ハイラム・ドレイソン
提供: スター・ウォーズの鉄人！
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
解説
ハイラム・ドレイソン提督は、旧共和国軍にも帝国艦隊にも在籍経験のない、新共和国軍の高官としては珍しい人物である。彼もかつてはアカデミーに在籍し、銀河系の軍隊で将校になるべく訓練に励んでいたが、卒業には至らなかった。なぜなら、父が病に倒れたため、故郷チャンドリラに呼び戻されたのである。彼の家族は外の星系からチャンドリラの地表や軌道上の宇宙港に貨物や乗客を運ぶ宇宙船艦隊のビジネスを営んでおり、ハイラムは父に代わって家業を継ぐことになったのだ。彼は軍に仕官する機会を失ったが、家業に専念するようになり、実家を星系で最も大きな利益を上げるフェリー会社へと発展させたのである。
ビジネスでの成功から数年後、チャンドリラを統治する評議会がドレイソンに接触し、彼に星系防衛軍の指揮を依頼した。評議会は彼のわずかばかりのアカデミーでの経験が会社を成功させた実践的な能力と組み合わさることによって、チャンドリラをより良い方向へ導くだろうと考えたのである。彼はその申し出を承諾したのだった。
ドレイソンの名がモン・モスマ元老院議員に知られるようになったのは、彼がチャンドリラ防衛艦隊の司令官の地位に就いたときのことだった。彼は自分を議員の友人とは考えていなかったが、彼女の働き振りと元老院における活躍を賞賛していた。同様に、モスマもドレイソンの星系防衛における働きに感銘を受けていたのである。彼女は税関から周辺パトロール船にいたるまで、防衛網にいくつの抜け道があるかなど決して認識していなかった。ドレイソンは様々な要素をすべて見極め、問題のありかを説明し、そして完全な防衛網の再構築に着手した。問題箇所の修復はものの数ヶ月で完了し、星系内の密輸や海賊行為は劇的に減少したのである。
そして数年後、反乱同盟軍が組織されると、モン・モスマはドレイソンに参加を要請した。モスマは彼に自分の司令船を担当させ、彼は船を安全な状態に保つために必要となる防衛計画を立案し始めた。こうして、司令船が航行するとき（もちろん、いつも航行中だったが）は常に12隻以上の小型船を並べ、周辺をパトロールさせることになったのである。以前と同様に、ドレイソンは物静かに効率的かつ献身的に自分の職務を果たした。彼は大望を抱かず、階級や権力も要求していなかった。彼はただ自分の仕事をこなし、モン・モスマはそれに感謝をもって応えたのだった。
やがて新共和国が樹立すると、ドレイソンは提督の地位を与えられた。彼は暫定評議会直属の艦隊司令官に任命され、コルサントを含む主要惑星の防衛に就いていた。そして彼は宇宙港や造船施設を監視し、星系を敵の攻撃から安全な状態に守るのだった。事実、ドレイソンの指揮下にある艦船は絶えず星系内をパトロールしており、防衛艦隊の半数以上が常に軌道上または星系内に留まっていた。そして残りの艦船もすぐに集結できるように準備されていたのだ。
スローン大提督の死後、ドレイソンは新共和国の秘密諜報機関アルファ・ブルーの長官に就任し、イェヴェサによる「大粛清」の問題に取り組んだ。後に、彼は「コルサントの旧霊」の異名をとる軍事機関の一員としても知られるようになる。やがて新共和国が残存帝国軍との和平を実現すると、ドレイソンはついに引退のときがきたと実感したのだった。引退後、彼はジョイ・エイクロスとの長年の愛を成就させて結婚した。しかし、2人はその後すぐに離婚してしまうのだった。
