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TIE/LNスターファイター

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TIEln fighter.jpg
TIE/LN starfighter
製造に関する情報
製造元

シーナー・フリート・システムズ社

製品

TIEシリーズ

型式

ツイン・イオン・エンジン型宇宙戦闘機

級種

宇宙戦闘機

技術設計に関する情報
全長

6.4 m

最大加速度

4,100 G

MGLT

100 MGLT

最高速度(大気中)

1,200 km/h

エンジン
ハイパードライブ

なし

動力機関
シールド

なし

装甲
センサー

SFS社製S-c3.8マルチ=レンジTAG

照準システム

SFS社製T-s8照準コンピューター

航行装備

SFS社製F-3.2航空電子工学システム

武装

SFS社製L-s1レーザー・キャノン 2基

脱出ポッド

射出シート

操縦要員

標準状態:

反乱同盟軍で改造された機体:

乗客定員

なし

積載重量

65 kg

航続期間

2日間

生命維持システム

なし

通信装備
使用に関する情報
役割

多目的宇宙専用戦闘機

竣航

18 BBY

年代
所属
[非表示]

単純にTIEファイターと呼ばれることの多いTIE/LNスターファイターは、帝国軍の標準的な宇宙戦闘機である。この機種は銀河内乱のほぼ全体とその後の歴史において極めて大量に消費されたのだった。

特徴

TIEファイターのコクピット・モジュール

TIEファイターの主な任務は艦隊の護衛、偵察、前線のパトロール、地上戦の支援、密輸業者海賊の討伐、そして反乱同盟軍の鎮圧である。多くの宇宙パイロットにとっては、スター・デストロイヤーよりもむしろTIEファイターの方が帝国軍の力の象徴として受け取られていた。それは、スター・デストロイヤーと遭遇することは希だが、TIEファイターは銀河系の至る所を飛んでいたからだった。

共和国シーナー・システムズ社によって設計、製造されたT.I.E.と呼ばれる初代機は、銀河系で最も優れた宇宙戦闘機としての名声を得ることになり、その緒戦から高い性能を発揮していた。銀河共和国の崩壊後、シーナー・フリート・システムズと改名した同社はT.I.E.の改良型であるTIEファイターを開発し、帝国の要求に応じて大量生産を続けたが、デス・スター計画によって資源の転用が行われたときには徐々に生産ペースも落ちていった。しかしそれでも帝国軍はエンドアの戦いまでに10万を超すTIEファイターを実戦に投入したのだった。

6角形のソーラー・パネルからも分かるように、TIEファイターに採用された推進システムは極めて独特なものである。推進システム内ではイオン化されたガスを粒子加速器によって光速にまで加速し、それを後部噴出口から吐き出すことによって機体を推進させていた。TIEファイターは慣性質量が極めて有効的に活用されているため、燃料はごく限られた量しか運んでおらず、その結果、ツイン・イオン・エンジンは比較的軽量な機体に強い推進力を与え、素晴らしい速度と機動性を生み出していた。ツイン・イオン・エンジンを最大出力にすることによって、TIEファイターはインコムT-16 Xウィングのような小型宇宙戦闘機の頂点に存在するものさえも凌駕する速度を発揮することができたのだ。

TIEファイターのパイロットはイオン粒子をあらゆる方向に噴出させることができ、これは機体に優れた操縦性を与えることになる。特に熟練者になるとアクロバット的な操縦法を行うことも容易であるが、速度を落とすための逆噴射によって機体が大きな損傷を受けることがあるので注意が必要である。そのため、TIEファイターは素早い旋回はできても、急停止することはできなかった。

