最高評議会室
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最高評議会室、またはジェダイ評議会室は、ジェダイ聖堂の最高評議会タワーの頂点に置かれた円形の部屋である。銀河共和国の時代を通じて、ジェダイ最高評議会の会議はこの部屋で執り行われていた。銀河内乱の間にこの塔と部屋は破壊されたが、ヤヴィンの戦いの35年後に再建局によって新ジェダイ聖堂が再建され、旧共和国の時代と同じ姿で復活している。
目次 |
歴史
ジェダイ最高評議会の会議室はヤヴィンの戦いのおよそ4,000年前からコルサントに存在していた。フォー・マスターズによって建立されたジェダイ聖堂は拡張され続け、その間、評議会はヤヴィンの戦いの3,963年前に築かれた広大なプラザの中央にそびえ立つ唯一の塔の頂で開かれていた。評議会がタリスのパダワン虐殺の背後に潜む容疑者、パダワン・ゼイン・キャリックの拘束に失敗した後、この威厳ある組織が拠点分割のためにジェダイの預言者たちの一団を再度任命したのもこの頃だった。そしてほんの数年後、マスターたちと同じグループは、レヴァンチストの旗の下でマンダロリアン大戦に参加した女性ジェダイ・ナイト、ジェダイ・エグザイルを裁き、追放する。そしてこの裁判の後、ジェダイ内乱が勃発し、評議会に数々の問題を引き起こしたのだった。ジェダイと銀河共和国はシス帝国の指導者を打ち破ることに成功したが、分裂したシスの残党たちはその後もオーダーを悩ませ続けた。そしてヤヴィンの戦いの3,954年前、シス三頭政治が姿を現し、ジェダイの粛清を開始する。評議会の尖塔はコルサントで遺棄され、残ったマスターたちもそのほとんどが追い詰められ、殺害されたのだった。
粛清が終わり、かつて追放されたジェダイたちによってオーダーが再建されると、着々と増築されたジェダイ聖堂に評議会の尖塔と会議室が追加された。評議会はこの場所を数世紀にわたって使用したが、シス卿の一団がコルサントを奪回したとき、復活したシス帝国によって最終的に破壊されてしまう。だが前回の再建時とは異なり、オーダーには数千年以内に大規模な再建を行うだけの予算がなかった。そして1,000年以上におよぶ資金準備と再建作業の後、銀河元老院はヤヴィンの戦いの1,000年前についに、評議会の尖塔を完成させられるだけの予算を確保することができたのである。
その後の1,000年間、最高評議会はこの新しく作られた会議室で会議を開き、ヨーダ、ジョカスタ・ヌー、メイス・ウィンドゥ、オビ=ワン・ケノービなど、延べ数百におよぶ尊敬されたマスターたちが席に着いていた。この間、評議会はこの会議室だけでなく、千の泉の間や各マスターの私室をはじめとする聖堂内のあらゆる場所で会合を持ったのだった。
ヤヴィンの戦いの42年前、聖堂での一連の窃盗事件や攻撃の後、マスター・クワイ=ガン・ジンが評議会室でダーク・ジェダイ・ザナトスと対決した。彼は聖堂の暖炉に爆弾を仕掛け、手遅れになる前に自分の計画がジェダイに暴かれることを防ぐため、ジンを攻撃する。そして会議室の上の窓から飛び出したザナトスは、瞑想用バルコニーでジンと対決した。だが、ザナトスの計画に気づいたジンはタワーの階段を飛び降り、ザナトスには逃げられてしまったが、聖堂を救うことができのたのだった。
クローン大戦中、評議会室は戦術会議の場として使用され、ここで行われた議論は生産的というよりもむしろ過熱傾向にあった。分離主義勢力の軍司令官グリーヴァス将軍の追跡の間、若きトグルータのパダワン・コディ・ティが評議会の意思を無視してこの恐るべきサイボーグの暗殺を計画したとき、彼の追放について議論するために評議会が召集されている。
