ナブー
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ナブーは、アウター・リム・テリトリーに近いチョーメル・セクターのセクター首都の惑星である。この惑星は広大な草原、沼地、海洋などの自然に包まれた、大部分が未開発の惑星だった。またこの惑星は、パドメ・アミダラ、パルパティーン最高議長、ジャー・ジャー・ビンクスなど、銀河共和国の晩年から銀河帝国の勃興にかけて重要な役割を演じた歴史的著名人の故郷でもあった。
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地理的特徴
チョーメル・セクターの黄色い恒星を巡る5つの惑星の中で3番目に位置するナブーは、ミッド・リムとアウター・リムのほぼ境界上に位置する牧歌的情緒に溢れた美しい惑星である。この惑星の地表は沼や湖、平地、緑豊かな丘陵地帯によって構成されており、惑星と同じナブーと呼ばれる平和的な人類と、グンガンと呼ばれる知的でユーモラスな両生類型エイリアン種族が共存している。人間たちの中心地であるナブーの河川都市シードは、古典的建築様式に青葉をあしらったとても美しい景観を誇っている。一方で、水中にあるグンガンの集落はオート・グンガと名付けられており、流体力学を応用したバブル技術を駆使してエキゾチックな美しさを演出している。
ナブーは地質学的にも極めて特異な惑星である。この惑星のコアにはマントル状の流動性物質が存在しておらず、すべてが硬い岩で構成されているのだ。この事実はナブーが誕生してから相当の歳月が経過していることを意味する。この惑星は無数の洞窟やトンネル網に貫かれた巨大な岩石の集合体であり、これは地表に数多くの沼や湖が存在することをうまく説明している。こうした湖沼は惑星のより深部にまで到達し、複雑なネットワークを形成しているのである。原住種族のグンガンはこうした網の目状の洞窟を探索する乗り物を開発したが、丈夫な探査船といえどもコアに近づきすぎると、獲物を求める巨大な海のモンスターに遭遇する危険性があり、探索の中止を余儀なくされることがある。
歴史
グリズモルトからやってきた人間の入植者とグンガンとの初めての遭遇は、不幸にも流血の事態を招く結果となった。それ以来、2つの文化間の緊張は何千年にもわたって続くことになる。しかし、共和国末期に通商連合がナブー侵略を開始すると、両種族は初めて同盟関係を築き上げ、結果的にこの惑星に新しい繁栄をもたらしたのだった。
ナブーの戦い後、ナブーとグンガンは生態系の安定維持、オート・グンガの人口増加の緩和、平和と友好の促進を目標として掲げ、この惑星の3つの衛星の1つ、オマー=ダンの植民地化を共同で推進しはじめた。この壮大な実験は順調に機能し、月面での安定した生態系維持が実現したのである。しかし、不幸にもクローン大戦の初期に、この植民地は化学兵器を使用した分離主義勢力からの攻撃を受けることになる。分離主義勢力は共和国のクローン軍を全滅させるために毒ガス兵器を開発しており、その実験として多くのグンガンの入植者たちが殺害されたのだった。
ナブーはクローン大戦中も最悪の状況を免れることができた。そして銀河帝国が台頭してからも、この静かな小惑星は共和国が崩壊する前の、より平和だった時代の象徴のままでい続けようと努力した。そのため、若き君主アペイラーナ女王は、帝国によって制定された変化に静かな反感を抱くようになる。だが、女王の行動が行き過ぎの様相を見せ始め、ジェダイの逃亡者を隠匿しているという嫌疑が浮上すると、彼女はエリート部隊の第501大隊によって処刑されてしまう。こうして、ナブーは他の惑星と足並みを揃えさせられたのだった。