ウーハー
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ウーハーは、チャルマンの酒場でバーテンダーとして働いていたタトゥイーン出身の人間である。彼は生涯を通じてタトゥイーンで暮らしていたため、酒場の仕事で必要となる知識はすべて通信学校から仕入れたものだった。
経歴
モス・アイズリーのチャルマンの酒場で働くウーハーは、酒に飢えた客でなければあきれ返るほど無愛想で気性の荒いバーテンダーである。彼は無数のエイリアン種族からなる常連客たちを前にしても顔色一つ変えようとしなかった。彼が手にするマグカップも不潔極まりなかったが、乾ききった砂漠の星にたむろする客たちは、何も躊躇することなくそれを受け取ってしまうのだ。
幼い頃にタトゥイーンで両親に捨てられたウーハーは、トゥイレックのリース・カイレンに成りすましたシードーに拾われ、育てられていた。だが、このエイリアンが賞金稼ぎのオーラ・シングに殺害されたことで再び孤児となり、この砂漠の惑星で自力で生きていくことを強いられたのだった。事実、こうした過酷な人生経験こそが、彼の気難しい性格の原因となっていた。やがて彼はどういう訳かドロイドをひどく嫌うようになり、いつの日かタトゥイーンを逃れたいという願望を抱きながら、大人へと成長していったのである。
ウーハーがアルコールの調合に目覚めたのは、砂漠に捨てられていた化学キットを見つけたときのことだった。彼はいろいろな物質を混ぜ合わせて旨い飲み物を作るという実験に没頭し、ついには通信教育でバーテンダーの資格を取得したのである。ウーハーは生体錬金術師を自称するようになり、やがてウーキーのチャルマンから彼の酒場の専属バーテンダーとして雇われたのだった。天才的なバーテンダーとなったウーハーは、もはやバーに備え付けのコンピューターを使うまでもなく、どのエイリアンが生理的にどんな化学薬品の配合を好むか、そして、どうすれば最も効率よく飲み物を提供できるかを十分に心得ていたのだ。
その気難しい性格と醜悪な風貌とは裏腹に、ウーハーは大きな夢を抱いていた。彼は名声を得るであろう画期的な飲み物の開発に熱中しており、その計画のターゲットは他でもない、ジャバ・ザ・ハットだったのである。ジャバの味覚をくすぐるような飲み物を作り上げれば、それは大いなる成功をもたらすことになるだろう。その特別な酒を調合する過程で、彼は意外な相手と共同作業を行っていたことに気づいたのだった。大嫌いなはずの多目的ドロイドC2-R4である。やがて、ドロイドの触媒式燃料コンバータと化学分析プログラム、そしてウーハーの持つ気迫と調合の秘術が融合され、最高のリキュールが完成した。これはハン・ソロによってブラスターで射殺されたローディアンの賞金稼ぎ、グリードの死体から抽出された秘密の原料で作られたものである。ローディアンから抽出されたフェロモンはこのリキュールに力強いアクセントを与え、味にうるさいハットを大いに満足させたという。