ジョルース・スボース
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新共和国からのコア奪回を目指すスローン大提督は、3つの決定的な発見を軸に壮大な計画を展開させていた。1つはスパーティ・クローニング・シリンダーの隠し場所、もう1つは実用可能なクローキング・シールド、そして最後は狂気に満ちたダーク・ジェダイのクローン、ジョルース・スボースである。
経歴
ジェダイ・マスター、ジョラス・スボースがいかにしてクローンとなったのかは定かでない。しかし、精神の不安定さや自分の名前の発音を間違えているところを見る限り、彼がスパーティ・シリンダーの技術によって急速に作られた不完全なクローンであることは明らかだ。ジェダイ・マスター、ジョラス・スボースの最後の足取りは、共和国の境界を越えて探査を行い、悲劇的な運命をたどったアウトバウンド・フライト計画への参加が最後となっている。ジョルースの前身となるジョラス・スボースは、広く尊敬されたジェダイだった。ライスカス・セクターの惑星ボートラスで生まれた彼は、ジェダイ訓練生に加わると共にマーニック大学を卒業している。自らジェダイ・マスターを名乗るようになった後、スボースは共和国に仕え、凶暴なアクアリッシュの非武装化を監視する任務に就いた。また、オルデランの支配権継承問題の調停にも助力し、オーガナ家の血統が正当な総督の地位を継承すべきであるという裁定を下している。他にも数々の交戦状態にあるエイリアン種族たちを調停し、後にはパルパティーン議員とジェダイとの間を取り持つ私的顧問を務めていたこともある。
スローンは惑星ウェイランドで、皇帝の秘密貯蔵庫を守っていたスボースのクローンを発見した。そしてクローンの狂気は、本物のスボースに隠された真実の解明を難しくしていた。彼は壮絶な戦いの末皇帝の貯蔵の番人を殺害し、自分がウェイランドの原住民を支配するようになったと主張した。しかし、真相は彼こそが皇帝に任命された番人であり、彼の言う英雄的な戦いも、狂気のもたらす妄想の産物に過ぎなかったのだ。
スローンはかつてパルパティーン皇帝がフォースを通じて部下たちの戦意を調整していたのと同じように自分の軍隊を調整するため、スボースの力を必要とした。スボースはスローンと手を組むことに躊躇したが、策略家の大提督は彼に訓練するべき未熟なジェダイの提供を約束する。それはルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナ・ソロだった。帝国はフォースの強いジェダイの兄妹を捕獲し、スボースに差し出そうとしたのだ。そしてスボースは2人を自分の思うように訓練し、育て上げるつもりだったのである。
スボースは力に対する考え方で、スローンとは異なっていた。帝国は力を拡大し遠方の惑星まで支配することを求めていたが、スボースはウェイランドの支配だけで満足していた。彼は、権力とは毎日顔を見合わす住人たちの意思を完全に制御することであると信じており、遠方の見知らぬ惑星を統べることではないと考えていたのだ。スローンが新共和国との戦いに連勝し、帝国の力を増大させていくと、スボースの野心も次第に大きくなっていった。彼はかつてパルパティーンがそうしたように再生した帝国を支配し、迅速に暗黒のゆがんだ体制を築こうと考えたのだった。
スボースは極めて強力なダークサイドのフォースの使い手である。彼は指先から青白色の恐ろしい電撃を発することができ、その力で他者を自らの意思に服従させることを好んだ。スローンの仲間に加わったスボースは帝国軍の士気高揚を調整したが、それは彼の飽くなき野望の始まりに過ぎなかった。望むなら彼は獲物の心を完全に支配し、服従を強制することもできるのだ。
旧世代のジェダイ・スボースが再び姿を現したという噂を耳にしたルーク・スカイウォーカーは、慎重に計画された誘導に従い、ジョマークを訪れた。スカイウォーカーはそこで年老いたジェダイ・マスター、スボースと遭遇し、訓練の補完を受けた。しかし、彼と過ごす間に、ルークはスボースの狂気に気づいたのだった。老マスターを哀れんだルークは彼を癒せるかもしれないと考え、彼を狂気の闇から救い出そうと試みる。だがクローンの不安定な精神はあまりにも根深く、ルークはただスボースから逃れることしかできなかったのである。
スローンがなかなか彼の元に新しいジェダイの弟子を連れてこないため、スボースは徐々に不満を増大させていった。スローンがコルサントへの攻撃の際に彼の身柄を完全に拘束すると、ついにスボースは独自に動き始めたのだった。彼はウェイランドのタンティス山に戻り、そこで新しいクローン製造計画を指揮していたコヴェル将軍を殺害した。そして原住民たちに築かせた居城に立てこもったのだ。スローンはおよそ20名からなる厳選した兵士たちからクローンを製造していた。これはスボースにとって、たった20個の心を制御しさえすれば、強大な軍隊を自分のものにできるということを意味していたのである。
ちょうどそのとき、新共和国もスローンのクローン計画を察知し、タンティス山に襲撃部隊を送り込んでいた。このチームにはルークとマラ・ジェイドも含まれており、スボースもマラを有望な弟子になると見込んでいたのだった。ルークをダークサイドに転向させることができないと悟ったスボースは、恐ろしく歪んだ武器を解き放った。ルークのクローン、ルウク・スカイウォーカーである。スボースはタンティス山に保管されていたルークの切断された右腕を発見し、その細胞組織を使って彼のクローンの製造を命じていたのだ。ルークは自分の分身と向き合うことになったが、最終的にルウクを倒したのはマラだった。
ルウクが倒れると、スボースは完全に自制心を失った状態に陥り、激昂によってフォースのダークサイドに包み込まれた。そして怒りとフォースの嵐が吹き荒れ、隙を見せたとき、スボースはマラによって倒されたのだった。