アクラメーターI級アサルト・シップ
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アクラメーターI級アサルト・シップはロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社によって銀河共和国のために製造された宇宙船であり、リパブリック・アサルト・シップ、アクラメーターI級スター・デストロイヤー、あるいはアクラメーターI級ミディアム・フリゲートとも呼ばれていた。この船はスター・デストロイヤー型の前身でもある。
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特徴
リパブリック・アサルト・シップは戦艦同士の戦いに特化して作られた船ではないが、より小型の宇宙船を破壊したり、自身を攻撃から防御するのに十分な能力を持っていた。船体には過剰なシールド発生装置が十字型に配置されていたが、これらは船の動力装置に多大な負荷を与えるため、滅多に起動されることはなかった。宇宙戦では24基のレーザー・キャノンが宇宙戦闘機へと向けられるが、大型艦船を攻撃するためにターボレーザーとプロトン魚雷発射管も共に位置を変えることができた。しかし、この強襲艦が惑星への攻撃に焦点を当てて開発されていたことは明らかである。艦隊戦用の武器はそれほどの精度を持っておらず、砲塔の向きを変えるにも数分間の時間が必要となるのだ。やがてクローン大戦が進むにつれ、待ち伏せによる奇襲を防ぐために、多くの強襲艦が戦闘機や護衛戦艦を伴って移動するようになったのだった。
各強襲艦には、16,000人のクローン・トルーパー、320機の74-Zスピーダー・バイク、48機のAT-TE、80機のLAAT/iガンシップ、そして36機の自走式砲塔ユニットからなる完全な侵略軍を収容することができた。また、この強襲艦はアクラメーター級としては異常なほど高速なクラス0.6ハイパードライブを搭載しており、実際にオビ=ワン・ケノービがドゥークー伯爵に捕らえられた直後に、クローン兵たちをジオノーシスへ送り込むことができたのだった。
一旦、兵士たちを送り出すと、強襲艦の任務の内容は地上戦支援へと変更される。この船のスキャン・システムは非常に強力なレーダー装置を搭載しているため、敵の位置情報を収集し、地上戦に役立てることができた。一方で、強襲艦は軌道上からの激しい爆撃を行うことも可能だった。通常、低速で移動する標的には高高度プロトン魚雷を投下し、建造物や砲塔を破壊する際には12基のターボレーザーを使用する。また、クローン大戦の最中には、各クローン・トルーパーのヘルメットに追跡装置が組み込まれており、これによって船上の管制員は兵士たちの動きを監視し、攻撃の調整を行うことができたのだった。
歴史
ドゥークー伯爵による分離主義運動がはじめて沸き起こったとき、悲しくも旧共和国は巨大な抗争への準備が整っていなかった。当時、共和国は常備軍を保持しておらず、戦争に使用できる艦艇もほとんど所有していなかったのだ。だが幸運にも、オビ=ワン・ケノービによって武器、防具、艦艇を完全装備したクローン軍が即座に発見された。そして、共和国がジオノーシスへの侵略準備を整えると、ジェダイ・マスター・ヨーダがこのクローン軍を召集し、巨大なアクラメーター級の戦艦から成る艦隊で兵士たちを戦場へと送り込んだのだった。なお、多くの歴史家たちは、これらの新しいリパブリック・アサルト・シップが到着したときをもって、クローン大戦の真の幕開けであるとしている。
ナブーの戦いの直前に、クワッティの主要幹部が殺害されたことで通商連合の実権がニモイディアンの手に渡ると、長年続いた交易組合とクワット・ドライブ・ヤード社との亀裂はますます悪化していった。その後、クワット・ドライブ・ヤード社は他の大企業からも距離をおくようになったが、代わりに最高議長の官邸と手を組み、ジェダイ・オーダーのためにデルタ7・イーサスプライト級ライト・インターセプターなどの機種を開発していたのである。一方で、ロザナ星系にあるKDY社の秘密の子会社、ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社は、カミーノアンからの発注に基づき、クローン軍が使用するアクラメーター級アサルト・シップの開発に着手していたのだった。
リパブリック・アサルト・シップはジオノーシスの戦いにおける勝因であると同時に、来るべき新時代の兆候でもあった。この船は大胆な直線によるはっきりとしたシルエットを有しており、共和国の晩年を象徴する有機的造船技法を完全に逸脱したデザインを採用している。事実、斬新なくさび型をしたアクラメーターのデザインは、多くの造船業者が羨望の眼差しを向けるほど効果的かつ印象的なものであり、多くの企業が同様のコンセプトの艦船を自分たちの艦隊へと加えていった。なかでもレンディリィ・スタードライブ社は、数年後にヴィクトリー級スター・デストロイヤーの開発という歴史的偉業を成し遂げることになる。後年にはKDY社もインペリアル級スター・デストロイヤーを開発しており、これらの新造戦艦の登場によって、ついにアクラメーター級の宇宙船も時代遅れの烙印を押されるようになったのである。