Jタイプ外交バージ
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Jタイプ外交バージ(ナブー・ロイヤル・クルーザーとも呼ばれる)は、外交旅行の際にナブーの王族によって使用されていた宇宙船である。シード宮殿宇宙船製造工場によって作られたこの宇宙船は、ナブーの女王やその側近たちの輸送を主目的とした、Jタイプ327・ヌビアン・ロイヤル・スターシップの後継機となっていた。
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特徴
ヤヴィンの戦いの19年前、パドメ・アミダラはナブーの女王の座を退位したが、その後も銀河元老院の一員として民衆への奉仕を続けることになった。この魅力溢れる強い意志をもった若き女性は、元老院に増大する腐敗と戦い、多岐にわたる明確な使命を持って銀河系を旅していたのである。そして、パドメの外交任務を補佐するべく、ナブー王室は彼女にシード宮殿宇宙船製造工場で造られた光り輝くカスタム・ビルドの宇宙船を与えたのだった。
ナブー・ロイヤル・クルーザーは、パドメが女王の座に就いていたときに使用していたロイヤル・スターシップに酷似しており、武器をすべて排除することでナブーの平和的信念を具体的に表現していた。一方で、過剰ともいえる強力な偏向シールドによって船体を守っている点もロイヤル・スターシップと同様であり、航行中には護衛のN-1・スターファイターを伴うことも多かった。さらに翼の前縁にある充電ソケットには、4機以上のN-1・スターファイターを接続することができ、母船としての機能を果たすこともできた。
このクルーザーには、ロイヤル・スターシップでも見られた親しみやすいクローム塗装が施してあった。通常、このクローム塗装は選挙によって選ばれた時の君主のみが使用できるものだが、アミダラが元老院議員に就任したとき、ナブー王室は彼女にこれまでの奉仕に対するナブー国民からの感謝の意として、ナブー王室の象徴であるクローム塗装の船に乗って欲しいと強く要望したのである。あらゆる意味で、パドメは常にナブー王室の一員として扱われていたのだ。
ナブーの他の多くの宇宙船と同様に、ロイヤル・クルーザーもまたヌビアンの部品をいくつか使用していた。ハイパードライブ・システム、センサー配列、偏向シールド発生装置、亜光速エンジンなどは、すべてがヌビアンのテクノロジーに基づいたものである。これらのシステムには、ナブーの宇宙船フレームにそのまま導入できるよう、完全なアップグレードと様々な改良が加えられていたのだ。
このクルーザーの持つ多くの特徴は、シードの技術者たちがナブー・ロイヤル・スターシップを原型として流用したものだが、パドメの新しい船を作る際に、彼らは以前の設計に対する改良も行っていた。例えば、ロイヤル・クルーザーのシールド発生装置は、ロイヤル・スターシップのものと比べてより強力かつ効率の良いものとなっている。また、ハイパードライブの修理のためにパドメが足止めを食らうことがないよう、このクルーザーは全く同じ2基のヌビアン・S-6ハイパードライブ・ジェネレータを切り離した形で搭載していた。
歴史
身分の高い元老院議員であるパドメ・アミダラの生活は常に危険に晒されていた。そのため彼女は常に護衛に身を守られており、ロイヤル・クルーザーにもグレガー・タイフォ隊長をはじめとする忠実なボディガードたちのための広々とした部屋が用意されていた。また、この船の操縦に必要な乗員は操縦士と副操縦士だけだが、コクピットには航法士や、通信士官、シールド・オペレータなどの席も用意されていた。そして、ロイヤル・スターシップと同様に、常時5体のアストロメク・ドロイドも修理や監視の任務に当たっていた。
しかしこのような高度な性能も、ナブー・ロイヤル・クルーザーを邪悪な暗殺計画の犠牲から守ることはできなかった。ジオノーシスの戦いの直前、パドメとその側近たちが軍隊設立法案への投票のためにコルサントへ到着したとき、入念に計画された爆破テロによって、このクルーザーは粉々に破壊されてしまったのである。この事件によって、アミダラの囮を務めていた侍女のコーデを含む7人の乗員全員が殺害された。この爆破はパドメに恨みを持つ通商連合のヌート・ガンレイ総督からの依頼を受け継いだ賞金稼ぎ、ザム・ウェゼルによって実行されたものだった。彼女は乗員の1人セオメット・ダンレを買収し、彼が(自分も死ぬことになるとは知らずに)爆弾を持ち込んだのである。そのため、アミダラはその後の移動手段をより小さなナブー・ヨットに頼らなければならなくなった。