スーギ
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スーギは、クローン大戦と呼ばれる銀河系規模の抗争の間に、賞金稼ぎおよび傭兵として働いていたザブラクの女性である。ミッド・リムの惑星イリドニアで生まれたスーギは、宇宙船<ヘイロー>を所有し、賞金稼ぎに明け暮れながら力強く育った。そして名誉と義務を等しく重んじる彼女は、ときとして道徳に欠ける職業の中で、彼女自身を明確な選択へと導いたのだった。その1つが、ナイシリンの栽培を営むフェルーシアンの農村をウィークェイの海賊団オナカー・ギャングによる襲撃から守る仕事を引き受けたことである。フレンクのルーミ・パラミータ、キューゾのエンボ、重防備のセリパスといった傭兵仲間と共に、スーギはフェルーシアへ旅立ち、そこで合流した3人のジェダイ、オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、スカイウォーカーのパダワン・アソーカ・タノと力を合わせ、村を守ったのだった。ジェダイの助けを得たスーギたちはホンドー・オナカーを首領とする海賊団と戦ったが、彼らはパラミータを失い、エンボも戦いの中で負傷してしまう。だが、彼らは海賊たちを撃退させることに成功し、スーギと残った仲間たちは報酬を受け取ることができた。その後、彼女は直前に立ち往生していたジェダイを<ヘイロー>に乗せ、フェルーシアから銀河共和国の領域まで送り届けたのである。
目次 |
経歴
初期の人生とキャリア
スーギはミッド・リムの惑星イリドニアで生まれたザブラクの女性である。故郷で成長した彼女は賞金稼ぎとなり、傭兵として働くことを決意した。賞金稼ぎに明け暮れていた年月は彼女を逞しく育て、やがてスーギは<ヘイロー>と名づけられたSS-54アサルト・シップを手に入れると、この船を仕事の際の移動手段として使うようになったのである。その後、銀河共和国と独立星系連合による銀河系規模の抗争、クローン大戦が勃発したとき、彼女の首には「共和国に対する罪」によって計25,000クレジットにも上る賞金が掛けられていたのだった。
ケイシスの農場の防衛
スーギとルーミ・パラミータ、エンボ、セリパスは、ホンドー・オナカーの海賊団から集落を守るため、ナイシリンを栽培するフェルーシアの農村に雇われた。ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、パダワン・アソーカ・タノがフェルーシアに墜落したとき、彼らもこの農村にたどり着き、スーギと賞金稼ぎの一団と遭遇した。賞金稼ぎたちはジェダイにライフルを向けるが、ケイシスに止められる。彼はジェダイが海賊退治の助けになってくれるだろうと話したのだった。その後、海賊たちがスピーダーで交渉に現れる。スーギが彼らに名前と用件を尋ねると、ホンドーが姿を現し、ジェダイたちは旧知の友人の登場に驚いた。海賊たちはナイシリンを受け取るために戻ってくると告げ、すぐに去っていったのである。
ウィークェイの偵察員が農村の様子を探っていたとき、スーギがそれに気付き、逃走を阻止するためにエンボを送り込んだ。エンボが偵察員を始末すると、後から到着したスーギとジェダイはホンドーがすぐにやって来るだろうという意見で一致した。その後、彼女はナイシリンを納屋に運び込む際にオビ=ワンと些細な口論となる。オビ=ワンは、彼女が村人たちの安全よりも自分の利益を重視していると考えていたのだ。だが、彼はすぐに自分の間違いに気付くことになる。そしてすべてのナイシリンを運び込み、農夫たちを訓練した後、海賊たちが戦いに戻ってきた。スーギは震動ダガーではなくブラスターで海賊たちに応戦する。訓練を受けた村人たちも共に戦い、多くの海賊を殺害することで、戦力となることを自ら証明したのだった。そして多数のスピーダーが崖を降りて農場への攻撃を開始すると、スーギはオビ=ワンと組んで農場の防衛にあたる。そのとき、密かにタンクで崖の上に到着していたホンドーがエンボを撃ち、スーギが重傷を負った彼を農場へ連れ戻す。彼女は戦車に村を引き裂かれてしまうと叫び、エンボを納屋へ運び込むのを手伝った後、前線に引き返した。だがホンドーは戦車で納屋を砲撃し、ルーミ・パラミータが吹き飛ばされてしまう。友人の死を目撃したスーギは悲痛な叫びをあげた。だがオビ=ワンが彼女に助けを求めると、スーギはスピーダーに乗った2人の海賊を殺害する。その後、ホンドーが崖の上でアナキンに敗れ、船で敗走していった。こうして戦いが終わり、<ヘイロー>に戻った彼女はケノービたちに船に乗せると申し出る。彼女はジェダイを共和国の前哨基地まで送ったのだった。
