ロガンダ・イズマレン
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経歴
パルパティーン皇帝の内妻の1人であり、皇帝の手と呼ばれる密使たちの1人でもあったロガンダ・イズマレンは、皇帝の政敵から情報を引き出すために女性特有の武器を駆使していた。子供のころ、彼女は帝国の調査官アミーザ・ダリスによってベルサヴィスの隠れ家を追い立てられ、そのとき目の前でダリスに兄レイガンを殺害されたのだった。ロガンダはこのときから生き延びるために自身の力を十分に蓄えることを誓い、更なる力を得るために自分の女らしさを最大限に利用することを学んだのである。
レイア・オーガナ・ソロも、初めて元老院の会合に出席した際にロガンダと顔を合わせたことがあった。そしてエンドアの戦いの8年後、レイアは夫のハン・ソロと共にジェダイの子供たちの隠れ家を調査するためベルサヴィスを訪れ、プラワルの街でロガンダと再会した。ロガンダはある程度のフォース感知能力を持っており、プレット・ウェルの子供たちの1人となっていたが、後にそのフォースの強さをパルパティーン皇帝に認められ、マラ・ジェイドと同様に皇帝の手の1人として抜擢されていたのである。彼女は帝国の崩壊後7年間ベルサヴィスに隠れており、その間、反パルパティーン派による銀河系掃討から逃れてきたのだとレイアに主張した。彼女は息子を亡くし、今は果樹園で仕事をしているのでそっとしておいてほしいと懇願した。だが、レイアはロガンダの青白い肌と黒髪をはっきりと覚えており、彼女の嘘を見破ったのだった。
ロガンダの15歳になる息子イリクは生きており、フォースのダークサイドを訓練することで確実に力を付けていた。さらに、彼はナスドラ・マグロディ博士の手によって脳にAIチップを移植され、フォースであらゆる機械を制御する能力を身に付ける。ロガンダがベルサヴィスに潜伏していた本当の目的は、密かに息子を訓練させることだったのだ。また、ロガンダは資金を集めるためにかつての帝国での人脈を使い、セネックス・セクターの貴族たちと軍事同盟を結んでいた。同時に、この惑星は見捨てられた巨大戦艦<アイ・オブ・パルパティーン>が最初に攻撃するようプログラムされた場所でもあった。彼女はイリクの能力を使ってこの戦艦を回収し、制御させることで、新共和国から銀河系を奪回し、帝国を再興させようと考えていたのである。イズマレン親子は真実を知ったレイアを監禁し、邪悪な計画を実行に移したのだった。
しかし不運にも、彼女の計画はルーク・スカイウォーカーによる<アイ・オブ・パルパティーン>の破壊工作を想定していなかった。彼は艦内に幽閉されていた旧共和国のジェダイ・ナイト、カリスタ・ミングの助けを得て、この巨大戦艦を破壊することに成功した。ロガンダとイリクは爆発前に辛くも脱出し、コルサントへと逃れたのだった。
その後、インペリアル・シティのブルーネック地区に作られた研究施設で、ロガンダはイリクの体と精神を改造する危険な実験を開始した。彼女はイリクの若い肉体からフォースを使う改造人間を作り出し、新共和国を倒すための切り札にしようと考えていたのだ。ロガンダは息子の成長を加速させる技術を使い、さらにフォースのダークサイドとの結びつきを強化して、彼の肉体を慎重に隠していた。同時に、彼女は仲間のダーク・ジェダイの協力を仰ぎ、イリクにジェダイとしての戦闘訓練も与えていたのだった。このとき、彼女は研究所の周辺に捕らえてきたイサラミリを配置し、強大なフォースを遮って新共和国のジェダイたちから自分たちの存在を隠していたのである。
しかし、ほどなくしてロガンダを悲劇が襲うことになる。彼女の改造計画が完成することなくイリクは次第に精神を崩壊させ、自分の状況を把握できなくなっていた。もはや彼に自制心はなく、彼を動かしているものはダークサイドの激しい怒りだけだったのだ。憎悪に駆られたイリクは研究所の大半を破壊し、母ロガンダを殺害した。こうして正気を失った暗黒卿がコルサントの地下都市へと放たれたのだった。