、その夢もほぼ潰えてしまったのである。
しかし、帝国軍はTIE/Dが何年もかけて本格的に展開されることを期待してはいなかった。当時の性能レベルでは、敵を壊滅させるために圧倒的な数で対抗しなければならなかったのだ。そのため技術者やプログラマーはドロイド・インタフェースの研究を続けることになり、これらの無人兵器が有人兵器に匹敵する性能を発揮するようになるまでは、TIE/Dのような戦闘機が技術的な好奇心を集め続けたのである。