反乱同盟軍で使用されている多くの戦闘機と異なり、TIEファイターにはハイパードライブが搭載されていない。第1の理由は、同盟軍の戦闘機が単独で展開されるのに対して、通常TIEファイターは大型艦船と行動を共にすることになるためである。第2の理由は、ハイパードライブはそれ相当の質量をもち、搭載させることによってTIEファイターの優れた機動性が失われてしまうため。第3の理由は、ハイパードライブはコストがかかるためである。この結果、母艦からはぐれたTIEファイターは文字通り死の世界をさまようこととなり、この問題は無数のTIE製造工場でも大きな物議を醸すことになったのだった。

TIEファイターは球形の機体内部に2基のシーナー社L-s1レーザー・キャノンを装備していた。初期型ではレーザーのエネルギーもイオン・エンジンから流用していたが、激しい戦闘の際に使い過ぎることによって機動性を減少させてしまうため、最も標準的な機種となったTIE/LNでは独立したエンジンを搭載させることによって射程距離と威力を増加させていた。

本質的に、イオン・エンジンには駆動個所も高熱部も存在せず、そのためTIEファイターは他の戦闘機よりも整備作業が少なくて済むようになっていた。しかし、TIEファイターのシステムは小さな機体の中に高密度に詰め込まれているため、点検や修理が非常に難しく、実際に修理が行われる場合も数日から数週間かかるのが普通である。ただし、部品は帝国軍で用いられる一般的なものが多いため、簡単に準備することが可能だった。

TIEファイターの最大の弱点は偏向シールドを装備していないことである。ソーラー・パネルと頑丈な機体がある程度の防御にはなっているが、偏向シールドがないため軍用レーザーやヘヴィ・ブラスターによる直接攻撃を受けやすい。表向きには、パイロットたちの巧みな操縦によって弱点を補うことになっていたが、実際には数に任せた攻撃と多くの犠牲に頼っている部分が多かった。

反乱軍T-65 Xウィング・スターファイターを捉えたTIEファイターの照準コンピューター

TIEファイターのパイロットは帝国軍のエリート兵によって構成されており、資質を持った候補生たちは大部分が前線で鍛え上げられた志願兵である。しかし、その多くは既にパイロットや航法士として認められた人材であり、TIEファイターのパイロットとなるには厳しい選考過程を潜り抜けなければならなかった。噂によると合格率はわずか10%程度であり、不合格者はもとの所属に戻されていたという。一方、合格者は数百時間の実飛行を伴う長時間の徹底した訓練を受けるが、スター・デストロイヤー艦隊によって更に多くの訓練が要求され、飛行環境や任務への欲求が駆り立てられるのだ。

TIEファイターは任務に関わらず通常は編隊で行動し、退路の開拓、敵艦の強奪、艦隊や地上軍への支援など、必要に応じて同等に任務を遂行していた。TIEファイターの1個中隊は12機で構成され、多くのスター・デストロイヤーは6個中隊を格納していた。帝国軍の通常の戦術では2個中隊が艦隊の護衛に当たり、別の2個中隊が前方の偵察、残りの2個中隊が後方支援に付いていた。

地上基地に配備されたTIEファイターも宇宙艦隊の所属になるが、そのパイロットたちは守備隊の命令に従っており、地上のパイロットと宇宙基地のパイロットの間にはライバル関係が存在していた。そのため、酒場や帝国の保養惑星では反目しあうパイロット同士の小競り合いも多発していたという。

一部の惑星や私設軍でも初期型TIEファイターが使用されていたことがあるが、多くのパイロットは十分な訓練を受けていないため、帝国軍ほど効果的な使い方はされていなかった。

帝国軍はその後もTIEファイターに多くの改良を重ね、高感度センサーと長距離通信装置を搭載し、レーザー・キャノンを1基にした偵察専用機のTIE/rc、正確な火力調整装置とレーザー照準装置、高性能通信機を搭載したTIE/fc、拡張した機体に広域魚雷と爆弾を搭載した爆撃機TIE/gtなど、何種類かの特別な機種を製造している。その中でも特に大きな成果を上げたのは、その後に登場した爆撃専用機のTIEボマーと高速型のTIEインターセプターである。

登場エピソード

外部リンク

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