スー・ロークエイン
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スー・ロークエインは、クローン大戦中に惑星サルーカマイで暮らしていた、ピンク色の肌をした女性トゥイレックである。彼女は元クローン・トルーパーのカット・ロークエインと結婚し、ジェックとシェアーの2人の子供たちと共に暮らしていた。サルーカマイでの戦いの最中、4人の共和国兵士が湿原をパトロールしていたが、部隊長のクローン・トルーパー・キャプテン・CT-7567、通称レックスが独立星系連合のコマンドー・ドロイドによって狙撃されてしまう。クローンたちは現在地が農園であることに気づき、歩道に従ってスーとカットの農家へとたどり着いた。そして彼らは負傷したキャプテンを治療のため残して立ち去るが、スーの庭園に着地した脱出ポッドから数体のBXシリーズ・ドロイド・コマンドーが姿を現し、農園を襲撃する。ドロイドたちはカットとレックスによって全滅させられたが、この戦いで住居が一部損壊してしまったのだった。その翌日、レックスは脱走兵である夫について共和国には決して通報しないとスーに約束し、彼らの住居を立ち去ったのである。
目次 |
経歴
初期の人生
ヤヴィンの戦いのおよそ22年前、スーは薄暗い荒涼としたテクノ・ユニオンの惑星、サルーカマイで暮らしていた。ジオノーシスの戦い後、共和国の兵員輸送艇がサルーカマイ上空で分離主義勢力のガンシップによって撃墜された。船は惑星の地表に墜落するが、カット・ロークエインを含む数人のクローン・トルーパーが生存していたのである。ロークエインはその場から避難し、脱出ポッドから現れたバトル・ドロイドの追跡を逃れた後、農夫となってサルーカマイの湿原に自分の小さな農家を構えたのだった。やがてスーとカットは結婚し、彼は妻の2人の子供、4歳の少年ジェックと5歳の少女シェアーの養父となったのである。
住居への襲撃
独立星系連合のドロイド軍最高司令官、グリーヴァス将軍は、サルーカマイ上空で行われた宇宙戦で数隻の共和国戦艦による攻撃を受けた。彼のレキュザント級ライト・デストロイヤーはこの戦いで激しい損傷を受け、将軍は脱出ポッドで船を放棄することを余儀なくされる。その後、ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービ、クローン・コマンダー・コーディ、クローン・キャプテン・レックス率いるクローン小隊が、逃走中のグリーヴァスの捕獲のためサルーカマイの地上に派遣されたのだった。そこでレックスは、トルーパー・ジェシー、ハードケース、キックスと共に、BARCスピーダーで湿原をパトロールする任務を与えられる。だがパトロール中、スナイパー・ライフルを装備した2体のBXシリーズ・ドロイド・コマンドーが小隊を狙い、レックスの胸部に光弾を命中させた。残ったクローンたちは2体のコマンドーを破壊し、負傷したレックスのもとへ駆けつける。このとき家畜化されたイオピーを発見したジェシーは、現在地が農場であることに気づくのだった。兵士たちは傷ついた上官を付近にあったスーとカット・ロークエインの農家へと運び込む。ジェシーたちを不法侵入者だと思ったスーは彼らにブラスター・ライフルを向け、何が望みかと尋ねた。ジェシーはトラブルを起こすつもりはなく、傷ついたキャプテンを休ませる場所が欲しいだけだと説明する。スーは手助けすることを受け入れ、彼らを農家に招き入れたのだった。さらにスーは兵士たちに食べ物を提供し、夫は今期最初の作物を配りに行っているため不在だと告げた。そしてスーが彼らを残して部屋を出ると、レックスは自分たちがまだ任務の途中であることを思い出す。グリーヴァスの捜索はまだ続いていたのだ。彼はジェシーに指揮権を譲ると、自分を置いて捜索を続けるよう部下たちに命じたのだった。
部下たちが出発した後、レックスは眠りに付いたが、その直後に納屋に入ってきたイオピーに起こされた。そして、槍を構えたカット・ロークエインがレックスの寝ていた部屋に侵入する。レックスは即座にDC-17ハンド・ブラスターを掴むが、カットに槍で弾き飛ばされた。このとき2人は共にクローンであることに気づき、衝撃を受ける。その後、スーがレックスを夕食に誘い、2人のクローンはロースト・ヌーナを食べながら、互いの境遇と個性について話し合うのだった。だが、カットは多くの点でレックスと意見を異にしていた。夕食後もスーと子供たちが会話に耳を傾けるなか、彼らはデジャリックのゲームをしながら議論を続ける。その後、雑用を済ませた子供たちが父親に外で遊んできてもいいかと尋ね、カットがそれを許可すると、ジェックとシェアーはかくれんぼをしに外へと出ていった。そして庭で遊んでいたとき、突然ジェックが壊れた脱出ポッドを発見する。彼らはポッドの窓から中を覗き込み、シェアーがうっかりスイッチを押してしまった。すると恐ろしげな音と共にポッドの格納庫が起動し、中から分離主義勢力の20体のコマンドー・ドロイドが出現したのである。子供たちは恐怖に震えて農家に駆け込み、スーとカットに見たままを報告する。カットはマクロバイノキュラーを手に取り、家の周囲をチェックしたのだった。
カットは外にコマンドーたちを発見し、素早く家中の電気を消すと、スーに子供たちを上階へ連れて行くよう指示した。クローンはドアをバリケードで塞ぎ、ブラスターを構える。ドロイドたちは裏口と窓から農家への侵入を試みた。そしてロークエインは数体のドロイドを破壊するが、敵は床下からも侵入してきたのだった。カットはブラスター砲火によって崩れ落ちた2本の柱の下で身動きが取れなくなり、レックスに戦う準備をするよう叫ぶ。レックスも多くのドロイドを撃ち倒すが、その直後にスーと子供たちの近くに開いた穴に落ちてしまった。一方、何とか脱出したロークエインは素手でコマンドー・ドロイドを破壊する。やがて2人のクローンはすべてのドロイドを倒したが、農家は大きなダメージを受け、修理が必要な状態となっていた。翌朝、レックスはイオピーに荷物を載せ、カットの家を立ち去る準備をしていた。スーは彼に、共和国に夫のことを報告するのかと尋ねる。カットは共和国グランド・アーミーから脱走した兵士だったのだ。だが、レックスは怪我のため任務に関する正確な報告はできないと告げる。ロークエインは彼の思慮深さと家の守りへの手助けに感謝したのだった。
人物と特徴
スーは勇敢な女性であり、夫が不在のときでも農家を守ることができた。彼女にはいくらかの武器の使用経験もあり、侵入者を追い払うためにブラスター・ライフルを使うこともできたのだ。事実、彼女はジェシーたちクローン・トルーパーと対面したとき、その勇敢さを示している。スーには家族のために戦う覚悟ができており、夫であるカット・ロークエインを信じ、その言葉に忠実だった。