N-1スターファイター
(ナブーN-1スターファイターから転送)
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単にナブー・スターファイターとも呼ばれるナブー・ロイヤル・N-1スターファイターは、銀河共和国の晩年から銀河帝国の初期にかけて、ナブー政府によって防衛、パトロール、護衛のために使用された宇宙戦闘機である。
この流線型の宇宙船は、ナブー王室の宇宙船製造を担うシード宮殿宇宙船製造工場によって製造されたものだった。
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特徴
滑らかな流線型をしたN-1スターファイターの外観は、曲線と流体力学的な形状に対するナブーの愛情を固守しており、ナブーの設計様式を示す最も良い一例となっている。また、クロームで仕上げられたフロントエンドは、パレードや祝典で飛行している最中にも陽光の反射によって美しく光り輝いていた。このクローム加工はN-1を芸術品と言わしめるための純粋な装飾であり、ナブー王室に配属された高貴な戦闘機としての名誉の証でもあるのだ。
ナブーは自然豊かな故郷の惑星の環境保護に真剣に取り組んでおり、ナブー・スターファイターの設計思想からも、そうした意思がはっきりと読み取れる。N-1のエンジンは、放射線などの有害な排出物を極力抑えるため、通常より高温で燃焼させるように特別な設計が施されていた。また、エンジンの先端に付けられた長い円錐状の装飾には、無数のヒートシンクが取り付けられており、それ自体がエンジンのオーバーヒートを未然に防ぐための高性能冷却装置となっていた。また、機体中央にある突起物はナブーのハンガー・ベイにある電気コンセントに接続することができ、戦闘機の充電や、任務に関する暗号化された命令書などの重要なデータの送受信を行うことができた。
ナブーの戦い以前は、N-1は偵察任務や護衛任務、あるいは式典での飛行演習などを専門に行っていた。だが、女王の専用宇宙船に随行してコルサントへ向かうときのために、N-1は1,000光年の航続距離を持つヌビアン・モナークC-4ハイパードライブを装備していた。同時に高度な生命維持システムとシールドによって、パイロットを大抵の状況から保護し、一方では標準的なアストロメク・ドロイドが能力調整や修理を補助していた。また、N-1は比較的知能の高い自動操縦コンピューターも装備しており、ハンガー・ベイのコンセントやナブーの管制局から航法データを受け取ることも可能だった。危機の際には、この自動操縦システムがN-1を直接事件現場にまで導き、あるいはパイロットを安全な位置に保つことができたのだ。
N-1のパイロットは、N-Xポリス・クルーザーのコクピットに入って何百標準時間にもおよぶ飛行を行うなど、極めて広範囲な訓練を受けていた。ポリス・クルーザーはN-1と際立つ類似性を持った青い宇宙戦闘機であり、ナブー王室警備隊の大気圏内における任務で幅広く使用されていたものである。これらに装備された武器やシールドの威力は、N-1のシステムと比べるとやや劣るが、それでもなお恐ろしい戦闘機だった。ポリス・クルーザーは王室警備隊の新兵たちによって構成されるエコー小隊によって、ほぼ独占的に使用されていた。
本来、N-1は戦闘を目的として作られた機種ではないが、ツイン・レーザー・キャノンと完全装備のプロトン魚雷といういたって標準的な装備を持っており、宇宙海賊などの無法者との小規模な戦闘では大いに役立っていた。また、これらの武器はナブーの戦いの際にN-1・スターファイターの中隊に十分な戦力を与え、通商連合のドロイド司令船と対抗させることを可能にした。事実、ブラボー中隊が無数のドロイド・スターファイターに対処している間に、アナキン・スカイウォーカーはプロトン魚雷でドロイド司令船を破壊することに成功したのである。
歴史
ナブーは概して平和な人々だが、自分たちの境界線をパトロールする必要性は常に認識していた。そして、首都シードの安全を保障するため、ナブー王室警備隊はフラッシュ・スピーダーなどの地上用車両を使用しており、同様に星系内を偵察する際には、快適なナブーN-1・スターファイターを使用していたのである。