皇帝のロイヤル・ガード
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皇帝のロイヤル・ガード、またはインペリアル・ロイヤル・ガード、インペリアル・ガードは、パルパティーン皇帝を守る任務を与えられた最上級のエリート衛兵部隊である。皇帝が彼らを伴わずに姿を見せることはほとんどなく、従ってロイヤル・ガードたちは寝室からデス・スター内のオフィスに至るまで、絶えず皇帝と行動を共にしていた。皇帝のロイヤル・ガードは銀河共和国のレッド・ガードの後身にあたる。
皇帝に仕えていたロイヤル・ガードマンの正確な数は不明である。5千から1万人という憶測がある一方で、ある時点では少なくとも400人だったとも推測されている。ストームトルーパーと同様に、ロイヤル・ガードたちは帝国軍から独立した軍事部隊であり、彼らはパルパティーン皇帝に直接仕えていた。
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解説
優雅さと致死力、これは常に真紅のローブに身を包み、銀河系の最高支配者に付き従う皇帝のロイヤル・ガードに要求された特質である。この近衛兵たちの起源は銀河共和国の時代に活躍したラベンダー色のセネイト・ガードにまで遡ることができる。パルパティーンは彼の軍隊の中から側近となるロイヤル・ガードの一団を作り上げたのだった。
帝国軍の兵士たちのなかでも、身長、力、知能、そして忠誠心などの厳しい要求に耐えた最も有望な者だけが、ロイヤル・ガードの任務に就くことができた。ロイヤル・ガードは赤いローブで全身を覆い、滑らかで特色の無い真紅のマスクで素顔を隠していた。皇帝に直接謁見できる身分にあっても、ロイヤル・ガードの任務について知っている者はほとんどいない。彼らに与えられる様々な秘密の任務について知っている人物はパルパティーンだけだったのだ。
ロイヤル・ガードのヘルメットとローブは旧共和国のセネイト・ガードを彷彿とさせるが、その外装の下には装甲服に身を包んだ屈強な戦士が隠されていた。最小の負担で最大の防御力を生み出すロイヤル・ガードの装甲服は、ストームトルーパーの装甲服から見ると目覚しい進歩である。また、彼らは常に全長2メートルのフォース・パイクを携帯し、ローブの下にはヘヴィ・ブラスターを隠していた。
非の打ちようのない印象的な働きを見せたストームトルーパーには、ロイヤル・ガードの地位を手に入れるためのより高度な訓練が与えられた。この訓練は不毛の惑星インチョアで行われ、ガードマンたちはここで戦闘における反射神経と持久力を試す過酷な試練を受けたのだ。こうした訓練はエカーニと呼ばれる恐ろしい格闘技を通じて行われていた。
パルパティーンはその熱狂的な支持を背景に従者たちの野心と欲望を多く引き出し、最高位の上にさらに階級を追加していった。最高のロイヤル・ガードが切望していたのはソヴェリン・プロテクターになることである。皇帝直属のボディ・ガードであるソヴェリン・プロテクターには通常のロイヤル・ガードに比べてより儀式的で装飾の多い装甲服が与えられ、その能力もフォースのダークサイドによって増大させられたと言われている。また、彼らはパルパティーンの所有する宮殿や修道院、さらにはビィスにある秘密のクローン製造施設の警護も任されていた。
エンドアの戦いによって皇帝が死亡すると、ロイヤル・ガードたちは銀河系に四散していった。だが、最高位の高官たち以外にロイヤル・ガードの正確な数を知っている者はおらず、したがって彼らの追跡は不可能だったのだ。なかには皇帝の死によって生じた空白を埋めようとする大将軍に仕えた者もいたが、他の多くはさらなる邪悪な計画に従事すべくディープ・コアに向かっていったとされている。