キャッシーク
(エディーンから転送)
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キャッシークは、ウーキー・プラネットC、エディーン、G5-623、ウーキー・ワールドなどの別名を持つ、ミッド・リムの惑星である。この惑星は青々としたロシールの木に覆われたウーキーたちの故郷だった。キャッシークは銀河共和国のメンバーだったが、銀河帝国の下では奴隷制度に苦しめられ、後に新共和国に加わっている。
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地理的特徴
広大な森林に覆われた密林惑星キャッシークは、怪力で知られるウーキーたちが辛うじて故郷として利用しているにすぎない、極めて厳しい環境の惑星である。この惑星はミッド・リムに属する同名の星系の第一惑星であり、同じ星系内には爬虫類型種族トランドーシャンの故郷として知られる惑星トランドーシャも存在している。この隣接する2つの惑星の距離と根深い文化的対立は、互いに力の強い両種族に歴史全般にわたる長い抗争をもたらしていたのだった。
キャッシークは多様な生物たちが層をなして生息する独自の生態系を有している。この惑星には森林全域にわたって水平に区切られたいくつかの生態系レベルが存在し、下層にいくほど危険性が増大していく。最も知能の高いウーキーたちは最上位のレベルであるジャングルの天蓋を支配しているが、逆に下層レベルには1,000年以上も日光の当たっていない場所さえ存在し、恐ろしい原始的生態系が展開している。ウーキーたちの文化では、この森林を7つの垂直レベルに分割して管理していた。
この惑星でも最も多く見られる生命体は、巨大なロシールの木である。高さ数キロメートルにもおよぶこの木々は、互いに成長して交差すると枝が1つに結合してより強くなるという驚くべき特徴をもっている。事実、森林の天蓋に伸びる枝は厚く複雑に絡み合っており、ウーキーの建造物を支える天然の基礎となっている。彼らの都市はまさにロシールの枝の中に形成されており、何百万もの人口を支えているのだ。キャッシークの主な樹上都市には、ウォワット列島に位置する海岸都市カチャーホ、ルウークロロ、ケピテノーチャン、シッキアーナ、オキクティ、チェナチョーチャンなどがあった。
キャッシークを支配していたのは間違いなくウーキーたちだが、彼らは無数のより小さな生物たちとこの惑星を共有していた。霧が立ち込める空にはクロイーと呼ばれる鳥類の甲高い鳴き声が響き渡り、その羽がカラフルな渦巻きを描いている。また、巨大な木の幹には角の生えたカターンや5本足のケックルグ・ローなどの獰猛な肉食獣も徘徊している。木陰にはクモ型生物のウェブウィーヴァーやネットキャスター、火を吐くフレーム・ビートル、さらには忌まわしいゴーリル・スラッグなどの身の毛もよだつような恐ろしい生物が潜んでいる。もちろんなかには役に立つ生物もおり、逞しく育ったキャッシーク・バンサや多足動物のシュアギーなどは、危険なやぶの中における確実な輸送手段となっていた。
歴史
銀河共和国の時代、ウーキーたちはコレリアンやオルデラニアンとの貿易を通じて銀河社会に迎え入れられた。やがて彼らは銀河元老院に代表を送り込むようになり、ヤルア議員を最後に、その状態はクローン大戦が勃発するまで続いていた。
しかし銀河帝国が誕生すると、ウーキーにとって長く暗い時代が始まりを告げる。無節操なトランドーシャンの助言を受け入れた帝国はウーキーの怪力を労働力として重宝するようになり、キャッシークを封鎖して彼らを奴隷としたのである。だがウーキーたちは故郷を愛しており、大勢が愛する森林を再訪してウーキーの主要な休日を祝うため、勇敢にも封鎖へと立ち向かっていったのだった。
やがてエンドアの戦いが終わると、ウーキーたちはついに自由を手に入れた。彼らは帝国軍やトランドーシャンからの束縛を断ち切り、後にナガイと名乗る征服者の一団が彼らを再び奴隷にしようと試みたときも、見事にそれを撃退したのだった。
その後、ウーキーの官僚の1人であるケリスラーの指導によってキャッシークは新共和国にも加盟し、主要加盟国の一角を担うと共に、新共和国内部評議会の一員となった。キャッシークでは様々な貿易が行われるようになり、都市の1つシッキアーナはコンピューター技術の主要な輸出都市として知られるようになる。