コムルク級ファイター/トランスポート
(コムルク級から転送)
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コムルク級ファイター/トランスポートは、マンダルモーターズ社の悪に走った社員たちによって、マンダロリアンの暴力主義分派組織デス・ウォッチで使用するために開発された宇宙船である。コムルクとはマンドア語で「ガントレット」を意味する言葉だった。ヤヴィンの戦いの21年前のクローン大戦中、デス・ウォッチのリーダー、プレ・ヴィズラも名租として<ガントレット>と名付けたコムルク級ファイターを所有しており、専用輸送船として使用していた。全長60メートルを超え、レーザー・キャノンと強力なエンジンを装備したコムルクは、優秀な強襲型戦闘機でもあった。また、マンダロアの衛星コンコーディアにあるデス・ウォッチの隠れ家には数機のコムルク・ファイターが配備されていた。クローン大戦の開戦から2年目に起こったジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービとの戦いの中で、ヴィズラはデス・ウォッチの兵士たちにコムルク・ファイターでの隠れ家からの撤退を命じている。だが、デス・ウォッチはほどなくしてコムルク・ファイターと共に基地へ帰還した。彼らは分離主義勢力の後ろ盾によるマンダロア征服の準備を進めながら時を待ったが、この計画は新マンダロリアンのリーダー、サティーン・クライズ公爵の努力によって阻止されたのだった。
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特徴
コムルク級ファイター/トランスポートは全長68.1メートルで、幅の広い角ばった回転式の翼を持っていた。これらの翼は着陸時には真っ直ぐ上向きに立てられ、大気中や宇宙空間を航行する際には水平に開かれる。また飛行中に、翼を主船体を軸にして回転させることで、操縦性を高めることもできた。宇宙船造船企業であるマンダルモーターズ社によって設計、開発されたコムルク級ファイターは、主船体の前先端部に2基の前方掃射型レーザー・キャノンを搭載していた。さらに、この宇宙船は推進用の後部エンジンを2基搭載しており、これらのターボジェットによって高速にエンジンを起動することができた。
役割
コムルク級ファイター/トランスポートは、マンダルモーターズ社の開発者たちによって公式には輸送船として分類されていたが、戦闘機としてのもう1つの姿も如何なく披露していた。コムルクは小型だが4人以上の乗員を乗せることができ、ツイン・レーザー・キャノンの装備と優れた操縦性によって、効果的な強襲型宇宙戦闘機となったのである。
歴史
ヤヴィンの戦いから21年以上前のあるとき、コムルク級ファイター/トランスポートはマンダルモーターズ社の悪意に満ちた社員たちの手によって、マンダロリアンの過激分派組織デス・ウォッチのために開発および製造された。マンダロリアン製宇宙船造船企業の代表格だった同社は、惑星マンダロアの首都ケルダビに本拠地を構え、惑星経済の影の原動力となっていたのである。やがて銀河共和国と独立星系連合との銀河系規模の抗争、クローン大戦が勃発するまでに、多くのコムルク級ファイターがデス・ウォッチの手に渡ったのだった。クローン大戦中におけるデス・ウォッチの首領、すなわちマンダロアの衛星コンコーディアのプレ・ヴィズラ総督も、マンドア語のコムルクをベーシックに翻訳した<ガントレット>という名のコムルクを所有していた。
コンコーディアの見捨てられたベスカー鉄鉱山に隠されたデス・ウォッチの秘密基地で、マンダロリアンの背教者たちは多数のコムルク級ファイターを維持していた。そしてこれらのコムルク・ファイターは、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービがデス・ウォッチを発見したとき、組織の首領プレ・ヴィズラの命令によって兵士たちを基地から撤収させるために使用されたのである。兵士たちがこれらの船に乗り込み、コムルク・トランスポートが鉱山を飛び立って離れる間、ヴィズラは一対一でケノービと戦い、その後、3人の部下の助力によってジェダイに打ち勝つことができたのだった。しかしジェダイが逃走すると、ヴィズラとデス・ウォッチ軍はコムルク・ファイターと共にすぐに帰還する。そこで船とその所有者たちは、ヴィズラが約束したデス・ウォッチによるマンダロアの支配と、平和主義の新マンダロリアン政府を滅ぼすための攻撃開始命令を待ったのだった。だが、新マンダロリアンのリーダー、サティーン・クライズ公爵の努力によって、この計画は阻止された。彼女は、デス・ウォッチがマンダロリアンの人々に対して自分たちの行動を正当化するために必要としていた共和国軍による惑星への軍事介入を阻止したのである。