ヤヴィンの戦い
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ヤヴィンの戦いは、銀河内乱の主要な戦いの1つである。この戦いによって初代デス・スターが破壊され、ルーク・スカイウォーカーは一人前のジェダイになるための第一歩を踏み出した。また、この戦いは反乱同盟軍の最初の大勝利の1つでもあった。
歴史
モン・モスマ、ベイル・プレスター・オーガナ、ガーム・ベル・イブリスらによって創設された反乱同盟軍は、パルパティーン皇帝による銀河帝国の樹立から約20年後、大規模な戦闘において初の歴史的な勝利を収めた。秘密基地を飛び立った反乱軍の戦闘機部隊が一撃離脱戦法によってコナン・アントニオ・モッティ提督のスター・デストロイヤーを襲撃し、この戦闘の間に反乱軍スパイが帝国軍の最重要機密情報を奪取することに成功したのである。これはデス・スター計画、すなわち惑星さえも破壊できる威力を持った超巨大宇宙ステーションの建造に関する情報だった。そして反乱軍スパイの1人、カイル・カターンは惑星ダヌータの帝国軍ライブラリに侵入し、デス・スターに関する技術情報を入手することに成功したのだった。
一方、反乱軍の若き指導者の1人、レイア・オーガナ姫も、既にスパイを通じてデス・スターの存在を知らされていた。彼女はトプラワでの任務中にオルデランの外交船<タンティヴィIV>上で設計図の電送を受け、それを父ベイルに手渡すべく故郷へと急ぐ。しかし、彼女の船はダース・ヴェイダーの旗艦<デヴァステーター>に発見され、拿捕されてしまった。レイアも帝国に対する反逆罪で連行されるが、彼女は逮捕される直前に、入手していた設計図をアストロメク・ドロイドのR2-D2に入力しており、メッセージと共に銀河系の運命をこのドロイドに委ねていたのである。
R2-D2とその相棒のプロトコル・ドロイドC-3POは、<タンティヴィIV>から脱出カプセルで船外へと逃れ、辺境の砂漠の惑星タトゥイーンに漂着した。レイアはオルデランに向かう途中、この惑星に隠遁しているというかつてのクローン大戦の英雄、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービの助力を得ようとしていたのだ。やがてドロイドたちはオビ=ワン、そして後の主人となる若きルーク・スカイウォーカーと遭遇し、同じくモス・アイズリー宇宙港で出会ったコレリアンの密輸業者、ハン・ソロの<ミレニアム・ファルコン>でオルデランへと向かうことになる。しかしそのころ、デス・スターではレイアが帝国軍のグランド・モフ・ターキンによる尋問を受けており、オルデランは帝国に反旗を翻す星系への見せしめとして破壊されてしまったのだった。
オルデランの跡地に到着した<ファルコン>はそのままデス・スターに捕らえられた。だが、スカイウォーカーとソロは帝国軍のストームトルーパーに変装し、辛くもレイア姫の救出に成功する。一方で、ケノービは単独でデス・スターの強力なトラクター・ビームを無効にするが、脱出前にかつての弟子、ダース・ヴェイダーとの一騎打ちに敗れ、肉体を消滅させてしまった。その間に<ファルコン>は無事脱出することができ、反乱軍の秘密基地があるヤヴィン4へと急いだのだった。しかし、これはターキンによる罠だった。帝国軍は<ファルコン>に追跡装置を仕掛けており、これによってついに反乱軍秘密基地の場所を突き止めたのである。
デス・スターはヤヴィン4を塵と化すべく急接近していた。反乱同盟軍の名将ジャン・ドドンナ将軍は、まさに時間との戦いのなかでR2-D2に秘められた設計図を解析し、この宇宙要塞の弱点が排熱ダクトにあることを突き止める。この直径わずか2メートルの穴にプロトン魚雷を命中させれば、中央の反応炉を直撃することができ、その爆破の連鎖反応で巨大宇宙要塞を破壊することができるのだ。反乱同盟軍は宇宙戦闘機部隊2個中隊を出撃させ、反乱の存亡を賭けてデス・スター攻略戦を展開する。この戦いではスカイウォーカーもレッド中隊のXウィング・レッド5として出撃するが、一方でハン・ソロはレイア姫を救出した見返りとして多額の報奨金を受け取ると、直ちにその場を立ち去ってしまったのだった。
そして戦いが開始され、XウィングとYウィングからなる反乱軍の戦闘機部隊がデス・スターへと接近していった。だが、デス・スターのターボレーザー砲塔、そしてTIEファイターによる攻撃は容赦なく反乱軍戦闘機を襲い、勇敢なパイロットたちが次々と撃墜されてしまう。先に排熱ダクトへ通じるトレンチへ突入したゴールド中隊は壊滅し、続いて突入したレッド・リーダー・ガーヴェン・ドレイスの小隊も、ダース・ヴェイダーのTIEファイターによる追撃を受けて全滅してしまったのだった。
最後に突入したのはルーク・スカイウォーカー、その再会したばかりの旧友ビッグズ・ダークライター、そしてウェッジ・アンティリーズの3機だった。だが、途中で被弾したウェッジの機体が戦線を離脱し、ビッグズもヴェイダーからの攻撃によって撃墜されてしまう。最後に残されたルークは辛くも排熱ダクトに到達するが、ヴェイダーによって追い詰められていた。デス・スターも衛星を射程圏内に捕らえ、反乱軍にとって絶体絶命の危機が訪れる。しかし、この危機を救ったのはハン・ソロの<ミレニアム・ファルコン>だった。彼はヴェイダーの僚機を撃墜し、スカイウォーカーを敵の追撃から解放する。そして、ルークはフォースを通じて魂だけの状態となったオビ=ワン・ケノービの助言を聞き、デス・スターの破壊に成功したのだった。帝国軍の宇宙要塞はターキンの野望と共に宇宙の塵と化したのである。反乱同盟軍は劇的な大勝利を収めたが、その代償も大きかった。この戦いには歴戦のパイロットが数多く参加していたが、生存者はスカイウォーカー、アンティリーズ、キーヤン・ファーランダー、そしてハン・ソロとチューバッカの5人だけだったのである。
この戦いの後、スカイウォーカー、ソロ、そしてチューバッカの3人は、ヤヴィンの英雄たちとして正式に反乱同盟軍に迎え入れられた。彼らはヤヴィン星系からの撤退の際にも英雄的活躍を行うことになる。一方で帝国軍ではデス・スターの爆発から逃れたダース・ヴェイダーが軍の最高司令官に抜擢され、反乱軍への反撃を指揮することになるのだった。