その後、村人たちが既に自衛できると判断したスーギたちは用心棒の仕事を切り上げた。通商連合によるパントラの封鎖が行われたとき、彼女とエンボはタトゥイーンのジャバの宮殿にいたことが確認されている。
ワスカーでの救出任務
その後、スーギはウーキーの軍団に雇われ、チューバッカ、アソーカ・タノ、ジンクス、オ=メアをトランドーシャンのハンター集団から救出するため、衛星ワスカーへと向かった。彼女はセリパスと共に<ヘイロー>を操縦し、ウーキーたちがトランドーシャンと戦ったのである。そして、彼らはチューバッカとパダワンたちの救出に成功し、スーギは彼らを乗せてコルサントへ向かったのだった。その後、彼女はセリパスと共にモス・アイズリーの酒場に姿を見せている。
ハットのボディガード
その後、スーギはハット大評議会によって、デンガー、エンボ、ラッツ・ラジィらと共にボディガードとして雇われた。シス卿ダース・モールが服従か死かを求めて評議会を脅迫したとき、彼女はナル・ハッタの宮殿に待機していたのである。シスの要求への返答として、ハットはスーギと仲間の賞金稼ぎたちにモールの抹殺を命じるが、彼らは戦闘に敗れ、敗走したのだった。
人物と特徴
たくましく、そして信頼できる女性であるスーギは、長年にわたる賞金稼ぎおよび傭兵としての仕事を通じて、力と技に誇りを持っていた。有能な戦術家であり、熟練した狙撃手でもある彼女は、自分の能力に自信を抱いていたが、難しい仕事と直面した際に支援の申し出を断るほど愚かではなかった。スーギは報酬のために仕事をするが、人より金を好んでいたわけではなく、海賊に悩まされていたフェルーシアの貧しい農夫たちをわずかな報酬で助けている。このザブラクの傭兵は名誉と義務を強く重んじ、一度仕事を引き受けた以上は、たとえその敵対勢力がより大きな金額を提示してきたとしても、決して元の雇い主を裏切るようなことはなかった。スーギは顧客を守るためであれば自分の命を危険に晒してもいいと信じており、義務を貫くためであれば命をも投げ出す覚悟ができていたのだ。また、彼女は雇い主と仲間に忠実な一方で、平和の守護者であると主張しつつ、共和国グランド・アーミーで将軍として活躍するジェダイたちには強い不信感を抱いていた。だがスーギは、オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノの3人と力を合わせ、フェルーシアンの村を海賊たちから守ることになる。その後、彼女はこの3人のジェダイを<ヘイロー>に乗せ、共和国の領域まで送り届けたのだった。
ザブラクのスーギは頭頂部の回りに環状に並んだ退化した角を生やしており、頭髪は深紫色をしていた。また彼女は髪をT字型に結わき、後方に伸ばすことを好んでいた。他の多くのザブラクと同様に、スーギは顔に複雑なタトゥーを刻んでいた。
装備
経験豊富な賞金稼ぎであるスーギは、戦闘時にブラスターと震動ブレードの両方を扱うことができた。だが、彼女のお気に入りの武器は、後に名高いマンダロリアンの賞金稼ぎボバ・フェットが使用したことで有名となるEE-3カービン・ライフルだった。彼女はまるでブラスター・ピストルを使うかのように片手でカービン・ブラスター・ライフルをさばき、グリップを傾けて使うことが多かった。一方でこのEE-3を使用しないときは、彼女はこの武器を背中に吊り下げていた。また、スーギのユーティリティ・ベルトにはいくつかのポーチが付いており、両腕には指のない手袋と金属製の灰色の装甲ガントレットを着用していた。そして移動の際には、彼女は個人所有の宇宙船、<ヘイロー>として知られるボタジェフ・シップヤード社製SS-54アサルト・シップを使用していた。