ライトセイバー
（ライトセーバーから転送）
| ||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||
戦闘時における優雅さと儀礼的な目的に重きをおいて作られたライトセイバー、別名レーザー・ソードは、ジェダイ・オーダーとその対極に位置するシスの神話的価値観を具現化した独特な武器である。ライトセイバーは、銀河系の平和と正義を守るジェダイの価値観と同義の言葉にもなった。シスやダーク・ジェダイとの無数の抗争を経ても、この認識は頑なに守られ続けたのである。
ライトセイバーはフォース抑制フィールド内に閉じ込められた純粋なプラズマ・エネルギーの刃であり、使用者はこの抑制フィールドのおかげでプラズマの熱を感じることがない。このプラズマは大抵の場合は使用者が各自の目的、好み、様式にあわせて作り上げた柄の部分から放出される。セイバーの重量はすべてが柄の部分に集約されており、強力なジャイロスコープ効果を生成するため、訓練なしで使いこなすことは非常に難しい。逆にフォースに熟達した者が持った場合、ライトセイバーは極めて信頼性の高い、恐ろしい武器となる。ライトセイバーを使いこなすことは卓越した技能と自信、さらには並外れた器用さとフォースとの調和性を示すことに等しいのだ。
目次 |
歴史
ライトセイバーほど多くの伝説や神話、そして神秘を呼び起こしてきた古代の創造物は他にない。この洗練されたプラズマ・エネルギーの刃はジェダイ・ナイトの個人的な武器、そして象徴としての役割を果たし、権威や能力、ジェダイの規範となる名誉を表していた。
一千世代以上にもわたって繁栄したジェダイ・ナイトたちは、銀河共和国の平和と正義の守護者であり、銀河系で最も強くかつ最も尊敬される力として存在し続けた。しかし、クローン大戦に続いて行われたパルパティーン皇帝とダース・ヴェイダーによる虐殺によって、ライトセイバーはジェダイ・ナイトもろとも消え失せてしまったのである。長い高貴な歴史があったにも関わらず、もはや伝説を除いてライトセイバーについて知る者はほとんど残されていなかった。ライトセイバーの輝く閃光や、脈打つような低いうなり音も、銀河帝国の時代では体験できないことだったのである。
ジェダイが相手を出し抜いたり、策略で勝とうと考えてライトセイバーを抜くことはほとんどなかった。たとえそのような行動を強いられても、ジェダイは素早く攻撃するだけであり、二度目の攻撃を必要とすることはまずなかった。帝国の時代ではライトセイバーは物語や記憶の中に残されているだけだったが、ほんの一握りだけ生き残ったジェダイがやがて帝国に立ち向かう反乱同盟軍を手助けしてくれるだろうと期待されていたのだ。
ライトセイバーの種類
すべてのジェダイは自分で自分のライトセイバーを作っていた。大きさ、形、色はもちろん、管理方法や性能さえもが大きく異なっていたが、見た目はすべて単純なデザインである。接近戦では短くし、敵を追いつめるときは長くするというように、刃の長さを自在に変えられるライトセイバーも存在した。また、グリップから手が離れると刃が自動的に消える安全スイッチを持っていたものもあれば、放り投げても消えないものもあった。しかし、経験を積んだジェダイであれば戦いの最中にスイッチを制御することも十分に可能だった。このように様々な種類があるにも関わらず、いまだにジェダイが使ったライトセイバーに出来損ないは1本も確認されていない。ライトセイバーの小さな筐体とほぼ無限のエネルギーは、ジェダイによって厳重に護られた太古の技術に基づいているのだ。
動作原理
ライトセイバーの動作原理について、ジェダイのフォースを何らかの方法で収束あるいは増幅させていたのだと推測する学者もいるが、実際にはジェダイでない者が使ったという事実も数多く存在する。ただ、ライトセイバーを完全に使いこなすには、熟練されたジェダイのフォースが必要とされることに間違いはない。
ライトセイバーのすべての制御装置と部品は概ね24から30センチメートルほどの小さな柄の中に収められていた。ジェダイがライトセイバーを起動させると、パワー・セルから大量の純エネルギーが発散し、これらのエネルギーが一連の多面体クリスタルによって1本のビームに収束させられる。それぞれのライトセイバーはその「感触」を決定付ける固有の周波数を持っており、何らかの物体や他のライトセイバーと交わるとそれに応じた反応が起こるのだ。通常、ライトセイバーはビームに特定の周波数を与えるために1個から3個のクリスタルを使うが、クリスタルが1個しかないライトセイバーでは強度（刃の長さを決める）が固定され、複数のクリスタルを使った場合には可変となる。天然のクリスタルを使ったライトセイバーは最高の性能を有するが、熟練したジェダイは小さな炉と基本的な知識、そして十分な時間があれば、安定した結晶を作ることができたと信じられている。