戦争の終わりには、わずかな側近以外からパルパティーン最高議長として知られていたシスの暗黒卿ダース・シディアスがジェダイ・オーダーの壊滅を目論み、ナイトフォール作戦と呼ばれる軍事行動を指示した。ダース・ヴェイダーが第501大隊を率いて聖堂を襲撃し、ジェダイを組織的に抹殺したのである。さらにヴェイダーはジェダイ・ビーコンを作動させ、最高評議会タワーの頂上へと向かった。評議会室には子供たちの一団が階下での殺戮を逃れて隠れており、会議室に入ってきた元ジェダイに助けを求めるが、シス卿は彼らを冷酷に斬り捨てる。子供たちの死体は生き残ったクローン・トルーパーによって片付けられ、聖堂へと続く正門の階段上で焼却されたのだった。
その後、ジェダイ聖堂は廃墟となり、ジェダイ評議会も消滅したため、この部屋が使われることはなかった。だが銀河帝国の誕生から数ヵ月後、元ジェダイ・パダワンのフェラス・オリンが食堂の屋根を通って尖塔のアトリウムに入り、彼を待ち構えていたヴェイダーと戦うことになる。塔の頂へと続く古代の階段を登りながら、オリンとシスはかつての高潔な部屋へと入り、椅子や床のタイルを投げ合って戦いを続けたのだった。そしてヴェイダーの胸部プレートに一撃を食らわせたオリンは、床の穴へと飛び込み、階下の地図の間へと落ちる。ヴェイダーもすかさずその後を追い、その後数年にわたって評議会室は再び静まり返るのだった。
ヤヴィンの戦いの2年前、シス・アサシン・スターキラーはジェダイ聖堂への3番目の任務を与えられ、ターボリフトを守る無数のシャドウ・ストームトルーパーを斬殺した後、荒廃した評議会室に入った。彼が部屋に入ると、壊れたジェダイの試練のプログラムが起動し、評議会室のホロプロジェクターから死んだジェダイ、ケントー・マレックの幻影が映し出される。殺戮による血の匂いに満ちた室内で、スターキラーはこの幻影を打ち破り、会議室の苦痛をさらに増大させたのだった。
銀河内乱の間も聖堂はほぼそのままの状態で残され、評議会室もコルサントの地表を見下ろし続けていた。やがて新ジェダイ・オーダーのメンバーたちが旧オーダーの教義に関する情報を求めて破壊された広間を捜索し、この古代の建造物は短期間ながら再び住人を迎えることになる。だがその数年後、聖堂の5つの塔はすべて崩壊してしまった。新オーダーは瓦礫を除去し、ジグラットの屋根の上に小さなプラキシウムを建てるが、これもユージャン・ヴォング大戦によって失われたのだった。
再建
銀河連邦自由同盟によるコルサントの奪回後、国家元首カル・オマスはこの戦争におけるジェダイの功績を称えて、新ジェダイ・オーダーに新ジェダイ聖堂を寄贈した。旧公文書館から回収された青写真をもとに再建局が建造した新聖堂は、かつてのジェダイ聖堂をほぼ完全に再現したものである。唯一の違いは、復元された評議会タワーが新しいトランスパリスチール製のピラミッドで覆われていることだった。
マスターの部屋としても知られる会議室は、評議会の書記が使用する小さな机が追加されたことを除けば、旧共和国の時代とまったく同じ姿を再現していた。その後、評議会が旧様式に従って議事音声を録音するだけとしたため、この机も除去されている。
第2次銀河内乱の間、ジェダイ・ナイト・ジェイセン・ソロが無人の評議会室に入り、評議会の前に立つ亡き祖父アナキン・スカイウォーカーがマスターの称号を拒否された夜の幻影を見た。このときソロは祖先の意思が自分とは異なるという結論に達し、この出来事によってシス卿への転落を後押しされたのである。そしてヤヴィンの戦いの43年後、オーダーの他のマスターたちを交えた評議会がこの部屋で招集され、グランド・マスター・ケンス・ハムナーは、銀河同盟政府を巧妙に転覆させ、様々なメディアを使ってジェダイへの支援を増大させようという決意を表明した。この会議の間は、コルサントにいるすべてのマスターを収容するためにいくつかの椅子が追加で持ち込まれていた。
