シーリー・タチ
提供: スター・ウォーズの鉄人!
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解説
ジェダイ聖堂の磨き上げられた回廊で育った若者たちが、永遠に続く強い友情の絆で結ばれるようになることは決して珍しくなかった。シーリー・タチとオビ=ワン・ケノービの2人も、ジェダイ・ナイト道を志す同世代のパダワンだった。シーリーは同門の男子訓練生たちからとても美しい少女として見られていたが、彼女自身は少年のような服装と髪型を好み、自分の本来のルックスを隠していた。彼女はオビ=ワンの2歳年下であるため入門時こそ彼に後続するクランの一員だったが、フォースとの繋がりとライトセイバーによる戦闘テクニックには目を見張るものがあり、いつしかオビ=ワンと同じレベルのクランにまで進んでいたのだった。
しかし、オビ=ワンがメリダ/ダンの内乱に関与したジェダイたちと絶縁したころから、シーリーは彼に嫌悪感を抱くようになっていた。そしてクワイ=ガン・ジンのパダワンだったザナトスが破滅し、オビ=ワンが彼の新しいパダワンになると、その直後に彼女もアディ・ガリアのパダワンとして選ばれた。彼女は尊敬すべきマスター・ガリアから多くを学び、多才な能力を開花させていった。やがて、マスター・ヨーダはシーリーとオビ=ワンに師弟による任務の遂行を学ばせるため、ガリアとクワイ=ガンを加えた4人でケーガンへの任務に派遣した。シーリーは優雅で才能溢れるパダワンへと成長していたが、それと同時に一刻も早く次の訓練に進みたいという願望も強かった。彼女は常に抜群の集中力を発揮していたが、ときおり頑固で厄介なところもあり、戦いを控える辛抱強さを理解することができなかったのだ。こうして彼女はオビ=ワンの忍耐強さにますます苛立ちを募らせていったのだった。
ケーガンは外界との接触を頑なに拒否する閉鎖的な惑星である。住人たちは2人の予言者によって支配されており、子供たちは学習区域で厳重な管理のもと、体制の一員となるべく洗脳を受けていた。だがあるとき、この惑星にフォースの強い女の赤ん坊が生まれた。その子の両親は子供にO=ラーナと名付け、密かにジェダイと連絡を取り、彼女をジェダイにしてほしいと依頼したのだった。4人のジェダイに与えられた任務は、彼女をケーガンから救出し、コルサントに連れて行くことだったのだ。しかし、その途中でシーリーとオビ=ワンはラーニング・サークルのケーガナイトに捕らえられてしまった。だが2人は即座に力を合わせる術を見つけ出し、シーリーはオビ=ワンから自分1人で考え出せるより多くの知恵を学んだのだった。最終的に彼らはケーガナイトたちの手から逃れ、無事O=ラーナを救出すると共に、ケーガンを銀河社会の一員として迎え入れることに成功したのである。
しかし、不幸にもシーリーはナブーの戦いの直後にジェダイ・オーダーを去ることになった。ケッセル・ランでの任務で密輸業者たちを追跡している最中に、彼女はアディ・ガリアと激しい口論を繰り広げ、結果的にオーダーから離脱する道を選んでしまったのだ。さらに、彼女はジェダイとしての修行と運命に背を向けただけでなく、共和国の宙域を徘徊する最も凶悪な奴隷商人の1人、クレインと同盟関係を結んだのである。だがその後、オビ=ワンは彼女のオーダーからの離脱が、クレインの組織に潜入するという壮大な計画の一部であることを知るのだった。
数年にわたってクレインのもとに潜伏し続けていたシーリーは、本当の名前を隠し、ゾーラという名で呼ばれていた。そしてナブーの戦いから3年後、彼女はクレインの信頼を獲得し、彼の私設軍の一員となっていたのである。やがてオビ=ワンとその弟子アナキン・スカイウォーカーがジェダイ評議会からクレイン討伐の任務を受けて彼女の前に現れた。アナキン・スカイウォーカーはクレインに捕らえられたが、シーリーには彼を救助することができなかった。それでも彼女は自分の裏切りが発覚し捕らえられるまでアナキンに目を光らせており、彼を守っていたのである。その後2人は奴隷少女ベリィの助けを得て脱出し、クレインに不満を抱く2人のコリコイド、アガ・カルパとノア・フィックに出会った。シーリーとアナキンは彼らと話し合い、クレインに反旗を翻すこと、そしてジェダイがクレインの組織を壊滅させる手伝いをすることを依頼したのだった。計画は成功し、奴隷たちの反乱が勃発した。この混乱の中でアナキンはクレインを倒し、シーリーは2人のジェダイを連れてコルサントに戻ることができたのだった。
だが、奴隷商人と共に過ごしていた経験はシーリーに反抗的な精神を残していた。彼女は髪を短く刈り、皮製のユニスーツを着込んで自分がジェダイ・ナイトであることを誇示するようになった。やがて彼女はフェラス・オリンをパダワンに取り、ジオノーシスの戦いの直後にはカミーノに派遣されていた。そして彼女はこの惑星でジャンゴ・フェットの宇宙船<スレーヴI>の存在を確認したのである。ジェダイ評議会はジャンゴの拘束と彼への尋問を期待するが、シーリーは<スレーヴI>をカミーノまで操縦してきたのがジャンゴの息子ボバ・フェットだったことを知った。彼女はボバを拘束しようとしたが、若き賞金稼ぎのクローンはその直前にカミーノから飛び立ってしまい、クローン軍にまつわる謎の解明はまたしても失敗に終わるのだった。