ライトセイバーのビームは握りの中心にある充電された連続的なエネルギー・レンズから発せられ、負に帯電された高エネルギー流動窓（通常は円盤の中にセットされており、小さなハンドガードの役割を果たす）へと弧を描いて戻る。ビームの弧が円盤に戻る場所はパワーの強度によって決定され、次いで刃の長さも決められる。鋭い弧を描いたビームは驚異的な威力と強度を持った刃を作り出し、超伝導体が流動窓から放射されるエネルギーをパワー・セルへと転送する。ビームは鮮やかな閃光とうなり音を発するが、感知できるほどの熱は出さず、この過程におけるエネルギーの欠損もほとんどない。ライトセイバーは何らかの物質を切断する際にエネルギーを消耗するが、他のセイバーと交錯しただけではエネルギーはほとんど失われず、他のセイバーの刃は決して斬ることができない。柄の部分にある制御装置はパワー・セルの容量を調整し、周期的に再充電を行う。ライトセイバーの正確なエネルギー消費率は不明だが、必要なときに再充電すれば数年間は継続して使えると言われている。
ライトセイバーの製造
ジェダイ規範を学ぶすべての訓練生は、その修行の最終段階において自分のライトセイバーを作ることになっていた。同時に、弟子たちにライトセイバーの作り方を教える際には、指導者にも極めて大きな力量が要求された。そして、他の指導者たちは、修行の間に弟子たちのライトセイバーの製造を手伝い、その後それを使って彼らのフォース能力の向上を手助けしたのである。ジェダイ・マスターは常に一度に1人の弟子にしかこの重要な技術を教えず、実際の製造は1ヶ月にもおよぶ献身的な作業となった。
多くのジェダイは古いライトセイバーを作り直したり、新しいライトセイバーを作るのに数年を費やすが、クローン大戦当時のジェダイ・マスターたちには2日で完成させる方法を知っている者もいたという。ライトセイバーには特に変わった物質は必要なく、荒廃した場所や原始的な条件の下でも製造や修理が可能である。しかし、こういった作業には、それぞれの部品が何なのかを見極める極めて高度な知識が要求され、それらを組み合わせる方法はライトセイバーを作る上での機密事項にもなっていた。しかし残念なことに、こうした知識や特殊技術のすべてがジェダイと共に失われつつあったのだ。
ライトセイバーによる戦い
ライトセイバーは最も単純な武器だが、同時に最も使いこなすことが難しい武器でもある。この武器は実質的には単純な剣でしかないが、他のライトセイバーの刃を除くほとんどすべての物質を切り裂くことのできる純粋なエネルギー刃なのだ。しかし、剣での戦いは相打ちになってしまう可能性が高い。そして、ライトセイバーで斬り付けるときには相手の腕の長さまで近づかなければならないが、その相手がブラスターや手榴弾などの長距離用武器を持っている可能性も否定できないのだ。
ライトセイバーの本当の力は、何年にもおよぶ厳しい訓練を積んだ者にしか引き出すことができない。自らを傷つけたり、相手の武器を不能にできなかった者は、得てして大怪我や死を招くことになる。これまでのところで知られているように、フォースと呼ばれる神秘的な能力を理解し、使用できるのはジェダイだけであり、したがってライトセイバーを使いこなせるのも彼らだけだった。ライトセイバーによる戦いの技術と戦略は師から弟子へと伝えられ、ジェダイは多大な勤勉さと誓約を持って訓練に臨んでいた。しかしそれだけでは十分でなく、多数の敵との戦いで生き残り、真の敵だけを倒すには、相手の行動を察知し、自分自身を完全に制御しなければならなかった。意識を大いに集中させ、フォースを操ることによってのみ、ジェダイは常に相手を先に打ち負かすことができたのだ。なかにはブラスターの光弾など、あらゆる砲弾を感知し、相手に弾き返すことのできるジェダイも存在した。当然、ライトセイバーを用いた戦闘様式はジェダイの歴史と共に無数に編み出され、そして洗練されたものもあれば、消えていったものもある。後のジェダイたちはこれらをいくつかのフォームとして体系化しており、クローン大戦当時には主として以下の7つのフォームに統合されていた。
登場エピソード
- エピソード1／見えざる脅威
- エピソード2／クローンの攻撃
- エピソード3／シスの復讐
- エピソード4／新たなる希望
- エピソード5／帝国の逆襲
- エピソード6／ジェダイの帰還
- クローン大戦（TVシリーズ）
- クローン・ウォーズ（映画）
- クローン・ウォーズ（TVシリーズ）
