アペイラーナ
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解説
彼女に先立つ歴代の選ばれた君主たちと同様に、若きアペイラーナ女王は伝統を重んじ、銀河系を再編する全面的な変化に直面したときにも、頑固な姿勢を貫き通した。彼女は前任者のアミダラ女王やジャミラ女王の功績を賞賛しており、彼らが行ったのと同様な、正当なる統治を切望していたのである。
国民から深く愛された元女王パドメ・アミダラの死に際し、当時13歳だったアペイラーナはナブーで盛大な国葬を主催し、シードの街道で涙ぐむ何千人もの人々と共に、彼女を送り出した。一方で、アミダラの死は、突然明かされた妊娠の真相や、LEPサーヴァント・ドロイドの行方など、数多くの疑問を残していた。だが、ナブーの多くの人々は、故国の伝統に従ってアミダラのプライバシーを尊重するアペイラーナの方針に従い、一切の調査を行わなかったのである。しかし、女王はパドメの死の説明として発表された公式報告に疑問を抱いていた。帝国によると、アミダラはジェダイの手によって殺されたというのだ。だが、アペイラーナはこれに納得せず、ジェダイはすべてナブーの友人であるという立場を密かに保持していた。彼女の側近たちは、これをジェダイの逃亡者を避難させよという暗黙の命令であると解釈し、それを公式な法令として表に出さぬよう、細心の注意を払ったのである。
アペイラーナによる帝国への叛意は、当初は微々たるものだった。彼女はシードにある政府領事館の多くに共和国の名を残し、コルサントの新政府を映す名称変更を拒絶していた。しかし、当時の皇帝の腹心の1人、マローラム調査官は、彼女のわずかな失意表明に気づいていた。外交的に、ナブーは自治に関して帝国軍との協調を訴えていたが、なぜかこの協力関係はぎこちないままだったのだ。ナブーの政治家たちは常に礼儀正しいように思われていたが、マローラムは誰からも率直な回答を得ることができなかったのである。
帝国の忍耐は長期にわたって試されていただけだった。ダース・ヴェイダーのもとに、アペイラーナの政府が逃亡したジェダイを匿っているという報告が届くと、ヴェイダーは彼女を裁判にかけるため、直属のエリート部隊、第501大隊を派遣する。そして、第501大隊はアペイラーナの殺害に成功し、次の君主によって、ナブーの新秩序への忠誠が再構築されたのだった。