キャラック級ライト・クルーザー
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キャラック級ライト・クルーザー、またの名をキャラック級ガンシップは、銀河共和国末期のクローン大戦中に共和国宇宙軍で使用されていた巡航艦である。
後にキャラック級クルーザーは帝国宇宙軍に編入されたが、この全長350メートルの戦闘巡航艦は、重武装に加えてXウィング・スターファイターに匹敵するほどの速度を有していたのだった。
特徴
ダモリアン・マニュファクチュアリング社製のキャラック級ライト・クルーザーはクローン大戦以前に開発された戦艦であり、銀河帝国で使用されていた艦船の中では比較的旧式の部類だが、その独自の設計思想によって大きな信頼を得ていた。キャラック級は10基のターボレーザーによって、より強大な敵と十分に戦うことができ、宇宙戦闘機やミサイルからの防御用に使われる多数の小型レーザー・キャノンも、その強力な砲撃を援護していた。また、5基のトラクター・ビーム発射装置が搭載されているため、小型戦闘機との戦いでもその性能を存分に発揮していたのである。
キャラック級の最大の特徴は何重にも重ねられた隔壁と内部区画である。船体内部には独自のモジュール式生命維持システムが統合化されており、船体が破損しても最大数の乗員の命を救うことができた。事実、帝国軍の救助艇がキャラック級の残骸を回収した際に、その中で生存者が発見されたという例は数多く存在している。また、当然これらの隔壁は船体をより強固なものとし、同程度の大きさの戦艦との戦いでも生き残る確率は高くなっていた。しかし、パワー・ジェネレーター周辺の隔壁は例外的に弱くなっており、直撃を受けるとかなりの確率で操縦不能になってしまう。
他にも船内の区画化には大きな欠点が1つ存在していた。このような防衛システムは非常に多くの空間を占有してしまい、その結果、キャラック級は内部にハンガー・ベイをもたない軽巡航艦の中で、最も大きい艦船の1つになっていたのだ。だがその代わりに、この船は外部に格納庫を接続することができ、1隻のキャラック級につき5機のTIEスターファイターを輸送することが可能だった。
また宇宙戦闘機の援護不足を補うため、キャラック級には強力な亜光速エンジンが搭載されており、 Xウィングにも匹敵する、帝国軍の大型艦船の中では最も速い速度を誇っていた。
歴史
クローン大戦当時、キャラック級はドレッドノート級ヘヴィ・クルーザーなどのより大型の艦船の護衛を行いつつ、敵艦に素早い一撃を繰り出すことが多かった。大戦末期のコルサントの戦いでも、キャラック級の船団が他の共和国艦船と共に連合宇宙軍の旗艦<インヴィジブル・ハンド>を攻撃している。
やがて銀河内乱の時代になると、インペリアル級スター・デストロイヤーなどのより火力に勝る大型艦船が登場したため、これらの巡航艦は小型戦艦と同系列に扱われるようになり、平静なセクターのパトロールや偵察に割り当てられる機会が増えていった。だが、その戦闘機並みの速度は依然として有用であり、エンドアの戦い後もスローンやジョセフ・グランガーなどの帝国軍司令官によって艦隊の先頭に配置されることが多かった。また、古くなったものは重要な星系の総督やモフたちの個人的な輸送船として使われることも多かった。