エイシア・セイラー
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解説
エイシア・セイラーはコルサントの暗黒街に広がるインヴィジブル・セクターで暮らしていた聡明な女性である。彼女はすみれ色の瞳を持ち、全身を黒い体毛に覆われたボサンだが、胸や顔、両手のところどころに白い毛が筋状に走っている。新共和国軍によるコルサント解放作戦に先立ってローグ中隊がこの首都惑星に潜入したとき、エイリアン連合の一員だったエイシアはインヴィジブル・セクターのアズーア・ダイアノーガ・カンティーナで組織の会合に出席していた。彼女がギャヴィン・ダークライターと出会ったのもこのときのことである。彼女はギャヴィンを見て取ると、ダンスを誘いかけた。しかし、ギャヴィンがそれを拒否したことで、エイシアは彼をエイリアン差別主義者だと認識した。彼女はギャヴィンをエイリアン連合のもとへ連れて行き、処罰するよう訴えた。しかし、彼女はすぐにギャヴィンがダンスを拒否した理由が怪我によるものだったこと、そして彼があらゆるエイリアン種族に理解を示していたことを理解する。さらに、ギャヴィンの友人であるエイリアンの元弁護士ナワラ・ヴェンによる弁護や、帝国軍の襲撃も手伝って、ギャヴィンはなんとか死刑判決を回避することができたのだった。
また、エイシアはボサン軍事アカデミーの卒業生でもあった。彼女より1年早く卒業した先輩にはボーレイアスで戦死したローグ中隊の元隊員ペシク・ヴリシクがおり、彼女の積んできた訓練は新共和国とローグ中隊からの尊敬を得ることになる。そして、エイシアは帝国への憎しみとローグ中隊への信頼感から、コルサント解放作戦に協力を申し出たのだった。彼女はコルサントの防御シールド・システムを破壊する作戦において、太陽エネルギー反射鏡を使って貯水池の水を蒸発させ、雨雲を形成させて雷雨を起こすというアイデアを提案した。この計画は成功し、落雷による電気系統の麻痺によってシールドの一部が消失した。その後もクライトス・ウイルスの猛威によって危機的状況が続いたが、最終的にコルサント解放作戦は成功し、新共和国は正式に首都を奪回することができたのである。
やがてエイシアは控え目ながらも、17歳を迎えたギャヴィンと親密な恋愛関係を築き上げていった。そして彼女はウェッジ・アンティリーズからも正式にローグ中隊への参加を要請された。しかし、彼女の活躍は同じボサンのボースク・フェイリャ評議員からも注目されていた。フェイリャは彼女がボサンの政治的理念に依然として忠誠を誓っていることを期待し、ローグ中隊にとって不利な要素となる潜在的な情報の提供を希望した。だが、エイシアはフェイリャの要望を拒否し、ローグ中隊への忠誠を貫くのだった。そしてエイシアとギャヴィンが2人の関係を公表し、養子を引き取ることを決意すると、フェイリャは彼らの間を引き裂きに入る。彼はエイシアの行動がボサンの上流社会にとってあるまじき行為であると断言し、ギャヴィンとの交際はやがて深刻な事態を招くだろうと警告した。フェイリャは彼女をボサンの英雄マーティアスの姿に重ねて見ており、彼女こそボサン社会に変革をもたらす存在であると信じていたのである。エイシアは再びフェイリャの要求を拒否したが、ギャヴィンとの生活が望みどおりにはならないだろうということには同意していた。同時に彼女はボサン社会に変革が必要であることも認めており、そのためにはまずボサン自身が変わらなければならないと考えていたのである。
その後もエイシアはローグ中隊の一員として飛び続け、ライネードIIIやコーヴィス・マイナー5で帝国軍の残党を相手に戦っていた。しかし、彼女もついにコーヴィス・マイナーで敵の戦闘機に撃墜されてしまう。彼女の喪失はギャヴィンとローグ中隊たちに大きな衝撃と悲しみを与えた。しかし、エイシアはブースター・テリックの<エラント・ヴェンチャー>に救助され、一命を取り留めていたのである。エイシアは事実を知るブースター、ミラックス・テリック、そしてアイエラ・ウェジリに自分が生存していることを口止めし、密かに新共和国から去っていった。彼女はボサン社会に変革を興すため、素性を変えて暗黒街へと潜っていったのである。