オーン・フリー・ター
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オーン・フリー・ターは、銀河共和国の晩年に惑星ライロスの元老院議員を務めていた、腐敗したルーシアン・トゥイレックである。リム派の筆頭として、彼は銀河元老院の最も古参の議員の1人だった。事実、ターの元老院での権力はマス・アメダとパルパティーンの権力の上昇に大いに貢献しのだった。また、彼はジャバ・ザ・ハットとも不鮮明な関係を保持していた。
目次 |
経歴
初期の人生
かつて裕福な徴税官だったオーン・フリー・ターは、フィニーズ・ヴァローラムの最高議長在任中における元老院議員であり、政敵チョム・フレイ・カーの後継者でもあった。この肥満体のトゥイレックは、元老院で最も貪欲で腐敗した、わがままな議員の1人となったのだ。彼は自分と同様に腐敗し、後に分離主義者となったトンバック・トゥアラやパッセル・アージェンテと一緒にいることが多く、いつも女性トゥイレックの補佐たちを近くに従えていた。
これらの補佐には、白いトゥイレックの男性、赤いレサン・トゥイレックの女性、パンピー、スーピ、プロトコル・ドロイドのTC-8、そして人間の男女がいた。女性に関しては実務能力よりも容姿が重視されていたようだが、レサンは準惑星代表の肩書きを保持していた。
ターはリム派の議員たちのリーダーであり、そのため彼は局地的な紛争における共和国の介入を極力減らす方向性を指示していた。また、ターは副議長のポストにマス・アメダの、最高議長のポストにパルパティーンの両方を推薦した議員でもあり、そのいずれもが指名選挙で当選を果たしている。
ターは割当委員会および予算委員会のメンバーであり、また忠誠派委員会の創設メンバーの1人でもあった。分離主義危機における軍国主義者だった彼は、トゥイレックの暴力蔑視の文化に反して軍隊設立法案の最大の支持者だったのだ。だが、彼もクローン大戦勃発の直前には、ドゥークー伯爵と交渉を行おうとするパルパティーンの取り組みを支持していた。
クローン大戦
ライロスの戦い
ター議員の故郷、ライロスが分離主義勢力による侵略を受けたとき、彼は真に祖国の市民の生活を心配した。軌道の封鎖と地上での猛攻撃によって、抵抗活動は失敗したかと思われていたのである。ジェダイ評議会はライロスへ物資を届けるためベイル・オーガナ議員をトイダリアへ派遣し、カトゥーンコ王に人道支援を求める交渉を依頼した。ターもホログラムを通じてトイダリアンに個人的な嘆願を行い、市民の苦しみを伝えたのである。だが、通商連合を代表するロット・ドッド議員が、ライロスへの支援はトイダリアの中立性の終焉を意味することになると反論した。そこでカトゥーンコは、公には戦争への関与を拒否したが、ドッドに気づかれないよう、密かにライロスへの物資補給を支援したのである。
ジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービによる軍事作戦の成功によって分離主義勢力の封鎖が解除され、地上攻撃が始まると、ジェダイ・マスター・メイス・ウィンドゥはターおよび元老院と交信を行い、これまでにクローン軍が多数の村と惑星の南半球の奪回に成功したことを報告した。ウィンドゥは、首都レスーを奪回すれば分離主義勢力の占領は崩壊するだろうと主張し、そのためにはターの政敵であるチャム・シンデューラの助けを得ることが必要不可欠であると考えていた。ターとシンデューラは互いに同盟を結ぶことに懐疑的だったが、ウィンドゥは人々を救いたいという共通の希望を達成させるため、両者が力を合わせることに尽力する。ターは戦闘終結後にクローン軍が速やかに星系から撤退することを保障し、一方でシンデューラはターから政治的権力を奪取することを望まないと約束したのだった。
そしてマスター・ウィンドゥが首都を奪回し、分離主義勢力のリーダー、ワット・タンバーを拘束した後、ター議員も故郷を訪れ、ライロスの勝利と解放を祝うパレードに参列したのだった。
中立星系評議会
クローン大戦中のあるとき、ター議員はマンダロアのサティーン・クライズ公爵から、中立星系評議会への加盟について検討して欲しいと依頼された。そして彼女が銀河元老院での陳情のためコルサントへ向かったとき、彼も公爵に同行したのだった。ターはクライズの宇宙船<コロネット>に搭乗し、公爵の暗殺を狙うデス・ウォッチと独立星系連合の放った恐ろしいドロイドを目撃することになる。だが公爵暗殺の企ては、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービの活躍によって阻止されたのだった。
元老院人質事件
悪名高き賞金稼ぎキャド・ベインとその仲間のハンターたちが元老院ビルへの侵入に成功し、重要な議員たちの一団を人質に取ったとき、オーン・フリー・ター議員はパルパティーンに非常事態の警告を行った。ターはパルパティーンと共にこの事件の間、ずっと議長のオフィスに閉じ込められており、2人は賞金稼ぎたちの要求、すなわち犯罪王ズィロ・ザ・ハットの釈放に屈することを拒否したのである。
しかし、ベインが元老院を完全に制圧したことが明らかになると、パルパティーンもやむなくハットに恩赦を与えることに同意した。ターは元老院の権限をもって、ズィロの釈放を許可する恩赦チップを共和国刑務所へ届ける役に指名される。そしてズィロの釈放後、ターは議長の安全を保障するためにクローン・トルーパー部隊を編成し、さらにベインの逃走を阻止しようと試みた。だが、ベインは爆弾を仕掛けた部屋に人質の議員たちを閉じ込めており、共和国は彼を黙って逃すしかなかったのである。その後、ベインは議長との約束を無視して爆弾を起動したが、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーが彼の裏切りを見通しており、人質たちの命を救うことに成功したのだった。
人物と特徴
オーン・フリー・ターは、ヤヴィンの戦いの19年前に銀河元老院が解散されるまで、忠誠派委員会を主導した非常に冗舌な議員だった。もう1人の肥満体のトゥイレック、チョム・フレイ・カーと同様に、彼は通常のトゥイレックのレクーが2本であるの対して、4本のレクーを生やしていた。彼はその体重のおかげで、トゥイレック男性一般に見られる大きな額から1対の太い前部レクーを生やすことができたのだ。トゥイレックの文化では、この4本のレクーは力と魅力の証とされている。さらに、他の多くのトゥイレックは5本指だが、彼の指は4本しかなかった。また、彼は一般的なトゥイレック男性と同様の鋭く尖った牙を生やしていた。
ターは故郷を心から気遣い、常に最善を尽くしていたが、それでも彼は共和国で最も貪欲かつ腐敗した議員たちの1人だった。貧しいアウター・リムの惑星ライロス出身のオーン・フリー・ターは、コルサントに滞在する間、その欲望を満たすために自ら地位と影響力を存分に利用したのである。堕落した彼は豪華絢爛なローブと美しいトゥイレックの配偶者たちでその富と権力を誇示し、コルサントの超高層ビルにある贅沢なペントハウスで暮らしていたのだった。