ウィー・ダン
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ウィー・ダンは、クローン大戦中にローディアのケイ=タップ・スクウェアで母マーティー・ダンと共に暮らしていたローディアンの男児である。彼は幼いときにフォース感知力を見出されたが、まだあまりにも幼すぎたためにジェダイ・オーダーには連れて行かれていなかった。その代わりとして、ダンの情報はカイバー・メモリー・クリスタルの中に蓄積されたフォース感知力を持つ子供たちのデータベースに登録されたのだった。これは訓練すべきときが訪れた際に、ジェダイ・オーダーが将来のメンバーを探すために使用するリストである。その後、このクリスタルはシスの暗黒卿ダース・シディアスの依頼によってデュロスの賞金稼ぎキャド・ベインに盗まれたのだった。
フォース感知力を持つ子供たちを使ってダークサイドの戦士たちの軍隊を作ろうと目論むシディアスは、ベインにクリスタルのリストから2人の子供を誘拐し、ムスタファーへ連れて行くよう指示する。ダンはベインの2番目のターゲットであり、彼らはそこで暗黒卿による被験体となるのだ。母親が進んで子供を差し出すように仕向けるため、賞金稼ぎはジェダイ・ナイトに変装してケイ=タップ・スクウェアへと向かった。ベインの作戦は成功し、ウィー・ダンはムスタファーへと連れて行かれてしまう。幼いローディアンは洗脳手術の準備をされるのだった。だが手術が始まる直前に、ダンはジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーとそのパダワン、アソーカ・タノによって救助された。この受難の後、ダンはジェダイ・オーダーに加わったのである。
目次 |
経歴
標的
ウィー・ダンはクローン大戦の開戦時にローディアで暮らしていたローディアンの男児である。ウィーは母マーティー・ダンと共に、ローディアの熱帯ドーム型都市にあるケイ=タップ・スクウェアで暮らしていた。生まれて間もないころ、この幼いローディアンはフォース感知力を見出され、やがてこの情報はジェダイ・オーダーの関心を招くことになる。その結果、ダン親子はジェダイ・マスター・ボラ・ロパルの訪問を受けたのだった。このときロパルはマーティーに、ダンをオーダーに招き入れたいが、まだ幼すぎるため実際の勧誘はしばらく後になるだろうと告げた。だが、ウィー・ダンの名前はカイバー・メモリー・クリスタルに追加される。この装置には銀河系で知られるフォース感知力を持ったすべての子供たちに関する情報が登録されていたのだ。
クローン大戦中、シスの暗黒卿ダース・シディアスは、彼個人の暗殺者やスパイとして働くダークサイドの戦士たちを育て、軍隊を作ろうという計画を実行に移した。そして戦士たちの最初の一団を手に入れるため、悪名高きデュロスの賞金稼ぎキャド・ベインを雇ったシディアスは、彼にジェダイ・オーダーからカイバー・クリスタルを盗み出し、その情報を提供するよう依頼したのだった。承知したベインはマスター・ロパルを殺害し、彼からカイバー・クリスタルを奪い取る。さらにシディアスは自分の意思に従わせるための洗脳手術の実験を行おうと考え、ベインにリストに登録された子供たち数人の誘拐を指示したのだった。クリスタル・メモリーに登録された子供たちに危険が迫っていることを知ったジェダイ最高評議会はフォースで未来を予見することを決め、ベインが狙っている子供たちを感じ取ろうとした。やがて評議会の瞑想によって、グランド・マスター・ヨーダは連れ去られるであろう子供の1人がウィー・ダンであることを突き止める。彼らはジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービをローディアへ派遣したのだった。
