ザブラク
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ザブラク、またはイリドニアン(イリドニア出身のザブラクを指す場合)は、荒れ果てた地形と凶暴な肉食獣が生息することで知られるミッド・リムの惑星イリドニア出身の、肉食性ヒューマノイド種族である。彼らは極めて強い自己決断力を持つ種族として知られており、同様に強い独立心を有している。
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生態と外見
ザブラクは早期に宇宙への進出を果たしたヒューマノイド型種族である。冒険と探索を愛する彼らは長年にわたって宇宙を旅しているため多くの惑星を出身地としており、自分や仲間たちを生まれた植民地に従って定義している。
ザブラクは献身的かつ感情的で、集中力が高く、ときとして誠実な種族である。彼らの頭部には既に退化した角の名残りが生えており、これを除けば人間とよく似た姿をしている。ザブラクには数種類の亜種が存在しているが、これらは角の生え方によって識別可能である。また、概して女性は男性と比べてほっそりとした体形をしていることが多い。
歴史
ザブラクの本来の出身地であるイリドニアは、深い渓谷が刻まれた荒涼とした惑星である。これらの渓谷には強い突風が吹き荒れ、時には時速200キロメートルを超えることもあるという。また、泡立つ酸性の海では酸の噴水が数百キロメートル上空にまで噴出しており、さらにこの酸の海には巨大な肉食獣も数多く生息しているのだ。こうした厳しい環境は彼らに生き残るための鉄の意志を植え付けた。そしてこの惑星から脱出しようと努力した結果、彼らは宇宙へ飛び立つために必要な知識を獲得したのである。事実、デュロスの偵察員がミッド・リムの領域で探査を開始した当時から、ザブラクは既に5つの異なる星系に8つの成熟した植民地を築いていたことが確認されている。
ザブラクの植民地はそれぞれが独立した君主制度を採択していると考えられていた。しかし、イリドニアも、各植民地も、銀河共和国への加盟に当初から一定の価値を見出しており、それから数千年にわたってザブラクの居住する各惑星は銀河系の境界線を描いていたのである。そのため、共和国が崩壊すると独立心の強いザブラクは銀河帝国による支配を拒絶したが、それも長くは続かなかった。ザブラクはパルパティーン皇帝の意思に果敢に歯向かう他の種族や惑星グループに対する見せしめとされたのだ。帝国軍はザブラクのすべての居住惑星に駐留軍を置き、彼らの工場施設に対する略奪や破壊を行った。さらにザブラクの居住惑星を通過する交易ルートに重税を課し、ザブラクの植民星で疫病が猛威を振るっても、見てみぬ振りをしていたのである。
帝国による弾圧によってザブラクの植民星は再編成され、水面下ではレジスタンス運動も盛り上がりを見せるようになった。だが後に新共和国が樹立すると、ザブラクは銀河執行委員会に代表者を1名派遣し、統一国家の地位を手に入れたのだった。将来、どんな運命が待ち受けようとも、二度と彼らが弾圧に屈することはないだろう。