ストリーン
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解説
ベスピンのクラウド・シティ近郊には、熾烈な競争の結果や老朽化によって既に見捨てられた浮遊型採鉱都市が数多く残されていた。こうした都市の1つティバノポリスでひっそりと暮らしていたストリーンは、顎鬚の生えた白髪混じりの初老の隠遁者である。彼は生まれ持った不思議な力によって、周囲にいるすべての人々の考えを読み、遠くの声を聞くことができた。この能力のために罪の意識に苦しんだのも、ストリーンが人々を避けてティバノポリスに単身で移住した理由の1つである。彼はかつてのガス採集都市で、雲の層の奥深くから貴重なティバナ・ガスが噴出するタイミングを予言し、それを採集しながら細々と暮らしていた。しかし、ストリーン自身も、この不思議な力がフォースによってもたらされているものだとは知る由も無かった。
ティバノポリスでストリーンと遭遇したルーク・スカイウォーカーは、彼がフォース感知者であることに気づき、ヤヴィン4に開設したジェダイ・アカデミーへの参加を呼びかけた。ストリーンもこれに同意し、アカデミーの第1期生としてジェダイの修行を開始したのだった。だが、4,000年前に肉体を滅ぼされたシス卿、エグザ・キューンがアカデミーに暗い影を投げかけた。暗黒卿の誘惑に駆られたストリーンの同期生、ガントリスが謎の焼死を遂げ、マスター・スカイウォーカーさえも、キューンに魂を売ったキップ・デュロンとの戦いに敗れ、精神と肉体を切り離されてしまったのだ。エグザ・キューンはルークを完全に抹殺するべく、まだジェダイとしての精神が未熟だったストリーンを利用した。彼は暗黒卿に操られ、激しい竜巻を起こして意識の無いルークの肉体を滅ぼそうとしたのだった。しかし、他の訓練生たちはフォースの力を集結させることによって、キューンの邪悪な精神は永久に打ち砕かれたのである。
その後、惑星コーボスのリヴァイアサンが発掘されると、ストリーンはキップ・デュロン、ドースク82、キラナ・ティと共に、この生物を退治するべくコーボスへと旅立っていった。また、彼はフォースの力を利用してマサッシの文献を解読することにも成功し、ルークがアカナ・ノーランド・ペルと共に母親を探す旅に出ると、ついにジェダイ・マスターに任命されたのだった。
やがて、ユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略が開始されたときも、ストリーンはジェダイ・マスターとして若い候補生たちに修行を与えていた。彼は前線で戦うよりも、後方で教師としてこの戦いに貢献する道を選んだのである。しかし、アカデミーのあるヤヴィン4がユージャン・ヴォングの攻撃によって陥落すると、ストリーンは最年少の幼い訓練生たちを連れて、この衛星からの脱出を余儀なくされた。彼らはモー研究所が一時的な基地として確立されるまで、ブースター・テリックの<エラント・ヴェンチャー>に避難したのだった。
最終的に、ストリーンはユージャン・ヴォングとの長い戦いを生き延びた数少ないジェダイの1人となった。彼は失われたジェダイ訓練施設の再建を手伝うため、キラナ・ティとダマヤを引き連れ、候補地である惑星ダソミアへと旅立つのだった。