ダース・マルガス
(ヴァラダンから転送)
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ダース・マルガスは、銀河大戦時におけるシス帝国のシス卿である。彼はヴァラダンという名で帝国スペースに生まれ、養父によって育てられた。まだ幼いころ、ヴェラダンは父の邸宅で働いていたトゥイレックの召使いを殺害し、そのフォース感知力の背後に潜む闇を発現させたのだった。その後、少年は帝国首都ドロマンド・カスのシス・アカデミーに入学し、シスの戦士、そして有能な帝国軍司令官となった。そしてアウター・リムの惑星ジオノーシスを訪れたとき、ヴェラダンはトゥイレックの奴隷少女エリーナ・ダルーを発見し、彼女を自分のものとする。彼女は厳密にはヴェラダンの奴隷だったが、2人は互いに恋に落ち、銀河共和国との銀河大戦で共に多くの戦いを経験したのだった。その後ヴェラダンは本名を捨て去り、シスの名前、ダース・マルガスを名乗ったのである。
開戦当初、マルガスと彼のマスター・ヴィンディカンは、シスの惑星コリバンの奪回を勝利に導いた。このときマルガスは、ジェダイ・マスター・カオ・セン・ダラックによって深手を負わされたヴィンディカンを殺害する。そして戦争が激化すると、マルガスはコア・ワールドの惑星オルデランへの奇襲を指揮した。マルガスの部隊は緒戦に勝利したが、コリバン以来の強敵である後のグランド・マスター、サティール・シャン率いる共和国部隊の激しい反撃に遭遇し、撃退されてしまう。さらにこの戦いでシス卿は重傷を負い、生命を維持するために人工呼吸装置の着用を余儀なくされたのだった。そしてヤヴィンの戦いの3,653年前、帝国は共和国との見せかけの和平交渉を行うが、これは実際にはシスの真の目的であるコルサントから共和国の目をそらすための偽装工作だったのだ。マルガスは上官のダース・アングラルからコルサント攻撃における突撃部隊の指揮官に選ばれ、ジェダイ聖堂に侵入した。マルガスは多数のジェダイの番人たちを殺害することに成功し、中でもジェダイ・マスター・ヴェン・ザロウの殺害は、マルガスの最大の勲章となった。そしてその後、シス艦隊がコルサントに到着し、惑星の他の部分を荒廃させたのである。この戦いが終わるまでに、シスはジェダイ聖堂を破壊し、ジェダイ最高評議会のメンバーの半分を殺害することで、共和国の衆目にジェダイ・オーダーの不名誉を晒したのだった。
マルガスは、帝国大艦隊がコルサントを破壊し尽くし、最終的に共和国を滅ぼすものと思っていたが、この戦いはオルデランでの和平交渉を優位に進める手段として利用されただけだった。オルデラン・サミットが進むなか、シスはコルサントの占領を開始する。マルガスは軌道防衛を命じられていたが、シス卿はこの命令を無視し、裏切り者のジェダイ・エイリン・リニアと再び対決するべくコルサントの地表へと戻った。リニアはマスター・ヴェン・ザロウを殺害したマルガスの命を狙っていたのである。最終的に彼女は敵討ちに失敗するが、この対決でマルガスは帝国に幻滅し、ダルーとの関係が自分の弱点であることに気付いたのだった。彼は自身の力を維持するために恋人の殺害を強いられ、その後、その力を使って共和国が生き残ることを許した帝国の政治家たちを浄化したのである。そして和平交渉成立後のコールド戦争の間、マルガスはシスの軍勢を引き連れて未知領域へと向かい、まだ知られていない領域を帝国にもたらしたのだった。