ヘイパン・バトル・ドラゴン
(バトル・ドラゴンから転送)
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ヘイパン・バトル・ドラゴンは、ヘイピーズ連合王国の主力戦艦である。
歴史
ヘイピーズ星団の人々は豊富な資金と政治的な力を持っており、ヘイピーズ連合王国の境界線には極めて強力な防衛軍が維持されていた。彼らは数多くの戦闘用宇宙船を開発しており、その1つが有名なヘイパン・バトル・ドラゴンである。
直径およそ500メートルを誇るバトル・ドラゴンは、特徴的な2枚の円盤型構造によって即座に認識することができる。この戦艦は40基のターボレーザー、40基のイオン・キャノン、背面と腹部のトリプル・イオン・キャノン、10門のプロトン魚雷発射管、1基のトラクター・ビーム発射装置、そして16門の重力波生成管を搭載していた。しかし、ヘイピーズはターボレーザー技術において著しい遅れを見せており、彼らの兵器の再充填率は銀河帝国で使用されていた同等兵器の3分の1程度でしかなかった。実際の破壊力は申し分ないが、この再充填率の低さは深刻な弱点となっていたのである。
そこで、ヘイパンの技術者たちは画期的な武器ローテーション・システムを開発することによって、この欠点を補った。すなわち、全ての武器を円盤の周りを回る駆動装置の上に搭載したのである。各砲塔は標的に対して最適な位置まで移動させられ、発砲後、速やかに再充填のため後方に退去させられる。それと同時に、充填済みの新しい砲塔が攻撃可能な位置まで移動するのだ。
また、ヘイパンの技術者たちはそれぞれの武器配列に照準コンピューターを1基ずつしか接続していないため、各バトル・ドラゴンには照準コンピュータが合計で4基しか搭載されていない。そのため、これらの連結された武器は単一の標的であれば正確に射撃することもできるが、複数の艦船が相手となると、敵を正確に捕捉することすらできなくなるのだ。したがって、数多くの敵と遭遇したバトル・ドラゴンは、すべての武器を同一の方向に発射することによって「エネルギー障壁」を作り、効果的な一撃が繰り出されることに期待するしかない。こうした理由から、通常、ヘイパン軍は複数の敵に対処可能な能力を備えるべく、バトル・ドラゴンを集団で展開させることが多かった。
また、彼らは帝国軍がインターディクター級ヘヴィ・クルーザー用に開発した重力井戸発生装置のテクノロジーをバトル・ドラゴンに適応させている。ヘイパンの科学者たちは「質量の影」を生成する「重力波機雷」の開発に成功し、天体の存在を擬似することによって、敵のハイパースペースへの突入を阻止することができるようになった。そのためバトル・ドラゴンにはそれぞれ16門の重力波生成管が搭載されている。
バトル・ドラゴンのハンガー・ベイには宇宙戦闘機部隊を3個中隊(36機)と、中隊の指揮官が使用する特別機を格納することができる。ヘイパン軍の戦闘機部隊では独自のミーティル・スターファイターが主力となっていたが、Xウィングなどの一般的な戦闘機も多数使用されていた。また、バトル・ドラゴンには他にも4機のヘイパン・ガンボート、6機の降下船、4機の小型シャトルなど、他の一般的な支援用艦船も格納でき、地上戦用の兵員も500名まで搬送することが可能である。
ヘイピーズ連合王国は63の居住惑星によって構成されていたが、各惑星には1隻ずつの特別なバトル・ドラゴンが配備されており、その惑星の名誉と誇りを示す色彩に塗装されていた。また、主惑星ヘイピーズにはイソルダー王子が個人的に所有する<ソング・オブ・ウォー>が配備されており、この船は彼の勇気と決意を表す戦いの濃赤色に塗られていた。