B1バトル・ドロイド
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B1バトル・ドロイドは、通商連合のドロイド軍および分離主義勢力のドロイド軍の主力として作られたバトル・ドロイドである。これらはハンター=キラー・ドロイドの後継機種でもあった。
また、B1はおそらく銀河系の歴史の中で最も大量に消費された兵士であり、生きた兵士たとは違って、水中や宇宙空間などの苛酷な環境でも活動できる能力を持っていた。このドロイドは、完全に数で敵を圧倒することを主眼に開発されたのである。
目次 |
特徴
設計思想
長身で細身のヒューマノイド型B1バトル・ドロイドは、剥き出しのジョイントと骨格を形成する金属で仕上げられており、アニメーションの骸骨を連想させる不気味な姿を現していた。事実、B1の頭部は死んだニモイディアンの頭蓋骨を、ボディ部はジオノーシアンの体を模倣して設計されており、外見だけで敵に恐怖心を植えつけることができたのだ。また、それぞれのドロイドは恐ろしいほどの均一性を保っており、他と識別できるのはコムリンク・ブースター・パックの裏に描かれた識別番号だけだった。
B1バトル・ドロイドは基本的には前身であるOOMシリーズ・バトル・ドロイドとまったく同じ外見をしているが、OOMモデルとは異なり、役割に応じたカラー・コードは与えられていなかった。ただし、使用される環境にうまく溶け込めるよう、様々な色に塗装されている機体もあった。
B1はある程度の知能を持っているが、すべてのバトル・ドロイドは究極的には外部に用意された中央制御コンピューター(CCC)の命令に従うようになっていた。そのため、CCCが破壊された場合などで、制御信号との接続を失ったドロイドは、休眠モードに移行する。また、かなりの損傷を受けたB1は各ジョイントを接続する電磁力を失ってしまう。この仕様はB1の耐久性を低くしているが、同時に損傷が他の部位に拡散することを防ぎ、回収後修理することによって容易に再利用できる余地を残していたのだ。
評論家たちは当初からB1に知能がないことを失敗だと指摘していたが、この機械化された兵士たちの支持者はそれがむしろ長所なのだと反論していた。知能のない兵士は忠実な兵士であり、無条件で命令に従い、容易に制御でき、絶対に恐れを抱かないのだ。
B1はとても効率的な兵器である。彼らはヒューマノイド型の構造によって人間用に作られた様々な戦闘車両を操縦し、機械を操作することができた。事実、B1は通商連合のスタップ、MTT、AAT、ニモイディアン・シャトル、さらには巨大戦艦をも操縦していた。また、収容および輸送を容易に行うため、B1は通常時の半分以下の大きさにまで圧縮することができた。
B1は高度な訓練を受けた生身の兵士のモーション・キャプチャ・データから、戦闘スタンス、戦闘位置、戦略の点で柔軟性を得たが、その動作原理上、実戦で発揮される能力がCCCを操作するプログラマーの戦略の才を超えることはなかった。
歴史
銀河共和国末期の困難に満ちた時代、多くの国家や惑星にとって利益を守るためには軍事組織に頼るより他に選択肢がない状態だった。この当時、機械化された大軍の存在は噂でしかなかったが、当時の共和国はアウター・リムでの統率を失いつつあり、その存在の可能性が拭いきれないのも事実だった。
貪欲な通商連合は、バクトイド・コンバット・オートマタ社のB1バトル・ドロイドを大量生産することによって価値ある節約を行った。これらのドロイドは通商連合に生じた緊急の軍事需要を満たすために急ピッチで増産されたものである。知性のない兵士は安上がりに増産でき、ニモイディアンたちの目から賞賛を浴びることになった。何千もの個々のドロイドに個別の頭脳を搭載するには莫大なコストが必要となるが、通商連合の戦艦を改造して取り付けられたCCCによってそれを回避することができたのだ。
だが皮肉なことに、銀河系にB1バトル・ドロイドの効率性のみならず設計上の大きな過ちを示したのは、通商連合によるナブー侵略事件だった。通商連合のドロイド軍は平和な市民を素早く制圧し、人口の中心地を陥落させた。しかし、これらのドロイドは指揮官の命令や軌道上のドロイド司令船からの指示に盲目的に従っていたため、ブラボー中隊と、特にアナキン・スカイウォーカーの活躍によって司令船が破壊されると、すべての機体が無力化してしまったのである。
ナブーの戦い後、銀河共和国はバトル・ドロイド軍の使用を禁止する厳格な法を制定したが、通商連合には過去にも共和国の法を無視した経緯があった。そのため、多くの人々はその後も銀河系の至るところでドロイド製造工場が稼動しており、大量のドロイド生産ラインが生きているのではないかという懸念を抱いていた。そして現実に、知性と独立性を高めた次世代のバトル・ドロイドの開発が進められていたのである。