アカジョア級シャトル
(アカジョア級から転送)
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アカジョア級シャトルは、マンダロリアンの宇宙船製造会社、マンダルモーターズ社で設計および製造されたシャトルの一種である。このシャトルは特筆すべきエンジン効率の高さを誇り、スムーズな加速ができることで人気を博していた。全長18メートルにも満たないアカジョア級シャトルには武器が搭載されていなかったが、平和的な輸送艇よりも強襲艇を所有することに関心のある購入者たちは、容易に武装を追加することもできた。
アカジョア級シャトルは銀河系全域で多くの顧客に購入されたが、特に平和主義の新マンダロリアン政府によって顕著に使用されていた。新マンダロリアンのリーダー、サティーン・クライズ公爵も彼女専用のアカジョア級シャトルを使用しており、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービがマンダロアを訪問した際には、この船で彼を新マンダロリアンの首都サンダリからマンダロアの衛星コンコーディアへと送ったのだった。また、新マンダロリアン警察の隊員たちも、デス・ウォッチと呼ばれるマンダロリアンのならず者集団をコンコーディアにある彼らの秘密基地で監視する際にこのシャトルを使っていた。
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特徴
マンダロリアンの宇宙船造船会社、マンダルモーターズ社で製造されたアカジョア級シャトルは、2枚の回転可能な翼を有しており、これらは飛行時には水平に広げられ、着陸時には垂直上向きに方向を変えられた。この特徴は同じマンダルモーターズ社製のコムルク級ファイター/トランスポートと同じだが、コムルク級とは異なり、標準型のアカジョア級シャトルには武器が一切装備されていなかった。しかし、このシャトルはカスタム改造が容易であるため、マンダルモーターズ社の顧客の多くは一般に流通した武器を追加することでこのシャトルを攻撃艇へと改造していたのである。また、この高速艇の前方に位置するコクピットには1人のパイロットを含む2人の乗員しか入れず、翼に搭載された2基の推進用エンジンは、その効率の良さでスムーズな加速性能の評判の高さに貢献していた。さらにシャトルの後方には後部リフトがあり、乗客や貨物の出し入れに使用されていた。
役割
非武装のアカジョア級シャトルは、マンダルモーターズ社のオフィシャル・デザインを採用した一連の製品の中で最も有名なシャトルである。惑星の大気圏に出入りできるこのシャトルは、マンダロアとこのアウター・リムの惑星の2つの衛星の1つであるコンコーディアの間を往来するために、新マンダロリアン政府によって多数使用されていた。一方、他の購入者たちはアカジョア級シャトルの改造を行うことが多く、この船に特別な武器を追加し、カスタム型強襲艇へと転用していたのだった。
歴史
惑星マンダロアの首都ケルダビに本拠地を構えるマンダルモーターズ社は、マンダロリアンの宇宙船製造企業であり、惑星経済を裏で支える原動力でもあった。同社によって開発されたアカジョア級シャトルは、銀河共和国と独立星系連合との間で争われた銀河系規模のクローン大戦が勃発する以前に市場に登場した製品である。マンダルモーターズ社の多数の顧客がアカジョア級シャトルを購入し、このマンダロリアンの船は高効率エンジンとスムーズな加速性能によって素早く人気を博したのだった。購入者の多くはこの船に市販の武器を取り付けて、標準型の非武装船から攻撃艇へと改造したのである。
自らを新マンダロリアンと呼ぶ平和主義のマンダロリアン政府も、標準的な非武装型のアカジョア級シャトルを多数所有していた。ヤヴィンの戦いの21年前、クローン大戦の勃発から2年目を迎えたとき、それらの一部は新マンダロリアンのドームに覆われた首都サンダリのドックでも見ることができた。そして同年、サンダリの中心部にある平和記念公園が爆破され、犯人が自殺すると、新マンダロリアンのリーダー、サティーン・クライズ公爵は、マンダロリアンによるテロ活動の噂を調査するためこの惑星に派遣されてきたジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービと共にアカジョア級シャトルに搭乗し、犯人の遺体を彼の出身地であるマンダロアの衛星コンコーディアへと運んだのだった。そこでクライズとケノービはマンダロリアンの過激分派組織、デス・ウォッチの秘密基地を発見する。ほどなくして新マンダロリアン警察の部隊もアカジョア級シャトルを使い、コンコーディアのベスカー鉄鉱山の中にあるデス・ウォッチの基地を偵察した。そして衛星からサンダリに戻った偵察員は、集結したデス・ウォッチの軍隊に関する発見について新マンダロリアンのアルメック首相に報告したのである。