グリアータ・ジェンドワニアン
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グリアータ・ジェンドワニアンは、ローディアンの女性ボーカルである。彼女はミュージシャンでもあり、ダンサーでもあった。
経歴
グリアータは彼女の種族の中でも希な存在である。大多数のローディアンは暴力や争いを好むなか、グリアータはいつも芸術的活動、特に音楽を作ったり、歌ったり、踊ったりすることにより大きな関心を抱いていたのだ。例えば、彼女はジャングルに棲む色鮮やかな鳥たちを狩るゲームよりも、その鳴き声を真似て歌うことを好んでいた。そのため他の子供たちからも相手にされず、少女時代は両親をやきもきさせてばかりだった。彼女の両親は彼女をローディアンの伝統的な芝居やオペラへ連れていき、芸術への関心を励まそうと努力したが、その乱暴な内容は彼女を不愉快にさせるだけだった。しかし、グリアータはその後すぐに、もし自分が他の子供たちと同じように育っていたら、それが自分自身と両親にとって最良のことだっただろうと考えたのだった。
昼間にすべてのローディアンが暴力的な遊びで楽しんでいるときも、彼女はこっそり首都のエイリアン地区へ行き、あらゆる種族の吟遊詩人から音楽や歌、踊りを学んでいた。非常に難解なものも併せ、多くの文化の音楽を習得したグリアータは、宇宙航路を渡って酒場や多種族バーでショーを行う放浪の劇団に入団し、人気も知名度もある看板スターへと上り詰めていったのである。
彼女がたった1つだけ興味を示さなかった文化は、自分たち自身の文化だった。彼女は決してローディアンの芸術にあるような破壊を賞賛する作品を作ったり演じたりはしなかった。そして、グリアータは故郷での学校生活を修了させるとすぐに、今までの二重生活を終わらせるときだと思い立ったのである。
彼女は有名な豪華星間客船<クアリ・プリンセス>のバンド・メンバーに応募し、クルー・ホーンを演奏させてくれるという契約を手にした。そこで彼女はリード・ボーカルをしていたサイ・スヌートルズと出会い、友人となった。2人は仕事の合間にトシスのナイトクラブ・グリーン・プラネットでもコンサートを開き、幸せの絶頂を迎えたのだった。だが、グリアータの幸せな日々は凶暴なローディアンの賞金稼ぎによって崩されることになる。突然彼女の前に現れた賞金稼ぎはグリアータを気に入ったと言い、自分と一緒にローディアへ帰れば完璧な妻にしてやれると提案してきたのだ。もちろん彼女は力ずくでも拒否するつもりだった。そしてこの出来事を機に、2人の女性エイリアンは<クアリ・プリンセス>を降りたのである。
その後、2人は酒場でデュオをしながら短い時間を共に過ごしていたが、ある晩、エヴァー・オーバスのバンドでキーボードを担当していたマックス・レボと名乗るオートランによって見出された。彼はサイ・スヌートルズのボーカルとしての資質に魅了され、彼女に自分たちのバンドのオーディションを受ける機会を与えた。サイはグリアータにも同等のチャンスがなければ申し出は受けられないと答えた。マックスは必要なミュージシャンはすべて揃っていると主張したが、グリアータが歌や踊り、そしてクルー・ホーンの演奏を披露すると、バンドの後援歌手として使えると考えた。他のバンドのメンバーも同意し、2人の新メンバーが加わったマックス・レボ・バンドは成功への道を歩み始めたのである。
そして15年後、グリアータはついにレボ・バンドの正式メンバーに昇格し、仲間たちと共にジャバ・ザ・ハットの宮殿で演奏を行っていた。反乱同盟軍がジャバのセール・バージを破壊したときは彼女も同乗していたが、辛くも砂漠への脱出に成功する。そして、グリアータと仲間の後援歌手リン・ミーは、砂漠で立ち往生していた他のミュージシャンたちを救出することに成功したのだった。この2人の女性の戦闘能力はバンド・メンバーをタスケン・レイダーたちから守ったり、比較的安全なモス・アイズリーまで乗っていくバンサを捕まえるのにとても役立ったのだ。
ジャバの死後、グリアータは仲間のリスタール・サント、リン・ミーと共に新しいバンド、パルパトーンを結成し、後にジョー・ヤウザも加わった。グリアータはその歌声で大観衆を魅了し、今までに得たことのない最高の名声を獲得したのである。