カオ・セン・ダラック
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カオ・セン・ダラックは、ヤヴィンの戦いの3,681年前の銀河大戦時におけるジェダイ・オーダーのザブラクのマスターである。この年、ダラックとそのパダワン、サティール・シャンは、シスの故郷コリバンの軌道上に浮かぶ宇宙ステーションを訪れていた。このとき、何世紀も前に滅んだと信じられていたシス帝国が姿を現し、惑星奪還に向けて攻撃を開始する。最終的に、ダラックはシス卿ヴィンディカンとその弟子マルガスとの戦いに敗れ、死亡したのだった。彼の犠牲によってシャンは宇宙ステーションを脱出し、銀河共和国にシスの復活を警告することができたのである。
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経歴
カオ・セン・ダラックは、銀河大戦の勃発時にジェダイ・オーダーと銀河共和国に仕えていたザブラクのジェダイ・マスターである。ヤヴィンの戦いの3,681年前、ダラックとその弟子サティール・シャンは、惑星コリバンの上空に浮かぶ宇宙ステーションで、共和国当局によって刑務所に収監されることになった密輸業者、ニコ・オカーを護送していた。オカーは無実を訴えていたが、彼はシスの工芸品を惑星外に密輸しようとした罪で逮捕されており、ジェダイ・マスターは彼の言い訳を無視したのだった。このときシャンが何かの接近を感じて当惑したため、ダラックはパダワンに何があったのかと尋ねた。すると突然、何世紀にもわたって銀河系の表部隊から姿を消していたシス帝国が蘇り、古代の故郷を奪回するため共和国の防衛部隊への攻撃を開始したのである。これこそがシャンの不安の源だったのだ。
ダラックはシスがこの惑星へ帰還したことを共和国に警告することが第一優先だと考えた。だが、このステーションにはシス・スターファイターから逃走できるシャトルがなかったため、オカーがこのセクターで最も早いと自負する自分の船を差し出すことになる。ダラック、シャン、オカー、そして2人の共和国トルーパーが敵と戦いながらステーションのハンガーを目指すが、乗り込んできたシスの部隊の抵抗は激しかった。やがて彼らがハンガー・ベイに到着したときには、トルーパーが1人殺されていたのだ。そしてハンガーで数人のシス・トルーパーを倒した後、ダラックとシャンはジェダイの逃走を阻止するためにやってきた2人のシス卿、ヴィンディカンとその弟子マルガスと遭遇したのである。ジェダイとシスが戦う間、オカーと生き残った共和国トルーパー、ジェイス・マルコムは、オカーの宇宙船で離陸の準備を行っていた。ダラックはシスを相手に善戦するが、未熟なシャンはまだ強敵に太刀打ちできず、辛うじて致命的な一撃をかわしている状態だった。そして最初の対決が終わると、ダラックはシャンに脱出を命じ、共和国にシス帝国の復活について警告するよう告げたのである。
ダラックはシャンに、宇宙船へ乗り込むよう指示し、事実上自らを犠牲にして2人のシスを食い止めていた。シャンはダラックに自分のダブル=ブレード・ライトセイバーを渡し、ステーションから脱出する。彼は弟子の武器と彼自身のライトセイバーを同時に使い、戦いを続けたのだった。2対1ではあったが、ダラックはヴィンディカン、マルガスと互角に渡り合い、ヴィンディカンに重傷を負わせる。その後、マルガスはフォースでマスターのライトセイバーを掴み、怒り満ちた残虐な報復によってついにジェダイ・マスターを仕留めたのである。このときシャンはフォースを通じてダラックの死を感じ取ったが、共和国にシスの復活を警告するため、コルサントへの帰還を急いだのだった。
最終的にダラックの自己犠牲によって、共和国はシスの復活を知り、それに続くシスの攻撃を完全に無防備な状態で迎え撃つことは回避できた。その後、カオ・セン・ダラックのパダワン、サティール・シャンは幾度となくシスの部隊と戦うことになり、やがてジェダイ・オーダーのグランド・マスターに就任する。これは自らを犠牲にして彼女の命を救ったダラックの意思が成し遂げた唯一の偉業だったのだ。
人物と特徴
カオ・セン・ダラックは、茶色の肌に緑色の目をしたザブラクであり、頭髪のない頭から種族特有の円錐形の角を生やしていた。当時の多くのジェダイ・ガーディアンたちと同様に、ダラックは通常のジェダイ・ローブの下に装甲服を着込んでいた。また、ダラックは極めて勇敢なジェダイであり、数に勝る敵との戦いでも一切の躊躇を見せなかった。非常に冷静かつ穏やかな性格をしたダラックは、白熱した戦いの中でも平静を崩すことがなかったのである。彼はパダワン・サティール・シャンと密接な関係にあり、彼女に異変があると即座にそれを気遣うことができた。戦いの間、彼はシャンの無事だけを考え、コリバン宇宙ステーションでの戦闘の際にも彼女を逃がすために自らを犠牲にしたのだった。
力と能力
ジェダイ・マスターであるカオ・セン・ダラックは有能な戦士であり、テレキネシスとライトセイバーによる戦闘で熟練した才能を見せていた。特にそのテレキネシス能力は素晴らしく、彼は戦闘中に敵を撃退するため、宇宙船の残骸などの巨大な物体を投げ飛ばすことができた。同時に彼はその制御にも熟練しており、ライトセイバーを正確かつ効果的に投げることができたのだ。また、ダラックは卓越したライトセイバー戦の達人でもあり、緑色の光刃の単一ヒルトのライトセイバーを使って、シス卿とその弟子を同時に相手することができた。さらに彼はダブル=ブレード・ライトセイバーと単一ヒルトのライトセイバーを同時に使う戦闘スタイルをこなすこともできたのである。彼はその優れた戦闘能力によって最終的にヴィンディカンを倒したが、ついにはマルガスの激しい怒りによる獰猛な力に圧倒され、敗れたのだった。