ホロクロン保管室
| ||||||||||||||||||
|
ホロクロン保管室は、コルサントのジェダイ聖堂の奥深くにあるジェダイ聖堂図書館に設置された、警戒厳重な部屋である。ジェダイ・オーダーはこの部屋にホロクロンを保管していた。また、第一の知識の塔にはホロクロンを使用するためのホロクロン室も用意されていた。
目次 |
歴史
ジェダイ聖堂にホロクロン保管室が増設されたのは、ヤヴィンの戦いの2,519年前に行われた拡張工事のときである。聖堂図書館と同時に設置されたこの部屋は、主任司書による厳重な監視のもと、ジェダイ・オーダーのホロクロンを保管する倉庫として使われるようになったのだ。
ヤヴィンの戦いのおよそ89年前、ジェダイ・イニシエイトのロリアン・ノッドは、テイム・セルリアンに師事することになった友人ドゥークーのパダワン昇格に嫉妬を募らせていた。力でドゥークーに勝りたいと切望するノッドは図書館の保管室に侵入し、覗き見のためにダーク・ホロクロンを盗み出す。ホロクロンがなくなっていることに気づいたジェダイ最高評議会と第一の知識に関する評議会は聖堂内を徹底的に捜索した。やがて盗まれたホロクロンはマスター・オポー・ランシセスによってノッドの部屋から発見され、回収されたのである。
ヤヴィンの戦いの22年前、クローン大戦の初期にダース・シディアスはデュロスの賞金稼ぎキャド・ベインを雇い、ジェダイ聖堂のホロクロン保管室に侵入してホロクロンを盗み出すよう依頼した。ジェダイ・マスター・オード・エニセンスを殺害したベインはクローダイトの賞金稼ぎケイト・パラシッティを雇い、彼女をジェダイに変装させる。シス卿から聖堂の見取り図を受け取ったパラシッティはマスター・エニセンスの姿で聖堂図書館に侵入し、ベインを通気シャフトへと誘導したのだった。ジェダイは侵入者の存在に気づいたが、彼らの目的地の推測に失敗してしまう。取り乱したジェダイたちは聖堂内を奔走し、ベインはその隙に難なく保管室に到達したのだった。目的の品物を手に入れた彼は、盗んだジェダイ・ローブで静かに聖堂を後にする。一方、パラシッティはジェダイに捕らえられ、ベインに置き去りにされたのだった。
クローン大戦の最後の日、ダース・シディアスはパルパティーン最高議長として、共和国グランド・アーミーにナイトフォール作戦の実施を命じた。ダース・ヴェイダーに率いられた第501大隊が聖堂へ向かって行進し、その中でジェダイたちの虐殺を開始する。そしてジェダイ公文書館に押し入ったヴェイダーは、主任司書のジョカスタ・ヌーにホロクロン保管を開けるよう要求したのだった。そして彼女がそれを拒否すると、ヴェイダーは彼女をライトセイバーで突き刺した。彼は力づくで保管室に侵入し、シス・マスターのためにホロクロンを奪い取ったのである。
その後数十年にわたってジェダイ聖堂はシスの管理下におかれ、信頼された銀河帝国のシャドウ・ストームトルーパーによって守られていた。だがやがてシディアスとヴェイダーが死亡すると、帝国は安定を失い、ついにはコルサントから追放されたのである。聖堂を奪回した新ジェダイ・オーダーのルーク・スカイウォーカーは価値ある情報の名残を求めて廃墟となった聖堂内の捜索を開始した。ホロクロンが残されていたかは不明だが、このときジェダイによって回収されたものはすべてオッサスへ移管されている。そしてユージャン・ヴォング大戦の間、コルサントは地形転移によって破壊され、ジェダイ聖堂も崩落してしまった。その後この惑星が奪回されると、銀河同盟国家元首のカル・オマスは復興機関にこの古代建造物の再建を命じ、ユージャン・ヴォングとの戦いで大きな犠牲を払ったジェダイ・オーダーにそれを捧げたのである。
ジェダイ聖堂の再建は古代の見取り図に沿って進められ、外部に若干の差異があるものの、内部はかつてとほぼ同じ姿で作られていた。図書館内に設置されたホロクロン保管室もほぼ完全に再現されたのだった。
レイアウト
ジェダイ聖堂図書館の長い廊下の1つの終端に位置するホロクロン保管室は、大きく口を開けた2枚の保安扉の背後で守られていた。2つの入り口の間には保安レーザーが張り巡らされた円形の廊下があり、動きを検出すると警報が鳴り響くようになっていた。保管室の入り口はフォースで起動するロック装置で制御されており、その中に入ることができたのは、12人の最高評議会のメンバーと5人の第一の知識に関する評議会のメンバーだけである。保安廊下の先には小さな円形の部屋があり、室内は保管されたホロクロンから発せられる淡い青色の光で照らされていた。手のひらに収まるほどの大きさのホロクロンは壁に空けられたたくさんの窪みの中に保管されており、また部屋の中央の柱にも同様に保管されていた。