ガー・カイボ・レン=チャ
(カイボ・レンから転送)
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ガー・カイボ・レン=チャ(略してカイボ・レンと呼ばれることが多い)は、ヤヴィンの戦いの数年前に活躍していた宇宙海賊である。彼は忠実な傭兵団と共にアウター・リムを震撼させ、恐ろしい名声を得たのだった。
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経歴
ガー・カイボ・レン=チャは銀河帝国の初期に活動したターヌンガの海賊団の首領である。単にカイボ・レンと呼ばれることの多い彼は、長く垂れ下がった口ひげと、小さな顎鬚が特徴的な小太りの人間だった。また、彼は非常に自分本位な男であり、自らの名前を発して楽しむ傾向があった。「カイボ・レンの怒りから逃れられる者はいない」これは彼が好んで叫んでいたセリフである。
カイボ・レンの主な活動拠点は惑星タムズ=アン周辺の宙域だった。エイリアンが大半を占める彼の部下たちは、帝国軍から奪ったTIE/LNスターファイターを操縦しており、その機体には部隊の紋章である赤いワンパの頭蓋骨をあしらったマークが刻まれていた。また、カイボ・レン自身は<ダイアノーガ>と名づけられた改良型攻撃艇を使っていた。
カイボ・レンはタムズ=アンの富に目をつけ、頻繁にこの惑星への襲撃を繰り返していた。そしてある日、彼はこの輪を持つ惑星へ向かう燃料補給船を待ち伏せし、ジェシカ・ミードの所有する貨物船を攻撃する。このときカイボ・レンの海賊団はジェシカ、C-3PO、R2-D2を捕虜とし、ターヌンガの本拠地へと連行したのだった。
やがて、レンはジェシカの炎のような精神に夢中になり、彼女を捕虜でありながら「個人的な賓客」として扱うようになる。そして彼は、タムズ=アンから奪った富によって、ジェシカの王国を築き上げると約束するのだった。レンは惑星への燃料輸送を遮断していたため、タムズ=アンには攻撃に耐え得るような装備がないと信じていたのである。
その後、レンはタムズ=アンへの攻撃に使用するべく、修理ドックから小型のグラディエーター級スター・デストロイヤー<デモリッシャー>を強奪した。そして、<デモリッシャー>はハイパースペースから離脱し、爆撃準備に入る。しかしこの船は、内部で作業をさせられていたR2、3PO、その他の捕虜たちによって、魚雷を発射ベイに逆向きに装填されるなど、武器系統に妨害工作を施されていたのだ。その結果、<デモリッシャー>は大爆発を起こし、レンの計画も失敗に終わるのだった。彼はモン・ジュルパの軍に捕らえられ、以後、タムズ=アンへの復讐を誓うことになる。
そしてその直後、レンは副官だったジン・オバーの助けによって刑務所から脱獄することができた。その計画の中でオバーが捕らえられてしまうが、カイボはジェリン姫を人質に取ることに成功する。しかし、タムズ=アンの貴族であるマラミュー・トーダ卿の娘を誘拐したことによって、レンは無意識のうちにトーダの統治する辺境地域とモン・ジュルパの王国との間の和平交渉を脅かすことになるのだった。
その後、レンはジェリンを沼の惑星ボグデンへと連れて行くが、この行動は交戦中だったタムズ=アンの2大派閥の団結を導くことになる。トーダ卿派とモン・ジュルパ派の兵士たちが互いに協力し、ジェリンの救出へと向かったのだ。こうしてカイボ・レンは再び逮捕されたのだった。
人物と特徴
カイボ船長は攻撃的で傲慢な性格である。彼はすべての敵を屈服させることができると信じており、やると選んだ以上はどんな圧力にも屈しないと豪語していた。
また、カイボ・レンは部下たちに自慢話をして楽しみ、第三者の視点で自分を語ることが多かった。彼は声の届く範囲にいる者すべてにイライラした声で命令し、その後、耳障りな響き渡る笑い声を上げていた。