XJ-2エアスピーダー
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XJ-2エアスピーダーは、ベイル・オーガナがオルデラン・セクターの元老院議員であり、オルデランの総督だった当時に所有していたナーグラッチ・エアテック社のカスタム・スピーダーである。同僚のサイモン・グレイシェイド議員のXJ-6エアスピーダーを見たオーガナは、赤と銀の配色に塗装されたカスタムXJ-2を購入したのだった。このエアスピーダーはオーガナの趣味の1つとなり、議員としての職務に迫られていないときは暇さえあれば乗り回していた。やがてクローン大戦が勃発すると、オーガナはXJ-2をコルサントに持ち込み、この首都惑星で愛機と共に多くの時間を費やしたのである。
彼はこのスピーダーを「オーグ・バネリィ」という偽名で登録し、当局の関心を避けていた。オーガナは他の数名の議員たちと共に、戦争が終結した際にはパルパティーン最高議長を解任させようと考えていたため、密かに行動できるようにしておく必要があったのだ。やがて戦争が終わると、彼はこのスピーダーを使ってパルパティーンの手からジェダイ・マスター・ヨーダを救出する。そして、オルデランに戻ったオーガナは反乱同盟軍の創設を決意し、その結果、このスピーダーはガレージの中で長期にわたって埃を被ることになった。後に彼は愛機を養女のレイア姫に譲り、彼女が成長したときに操縦技術を教えることになる。最終的にこのスピーダーはオルデランがデス・スターIによって破壊されたときに消失したのだった。
歴史
ナーグラッチ・エアテック社は、趣味没頭した銀河系の裕福な人々向けに、スピーダーやスピーダー改造キットを製造していた小さな独立系製造業者である。同社の製品はコア・ワールドの有力な人々や元老院議員たちの関心を惹きつけており、そのなかでもプレイボーイとして最も有名な人物がヴォルジッド・セクターのサイモン・グレイシェイド議員だった。彼は黄色いナーグラッチXJ-6を誇らしげに自慢しており、それに感化されたベイル・オーガナ議員も、さっそく赤と銀色のXJ-2を購入したのである。
エアスピーダーはオーガナの趣味の1つとなった。彼はわずかでも自由な時間があればオルデランのガレージに篭り、スピーダーの様々な部品を改造していた。だが、彼は自分の愛機がお忍び旅行に使うのに好都合だと考えており、このエアスピーダーを「オーグ・バネリィ」という偽名で登録していたのである。
そして数年後、元老院の緊迫した状態がますます強まるにつれ、ベイルがエアスピーダーを運転して過ごす時間も大幅に減っていった。しかし、クローン大戦が始まるまでには、彼はXJ-2をコルサントへ持ち込み、その操縦席で多くの時間を過ごすようになる。ベイルのスピーダーに登録された偽名は、彼の所在を知る議長のオフィスから隠れて他の議員との内密の会合に出席する際に役立っていたのだ。
オーダー66が発令された夜、オーガナはこのスピーダーで炎の上がるジェダイ聖堂を調べに向かった。彼はこの虐殺現場から辛うじて脱出するが、その後、皇帝との戦いを逃れたヨーダを救出するため、再びXJ-2を使用することになる。
「オーグ・バネリィ」の追跡調査が行き詰ったため、帝国はXJ-2の真の所有者を突き止めることができなかった。最終的にベイルはエアスピーダーをオルデランへと持ち帰り、その後も趣味として使い続けていた。しかし、共和国の再興を目指す反乱同盟軍の創設という緊急の課題の前に、このスピーダーは早々と埃に埋もれてしまったのである。
やがて、養女のレイアがリパルサークラフトの操縦ができる年齢に達すると、ベイルはXJ-2を彼女への誕生日プレゼントとして贈った。そして、若き王女は父の慎重な監視のもと、高速スピーダーの操縦の基礎を学んだのである。しかし、オルデランがデス・スターIによって破壊されたとき、幾度となく改造されたXJ-2もベイルと共に宇宙の塵と化したのだった。