イクリット
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小柄な4足動物の風貌をした体長1メートルほどのイクリットは、古代種族クシバンのジェダイ・マスターである。普段の彼は全身を乳白色の体毛に覆われていたが、毛皮は必要に応じて黒く変えることができた。また、彼は大きな目と平らな耳を持っており、その瞳は茶色、緑色、青色からなる渦巻き模様を呈していた。
解説
ヤヴィンの戦いの数世紀前、マスター・イクリットはマサッシの人々を研究するべくヤヴィン4へと旅立った。そして、彼は銀河内乱が勃発する385年ほど前にこのジャングル衛星に到着し、ウーラマンダーの宮殿の奥深くで伝説のゴールデン・グローブを発見したのである。だが、それはイクリットのような成熟したジェダイの手で解き放てるものではなかった。そのため、彼はこのパズルを解き明かすのに十分な力量を持った若きジェダイの訪問を待つ決心をし、台座の下で身を丸め、永い眠りについたのだった。
彼が待っていたジェダイはアナキン・ソロとタヒアリー・ヴェイラだった。ヤヴィン4のジェダイ・アカデミーで学んでいた2人のジェダイが、再びゴールデン・グローブを発見したのである。イクリットは可能な限り2人を手助けしたが、2つの理由から直接的な手助けは控えていた。1つは、成人したジェダイの関与はどんな形であれ、グローブに悪影響を及ぼすことを知っていたからであり、もう1つは、ジェダイ・マスターとして、フォースを通して若きジェダイに自分の道を探求させる必要があると考えたからである。
やがてルーク・スカイウォーカーと対面したイクリットは、多くの弟子を持つ若きジェダイ・マスターから教師役としてプラキシウムに留まって欲しいと懇願された。そしてユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略が開始されると、彼はアナキン・ソロの非公式な師匠となり、プラキシウムにおける主要な指導者の1人となることに同意したのだった。
そのころ、新共和国を裏切ったピース・ブリゲードも、ユージャン・ヴォングとの希薄な停戦協定を実現させるべく暗躍していた。彼らは停戦の見返りとしてエイリアンの侵略者たちにジェダイを引き渡すことで合意した。だが、イクリットはカム・ソルサー、ティオンヌと力を合わせ、プラキシウムの姿を幻影で隠していたのである。そのため、ジェダイ・プラキシウムは中立の立場を守ることができたのだ。しかし、やがてはこの幻影も見破られてしまった。ピース・ブリゲードの傭兵たちは訓練センターに攻撃を仕掛け、マスター・イクリットは弟子たちを助けるためにその身を犠牲にしたのだった。