ローディアで、ウィーとマーティー・ダンは、ウィーをオーダーへ迎えに来たジェダイ・ナイトを装うキャド・ベインの訪問を受けた。マーティーは、ウィーをジェダイ聖堂へ連れて行くのはまだ先になるため、しばらくは親子で一緒にいられるという、以前訪れたマスター・ロパルの言葉を引用し、ベインに子供を差し出すことを躊躇する。だがマーティーがウィーの差し出しを拒否すると、ベインは催眠装置を使って強制的に子供を取り上げたのだった。そしてベインがウィーを連れてダンの家を出ていくと、オビ=ワン・ケノービが到着し、マーティーと対面した。彼はウィーの泣き声を追い、幼いダンを抱きかかえながら宇宙船<ザナドゥ・ブラッド>で逃走しようとするベインを発見する。ケノービは彼を追跡するが、賞金稼ぎはウィーと共にローディアを脱出したのだった。
被験体
ウィー・ダンはキャド・ベインによってアウター・リムの火山惑星ムスタファーへ連れて行かれた。そこには溶岩流の上の山頂に築かれたダース・シディアスの秘密基地があったのだ。ダンは同じくベインによって誘拐されたノートランのジン・トアと共に子供部屋に入れられ、ホログラムで現れたシディアスが見守るなか、暗黒卿に仕える2体の乳母ドロイドに監視されていた。シディアスが泣き叫ぶダンをあやしていると、暗黒卿は乳母ドロイドのRO-Z67から、ダンやトアのような赤ん坊が洗脳手術から生還できる可能性は非常に小さいと報告を受ける。だが、子供たちの安全についてほとんど考慮していなかったシディアスは、2人が死んでも何も失うものはないと言い放ち、手術の実行を命じたのだった。
その後、ナブーでもう1人の子供を誘拐しようとしていたベインが、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーとそのパダワン、アソーカ・タノによって捕らえられた。スカイウォーカーとタノは、ダンの居場所に関する手がかりを得るため<ザナドゥ・ブラッド>内を捜索し、ベインの誘拐事件の共犯者がムスタファーに潜んでいる可能性を突き止める。2人のジェダイはこの情報をもとに火山惑星の調査を開始するのだった。一方、彼らがムスタファーに接近していたとき、シディアスとRO-Z67はダンの手術の準備を行っていた。しかし、危険が迫っていることに気づいたホログラムのシス卿はドロイドに、子供たちを第2の施設へ移し、この場を破壊するよう命じる。シディアスが通信を終えると、RO-Z67はダンを抱きかかえ、基地の人工重力装置を遮断したのだった。スカイウォーカーとタノが到着したときには、まだ乳母ドロイドたちは脱出していなかった。だが彼らは真っ暗な子供部屋に隠れており、ジェダイにも見つからないと考えていたのである。
ジェダイが現れると、ドロイドたちは子供たちを盾にして2人を攻撃した。スカイウォーカーがダンを掴もうとすると、ステーションが引き裂かれ、直下の溶岩流へと沈み始める。RO-Z67は落下してきた瓦礫に潰され、床の割れ目へと落ちていったが、スカイウォーカーはフォースを使ってダンを引き寄せた。一方でタノもジン・トアを救助しており、2人はステーションから逃れると、<トワイライト>でムスタファーを脱出したのだった。しかし、ウィーはマーティーのもとには返されなかった。彼は恐ろしい体験による精神的ショックを受けており、ジェダイもそれによる後遺症の可能性が不明確だと判断したのである。その代わりに、ダンはコルサントのジェダイ聖堂で育てられることになったのだった。
力と能力
訓練を受けていないフォース感知者、ウィー・ダンは、限られた範囲でフォースを操ることができた。ケイ=タップ・スクウェアにある家で、ダンはボールを浮遊させることができたが、それまでに決して困難を経験しなかったわけではなく、実際には何度も落下させていたのである。彼はまだ幼かったが、ダース・シディアスはダンに大きなフォースの潜在能力があると感じており、いつの日か強力な部下にしようと目論んでいた。ウィー・ダンに関する彼の計画は失敗に終わったが、このローディアンの子供の将来に関係なく、やがてシディアスのビジョンは現実のものとなるのだった。