セラフ級アーバン・ランドスピーダー
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一般にフラッシュ・スピーダーの名で知られるセラフ級アーバン・ランドスピーダーは、V-19ランドスピーダーと共にナブー王室警備隊で使用されていた小型ランドスピーダーである。
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特徴
ナブー市民を守る使命を帯びた法の施行部隊、ナブー王室警備隊は、平和を維持する任務を遂行するために数々の改良型車両を使用していた。銀河系に数多く存在する他の小規模な惑星防衛部隊と同様にナブー王室警備隊でも、最も多く使われていた車両は危機的状況に素早く対応できるランドスピーダーである。なかでも小型で小回りの効くフラッシュ・スピーダーは、王室警備隊の地上部隊で最も高速なランドスピーダーであり、軽微な戦闘向けの装備もなされていた。
フラッシュ・スピーダーがナブー王室警備隊に初めて導入されたのはナブーの戦いの約30年前のことであり、同部隊の王宮警備兵がより大型で機動性に劣るジアン・スピーダーを補う小型ランドスピーダーの購入を要求したときのことだった。そして、何種類もの機種をテストした結果、王室警備隊の技術者たちは速度と確かな操縦性でよく知られるセラフ級の採用を決定したのである。
本来、セラフ級スピーダーは都市部における一般市民向けの移動手段として開発された機種である。このスピーダーは武装した王室警備隊の兵士2名を容易に乗せることができ、事実上、シード内のあらゆる個所を数分以内で結ぶことができた。また、リパルサーエンジンは時速200キロメートルを超える速度を出すことができ、ナブー市街の道路上をスムーズに移動することも可能だが、岩の多い場所や起伏の激しい地形での移動では多少不安定になってしまう。一方で、セラフ級には戦闘時に使用する回転式の追撃および防衛用ブラスターも簡単に取り付けることが可能である。
歴史
フラッシュ・スピーダーはシードに到着すると同時に広く受け入れられ、ケリンを始めとするナブーの他の都市にも素早く採用されていった。フラッシュ・スピーダーのおかげで都市の警察隊は狭い街頭をパトロールできるようになり、犯罪者の追跡や他の様々な非常事態にも素早く対応できるようになったのだ。
しかし、平和なナブーでは、ナブーの戦い前にフラッシュ・スピーダーが戦闘に使用されることは極めて稀だった。極わずかな例として、ボーヴォ・ザ・ハットに雇われた武器商人たちを逮捕する際や、都市部に近づき過ぎた危険な野生動物たちを脅すために使用された程度である。フラッシュ・スピーダーの役割が劇的に変化したのは、通商連合によるナブー侵略侵略が行われたときのことだった。シードが占領された後、王室警備隊の地下レジスタンス組織はこのスピーダーを偵察や惑星全域に広がる反乱分子間の伝令に使用したのだ。また、この戦いでアミダラ女王とパナカ隊長は、敵の目を避けてシードの秘密のトンネルに達する際にもフラッシュ・スピーダーを使用している。
王宮警備隊のフラッシュ・スピーダーは、その多くがナブーの戦いの際に通商連合軍によって破壊されてしまったが、彼らはより重武装の車両を多数発注し、さらに大規模な部隊を再編成した。その後もフラッシュ・スピーダーは王宮警備隊の車両格納庫における重要な構成物であり続けたのだ。
また、銀河内乱の初期には、ナブー王室警備隊の所有するフラッシュ・スピーダーの一部が謎の失踪を遂げている。無論、それらは再塗装され、反乱同盟軍の手に渡ったのである。