ラクサス・プライム
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ラクサス・プライム、別名タイオンの飾り輪、ニカトーの輝ける宝石は、ラクサス星系に属する廃品に覆われた惑星である。この惑星は有毒な瓦礫に包まれており、地表も一面にわたって汚染されていた。
特徴
商業の力が銀河系全体に浸透したことで、その軌跡には近代的な共和国を支えるべく惑星中の金属資源を消費してしまった荒涼とした惑星が数多く残されている。アウター・リムに位置するラクサス・プライムもまさにその一例である。この惑星は工業化の波によって永遠に汚染され続ける運命にあったのだ。
無数の企業がラクサス・プライムに廃棄惑星としての関心を示したため、惑星の地表は何世代にもわたって堆積した産業廃棄物で覆い尽くされており、その高さは自然の山々にも匹敵するようになった。しかし古代からの格言にあるように、捨てた者にとってはゴミであっても、他者にとっては宝となることがある。廃品回収業者は惑星全体を掘り返し、再利用可能な機械や時代遅れの装置を見つけては修理や再調整を行っていた。
最近造られた格納庫からは内装を奪われ外装も腐食が進んでいる太古の大型艦船が突き出しており、産業の墓場を思わせる不気味な景観を見せている。有毒なヘドロで満たされた巨大な沼沢は銀河系で最も危険な環境の1つである破壊的な生態系を生み出した。灼熱の大気は腐食性を帯びており、不快な臭気を放つガス状の霧が視界を鈍らせている。それでも、岩屑の下層にはこの惑星に入植しようという誤った試みの証拠が埋もれていた。大規模な下水システムの内部構造は、廃棄物のヘドロを排水して水路を開こうとした未知の種族の遺物なのである。
主要な宇宙船製造業者であるシーナー・フリート・システムズ社も、ラクサス・プライムに多数の精錬所および再生工場を建設し、大気中に毒を排出し続けていた。また、廃品回収業を営む多数の種族も頻繁にこの惑星を訪れており、なかにはジャワの移住者も数部族含まれている。彼らはこの不吉な景観を故郷と捉え、特にミーニュー氏族はこの惑星で大規模な廃品回収事業を展開していた。
歴史
ジェダイ・オーダーを去ったドゥークー伯爵は、その数年後に突如としてこのアウター・リムの惑星に姿を現した。彼は分離主義を訴える最初の火種を送信するため、ラクサス・プライムの司令通信ステーションを利用したのだ。この送信内容は現実のものとなり、やがて共和国を分裂させることになる分離主義運動を引き起こしたのだった。
クローン大戦が勃発すると、ラクサス・プライムは独立星系連合の秘密基地として利用された。分離主義勢力は共和国に対抗するための埋もれた武器を発掘するため、廃棄物を徹底的に調査する。しかし、ジオノーシスでは共和国のクローン軍に大敗を喫し、ドゥークー伯爵はこの戦争の次の局面に対処するべく、再びラクサス・プライムに退いた。結果として、この荒廃した惑星でも大規模な戦いが引き起こされたのだった。