クワット・ドライブ・ヤード社
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クワットを本拠地とするクワット・ドライブ・ヤード社(KDY社)は、銀河内乱の時代に銀河系最大の規模を誇った軍事用宇宙船製造企業である。
KDY社は銀河帝国、それ以前には銀河共和国を主な顧客としていた。そのため、TIEファイター、AT-STやAT-ATなどの装甲戦車、スター・デストロイヤー、その他の軍事車両の多くが同社の製品である。しかし、KDY社は帝国軍にのみ製品を販売していたわけではなく、多くの惑星政府が戦争から自分たちの惑星を守るためにクワット・ドライブ・ヤード社製の武器を購入していた。こうして、KDY社は銀河系でもっとも有名な企業の1つとしての名声を手に入れたのである。
歴史
クワット・ドライブ・ヤード社は、クローン大戦の勃発する何年も前から密かに巨大宇宙船や惑星兵器の実験に着手していた。当時、KDY社の幹部たちは通商連合の執行理事会のメンバーを兼務しており、そのため、同社もドゥークー伯爵の分離主義運動を明確に支持していたのである。しかし、ジオノーシスの戦いの10年前、エリアドゥ・サミットで起きた血の惨劇によってクワッティの最高幹部たちが殺害され、ニモイディアンが通商連合の支配権を握るようになると、事態が急変した。KDY社は通商連合とその関連企業に公然と背を向け、急速に共和国へと接近したのである。分離主義勢力との戦争が近いと見込んでいたKDY社は、ロザナの工場のように厳重に守られた施設で、最新の軍事機器の生産を続けたのだった。
銀河内乱の時代、クワット・ドライブ・ヤード社は銀河帝国の最も価値ある財産の1つだった。帝国軍で使用される戦艦の主要供給元となった同社は、同時に惑星兵器、イオン・キャノン、レーザー・キャノン、他の大型兵器などの開発も行っていたのである。KDY社製の巨大宇宙船や無数の兵器群によって、帝国軍はその破壊的な威力を持つ戦争用兵器を製造し、維持することができたのだ。また、同社はクローン大戦中に共和国で使用された艦船や兵器の大部分を請け負ったロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社のような、地方の製造企業を発展させることで、何世紀にもわたって経営の多角化も行っていたのである。
パルパティーン皇帝が権力の座に就いたとき、KDY社は即座に帝国の最も重要な案件を多数受注することに成功した。だが、エンドアの戦いによって帝国が崩壊すると、同社はその財政基盤の多くを失い、事業内容も残存帝国軍の戦力維持に限定されたものとなってしまったのだった。