R4シリーズ・アグロメク・ドロイド
(R4シリーズから転送)
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R4シリーズ・アグロメク・ドロイドは、ランドマーク機種であるR2シリーズの成功を背景にアストロメク・ドロイド市場の新たな支配権を伺っていたインダストリアル・オートマトン社が、官公庁とは別の新規市場の可能性を掴もうとした試みの成功例である。そのターゲットは、Xウィングを停められる土地はないが、自前でランドスピーダーの改造を行っているようなアウター・リムの都市部の住人たちだった。そのため、R4は本来置かれるべきのハンガー・ベイではない場所での使用を想定して設計されている。R4は前身のR3と比べてより単純で耐久性に優れ、しかも安価だったのだ。
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特徴
R4ユニットでは生産コストを削減するために首部から下はR3のものを流用し、ビデオ表示スクリーンや小型消火器などの装備品が取り外されていた。また、このドロイドに採用されているインテレックスVI・コンピュータは高性能だが、一般的なリパルサーリフト艇に適合するように設計されたものであり、宇宙船用のスペックは宣伝用のものでしかない。R4がスターファイター用のアストロメク・ドロイドとして使用されることはほとんどなく、実際に起動中のメモリーにも単一のハイパースペース・ジャンプの座標しか保持しておくことができなかった。
また、R4ユニットは極めて頑丈にできており、作業ガレージ環境で付く小さな傷やへこみ等は全く問題にならなかった。さらに、R4は稼動寿命、天候耐性、再充電までに必要とされる時間など、あらゆる点で設計時のパラメータを上回る性能を見せており、定期メンテナンス・チェック中にこのことを発見したインダストリアル・オートマトン社も大満足だったという。
旧共和国の時代には、R4ユニットは耐久性が優れていることからジェダイたちも好んで使用していた。ただし宇宙での任務が多かったため、ジェダイによって購入されたR4ドロイドの多くはより高価なR2ユニットの頭部を取り付けられており、R2とR4の良さを兼ね備えたドロイドとなっていた。これらのドロイドの多くはジェダイ聖堂の技術者によってさらなる改良を施され、ジェダイの主力戦闘機がデルタ7Bやイータ2・アクティス級ライト・インターセプターに移るまでの間、デルタ7・イーサスプライト級ライト・インターセプターに搭載される永久型インターフェースとして使用されたのだった。
歴史
R4ユニットは一般大規模市場の購入者たちからも好評を博していたが、同様に反乱同盟軍の自由の戦士たちからも人気を集めていた。この機種の安価な価格と汎用車両に関する知識が、物資に乏しい反乱軍から重宝されたのである。やがてこのドロイドの円錐形の頭部は、反乱軍基地やモン・カラマリのハンガー・ベイでごくありふれた光景となったのだった。また、なかには非標準装備の磁気漏洩センサーを内蔵しているR4もごくわずかに存在し、これらは帝国軍のデス・スターで大気束縛フィールドの欠陥や弱点の検出作業を行っていた。