救急ファイヤースピーダー
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救急ファイヤースピーダーは消火活動用に設計された特殊なエアスピーダーである。
歴史
コルサントの戦いの終盤、炎に包まれた大型宇宙船が大気圏に姿を現したとき、この都市惑星に暮らすすべての住民は大きな危険に直面した。分離主義勢力による集中攻撃によって、すでに惑星防御用シールドは破壊されており、崩壊した<インヴィジブル・ハンド>の巨大な残骸が救助部隊のパイロットの視界に入ってきたのである。彼らこそは、隕石の破片などによる壊滅的な打撃に対するコルサントの最終防衛ラインだったのだ。しかし、トラクター・ビームを装備した牽引船が最も大きな破片のいくつかを掴んだものの、一部は献身的なパイロットたちの警戒をすり抜け、地表へと向かったのだった。
ファイヤー・チーム3の救急ファイヤースピーダーは、空からのあらゆる脅威に備えるため、コルサントの広大な工業地帯の上空を飛び回っていた。これらのスピーダーはリパルサーリフト・ジェネレーターに加え、カバーに覆われたジェット・エンジンを装備しており、要求に耐え得る最高の速度を実現していた。また、このスピーダーの天蓋は取り外しができるようになっており、激しい高温の中で短時間だけ内部を露出させることができた。そしてもちろん、非常時には不可欠な緊急夜行灯や、非常に大きな音を出す警報装置、サイレンなども備えていた。
ファイヤースピーダーはスピードを制御し、地表へと墜落するグリーヴァス将軍の元旗艦に並んで飛行した。これらは翼の先端に取り付けられたノズルから高圧縮された難燃剤の泡を放出することで、炎の一部を消火することに成功したのである。そして、<インヴィジブル・ハンド>が何もない工業地帯の長い滑走路に墜落した後は、スピーダーの中から消防団の各チームが現れ、瓦礫の中を調査し、残っていた火災を鎮火させたのだった。
そして数日後、ジェダイ聖堂が「ジェダイの反乱」と呼ばれる事件の中で炎上したときにもファイヤースピーダーが出動している。これはおそらくパルパティーン自身の命令によるものだった。