オーダーが不可解な狂気に包まれたジェダイ・ナイトたちを誰が保護するべきかについて同盟と議論し、こう着状態に陥ってたとき、評議会室はジェダイ・ナイト・ジェイデン・コーアと、人間男性とモン・カラマリ女性の2人の弟子によって守られていた。だがこの衛兵たちはレイア・オーガナ・ソロに口を操られて職務を放棄し、コーアは彼女に評議会での発言を許可することを強いられたのだった。
レイアウト
ジェダイ聖堂の最南端の塔の頂に位置する最高評議会室は、その住人にコルサントの類まれなる光景を覗かせる円形の部屋である。この会議室は聖堂が成長、拡張、移動、移転するたびに数世代にわたって存在し続けた。だがこの高いアーチ型の窓を持つ部屋は、1機のターボリフトで入ることのできる基本的な円形を常に保ち続けていた。また、室内には高潔な評議会のメンバーが座る12個のクッションの付いた椅子が常に環状に並べられており、それぞれの石製のシートには、評議会のメンバーが遠くの惑星から会議に参加する際に使用されるホロプロジェクターが装備されていた。
ヤヴィンの戦いの3,976年前に作られた最初期の評議会室の1つは、広大なプラザの中央に建てられた1本の塔の頂に置かれていた。このシンプルな部屋には中央に映像を写し出すホロプロジェクターが設置されており、評議会はタリスのパダワン虐殺の検証にそれを使用したのだった。だが、もう1つの塔の近くに設置された別のドーム型の部屋が気に入られるようになったため、この部屋はすぐに使われなくなってしまった。新しい部屋は以前の会議室とよく似ており、全体的に暗い色の石で作られ、部屋の中央にも大きな岩が置かれていた。評議会がマンダロリアン大戦から帰還したレヴァンチスト、ジェダイ・エグザイルの追放を決定したのもこの部屋である。裁判の終わりに、彼女は自分のライトセイバーを中央の岩に突き立て、この会議室から無期限に去ったのだった。それから数十年後、シス三頭政治による第1次ジェダイの粛清が開始され、この会議室は失われたのだった。
この部屋が最もよく認識された姿になるのは、ヤヴィンの戦いの1,000年前に行われた聖堂の拡張のときのことである。聖堂の評議会の塔の頂に作られた評議会室は、パノラマのような都市景観を眺める内外のトランスパリスチール製の窓に挟まれた、小さな回廊によって囲まれていた。この広間は聖堂の宝物庫に通じており、入ることができるのは最高評議会のメンバーだけだった。塔の側面には専用のターボリフトが設置されており、評議会に召還されたジェダイを、会議室の入り口となるラーマルストーン製の小さなロビーへと導いていた。このターボリフトはフォース力学に基づいて作られた特別なものであり、様々な種族、大きさのジェダイを乗せることができた。また、会議室の床は、ジェダイ、評議会、フォースの調和と均衡を象徴する自然の円形モチーフで装飾されていた。室内に置かれた5本の柱は、尖塔の頂部に置かれた送受信アンテナの支柱および配線の役割を果たしており、これらのアンテナはジェダイ司令部へのデータ送信を行っていた。
ヤヴィンの戦いの35年後に聖堂が再建されると、この部屋も旧共和国の時代のときの姿そのままに再現された。しかし窓には何枚もの大きなカーテンが掛けられるようになり、評議会の書記が使用する机も運び込まれていた。だが、カーテンが壮大すぎたことと、書記の存在が時代遅れたったことから、やがてこの2つの特徴は除去されることになる。